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次はポッドキャストでラジオ番組?

私達のスタジオが、長年関わってきたTV番組が、今年度で終了することになりました。まだ発表はされていなのですが、20年も続いたのに残念だなと、ついポロリと愚痴を言ったら、主任は


「寂しい気持ちは分かるけど、あんなに視聴率に貢献してきたのだから、楽曲に『お疲れ様』と心で言ってやりな」

そばで聞いていた◯◯君は

「君が感傷的になるなんて珍しいね」

まあ、そんな理由では無いのですが、古くからの関係者方々の心の中を考えると、寂しいだろうなと。
立ち上げ当初から制作にいた、局の、今では部長でもある方と、うちの代表は良き間柄。
「部長が一番辛いんだよ」と、珍しく代表がポツリと言いました。

しかし、代表はやはり、どマイナーで生きてきたオヤジ。強いと言うか、考え方が独特。
次の一言で、スタジオの皆を納得させたみたいです。

「曲は永遠って言われてるだろう? そりゃ、クラシック音楽やジャズの名曲は、長年生きりゃ、時代時代の人々が演奏するし、それは芸術と言われ、永遠にも生きるよ。しかし、我々の作品は小さな消費音楽だ。我々と同じように歳を取る。まあ、そんな業界用の作品は寿命があるんだよ。今更言わせるな。さあ、次の番組に向けて、今から用意しておくぜ」

独特の浪花節……
私、聞いたんです。
「え? 次の番組って、もうオーダー来てるの?」

「いいや。まだ」

(●`ε´●)

代表は2011年頃まで、15年近く、週1で地方局のラジオ番組のパーソナリティを担当していました。
独特の感性の持ち主なので、身内びいきではないですが、私達も毎週聴くのが楽しかったです😁

この度、テレビ番組終了するにあたり、ああは言ってるけど、寂しいだろうね、という思いから、代表を再び、あの声でパーソナリティとして担ぎ出そうと、局ではないのでギャラは発生しないけれど、私達のプロデュースする、ポッドキャストのフォーマットを作りました。

そして! 先ほど代表に話しましたところ、
「こんなジジイのラジオなんて、誰が聴くんだ? ここのオンボロ製作所のジジババが何をやるんだよ。誰も聴くもんか!」

ーーババ??
悪かったね、ババアで!
ヽ(`Д´)ノプンプン

ポッドキャストはスマホやiOSに簡単に直接ナレーションを入れたり、音楽は著作権にひかからないような物が用意されてるのですが、
先ほど、代表は自分の制作室に入り、マイクも出し、自分の声を試験的に録音しているような音声が漏れてきました(笑笑)

主任曰く、
「ほら見ろ。何でも〝簡単〟は、アイツは許せないんだよ。オマエが最後までディレクターとしてやんなよ」
 
そんな〜🙁
 


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