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二足のわらじではないけれど

私の仕事は音楽家ですが、演奏とは別に、今では主にスタジオワークがメインです。仕事では舞台作品、コマーシャル、ジャンルを問わず全ての楽曲の仕事を行っています。

一方、物書きの仕事は、いつの間にか演劇やミュージカルの舞台のシナリオやラジオドラマの原作など、気づいたら重ねた年齢に比例して作品数も増えました。音楽、執筆作品の両方とも、著作権申請を会社が行っていますが、私は、やはりモグラのようなマイナーです。

音楽の経歴と同じく、小学生の頃から執筆が楽しくて、年齢なりの小説や脚本を書くことで、自分の想像力や表現力を高めることができる喜びを体験していました。

年齢を重ねた今、二足のわらじを足と手に。まるで四つ足歩行的に異なる表現方法や創作活動を行っています。音楽は感情やメッセージを音という形で瞬間的に伝えることができますし、執筆作品は言葉やストーリーを通じて読者や観客に、ゆっくりと伝えることができます。

両方の仕事を充実させるためには、常に新しいアイデアやスキルを身につけることが必要ですが、私自身、アナログより更にアナログ。スタジオには古いMacのパソコン数台が、他の新しい機材と共に稼働中。他のスタッフはソフトも概念が分からず、使えないそうです。しかし、処理能力が最新鋭のパソコンなど比較にならないほど高速です。ただ、気をつけないと、すぐにフリーズをしてしまいますが。

音楽を教えるのはとても苦手ですが、朗読などの表現講座は、カルチャーセンターや教育現場の非常勤として行っています。言葉はアナログ的な頭の回路から発せられるものなので、文字に縛られない読み方など、音楽も取り入れながら学びあっています。二足のわらじを両手足に履き、まるで四つ足歩行の活動です。🦮
しかし音楽においては、私は最近の流行りの音楽の作曲手法が理解出来ない頭になりました。私の頭の回路では今の時代についていけないことを覚る日常です。

例えるならばアナログ的概念は、ご飯やおかずのようです。サプリだけでは大切な食感概念は得られないかなと……。感性を養う栄養は、アナログにより咀嚼されないと心が痩せ細ってしまう、そんなことを言い訳にし始めた私です。

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