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【西田】口之島ワーケーション。 リトケイ乗組員のきょうも島日和

皆さん、こんにちは。リトケイ編集部の西田です。普段は関東地方にいて狩猟者でもある自分ですが、趣味はジョギング・マラソンです。

昨年の9月には、「日本の秘境」といわれるトカラ列島(鹿児島県十島村)の7島をめぐる「トカラ列島島めぐりマラソン」に参加して、完走。その後、7島のひとつ、口之島(くちのしま)でワーケーションを行ってきました。

 みなさんは「秘境」と聞いてどんな島を想像されますか?

 島に行くアクセスにはどのようなものがあるの、とか。
船ってどれくらい欠航するの、とか。
もし船が欠航したらどんな滞在になるの、とか。 

「秘境」という言葉から、様々な不安もあるかもしれません。

ちなみに自分の場合は、島に到着した翌日に島と本土をつなぐフェリーが欠航となり、島に滞在していた間に、フェリーが予定通り就航したのは半数以下でした。

 今回は、そのような中でワーケーションを行うとどうなるのか。
島のなかから見た視点でお届けします。

口之島の港に到着すると目に入る「ようこそ口之島へ」の壁面

トカラ列島は、島へのアクセスは週2便のフェリーのみ。
日本の秘境で「刻を忘れさせる島」といわれています。

 そのなかで、口之島は日本で唯一の野生牛がいる島で、鹿児島県の指定天然記念物タモトユリ自生地でもあります。

口之島の地図。ところどころに牛のマークがあります

人口規模は100人くらいの島なので、滞在した10日間でだいたい住民の方々と顔がわかる仲になりました。

ちなみに、日本の秘境とよばれるトカラ列島にも郵便局があります。
また、口之島には日用品を売っている売店があります。

左上:口之島郵便局の外観/右上:口之島売店の棚/右下:島内にはキャンプの人もいるので、棚にはアウトドア用品や缶詰も陳列しています。/左下:口之島売店の外観

島にはあちこちに牧場があります。また、野生牛がいて、野生ヤギ(トカラヤギ)もいます。

口之島の基本情報としては、このような感じです。

野生牛
野生ヤギ(トカラヤギ)

今回お世話になったのは、十島村役場が管理するワーケーションの施設「口之島 交流施設 あっぽう家(あっぽうや)」でした。

施設ではWi-Fi環境が整っていて、電化製品も一通り揃っていました。
鍵付きのシングルルームが4部屋あり、台所はIH機器で普段の自分の生活より設備が充実していました。

左上:ワーケーション施設「あっぽう家」の外観/右上:キッチン横にあるシェアスペース/右下:日常で使う調理電化製品は揃っています/左下:台所はIHで火力は十分です
左上:個室・シングルルーム/右上:個室の座りごごちのよい椅子で集中して作業/右下:こちらの施設を予約すると、村役場から電動自転車を借りることができました。/左下:近所では花にちょうちょが舞っていました
左上:口之島の港・遠くからフェリーの姿が見えてきました/右上:フェリーが港に入ってくるとき/右下:フェリーが船首と船尾をぐるりと向きを変える瞬間/左下:入港したフェリーに乗り込む人々
「フェリーとから2」と、港で働く人々

自転車で海岸や展望台まで出かけることができて、いわゆるワーケーションでいうバケーションの部分が揃っている感覚になりました。

左上:平瀬(ひらせ)海水浴場/右上:赤瀬(あかせ)/右下:フリイ岳(ふりいだけ)からの風景/左下:タモトユリ展望台からの風景
横岳(よこだけ)からの風景。幻想的な景色がひろがります

さらに、地元の方や旅慣れた旅行者と知り合うと、野生牛のいるフェンスをこえて、島を案内していただくこともありました。

左上:野生牛に注意と書かれたフェンス。きちんと閉めれば通り抜けは自由/右上:ドライブ中に野生牛に遭遇/右下:遠目に見える野生牛の姿/左下:赤毛の野生牛は見られるとラッキーだそうです

それから地元の方々から、近所で野生ヤギをつかまえたけれど、これからどうしようかと世間話の機会をいただいたり。

つかまえた野生ヤギに引っ張られた自分。改めて野生のちからは強いと感じました
つかまえた野生ヤギは、住民の方がご自宅で飼うことになりました。 「十島村の口之島ヤギおこし協力隊だね!」と命名されて、盛り上がりました

島の滞在中はいろんなことがあったけど、フェリーが欠航してもどうにかなるよねと、おおらかな気持ちになれるワーケーションでした。

住民の方にいただいた島バナナ
ワーケーションの最終日、牧場の牛と仲良くなったら、ずいぶんと近くに寄ってきてくれました

「トカラ・ワーケーション」の記事は、次回の季刊ritokeiに載る予定です。
機会がございましたら、どうぞご覧ください。

※現在は「フェリーとしま2」が、航行中の機関室火災のため運航休止しています。当面は、代船運航、高速船「ななしま2」の運航、貨物船のチャーター運航などを組み合わせ輸送される予定です。詳しくは十島村役場にお問合せください。

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