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Cinema Fashion 「ローマの休日」

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「ローマの休日」1953年
アメリカ・パラマウント映画
監督・ウィリアム・ワイラー
主演:オードリー・ヘップバーン
グレゴリー・ペック他

余りにも有名な映画なので今更ながら
ストーリー等語る必要もなく、
ただ、だだ、1度は観て欲しい映画ですね♪❤

ローマに親善大使として来た
某国の王女様。(Audrey Hepburn )

Opening から始まる舞踏会のシーンから、
主人公のアン王女の靴の脱げるシーンがありますが、
動画をアップしていますので、
是非、観て欲しいと思います♪❤

⬆️gifにすると音がないので、あえて私の趣味Instagramから貼りました。

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舞踏会が終わり、眠る前には明日のスケジュールを付き添い人が話していく中、毎日毎日、同じ答え方、挨拶etc. etc.

あげくの果てに酷いヒステリックになり、
泣き出す。


この場面では面白いセリフが公開当時の
オープニングにありました。

「地球なんか壊れたらいい!」
訳し方でも変わりますが、現在 別のセリフになっています。
地球エコロジーの為、相応しくないのでしょうね。
私自身が、王女でも 多分同じセリフを吐きたくなるんじゃないかと思う。

正治、経済、世界情勢、うるさいマナー、福祉、etc考えただけでも嫌になる。
言葉すら、決められたセリフの繰り返し。

鎮静剤を打たれ、落ち着くが 窓から外を覗き、とうとう大使館を脱け出して逃亡。

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ローマの街中をウロウロと歩くうちに
鎮静剤が効いてきて、そのまま眠ってしまうが、新聞記者のジョーに拾われ?そのまま仕方なくアパートに連れて帰るが。

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翌日、ローマに来たアン王女の病気の
ニュースが新聞を賑わす中、
この顔、似てる?と気付き、そこから
アン王女のスクープを何処の新聞記事よりも載せる為に、街中を独りぶらぶら見学する王女に近づき、カメラマンの友達アービング(エディ・アルバート)と一緒に観光を付き合ってあげる親切を装う。

ここから3人の変なトリオが出来上がり
ストーリーが楽しくなってきます。

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このアン王女は 他の事では お金を払いますが 花は頂く物だと かなり世間知らず。
アイスクリームを普通に歩きながら食べる事も初めて 、カフェにすら初めて入る。

おまけに、昼間からシャンパンを注文。
(上流階級では当たり前の事。一般人は昼間からカフェでシャンパン等高価なものやアルコールは注文しません。)

街の風景が全て珍しい。

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アイスクリームを食べてる所にナンパ?w
してきたジョー。いけませんねぇ。
親切に近づき世間知らずのお姫様を騙そうなど。www 😅

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⬇タバコを進めるなんて、いけませんねぇ。
不良になりますよ。w😂
こっそりライター式の小型カメラで盗撮等、いけませんねぇ。www

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やはり、有名なのが髪形。
長い髪より、今の流行は短い髪。
理容室から出て来た女性も綺麗な髪形。

アン王女もダサい自分のお嬢様ロングが気になり、切る為に店に入る。

はい!可愛くなりました♪❤
本当に可愛いんだわッ‼

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「ローマの休日」では絶対に欠かせないシーンが観光地の「真実の口」ですね。
当然、アン王女は自分の身分を隠して嘘を言ってるから、手を入れるのをためらいますが、このシーンは本当にグレゴリー・ペックのアドリブで、本当にヘップバーンは驚いています。

スクーター(ベスパ)に乗るのも運転するのも初めてのアン王女には、信じられないぐらいの幸福感です。

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で、ファッションになりますが、
「ローマの休日」の衣装デザイナーは
全てイーディス・ヘッドです。

この時代、ハリウッド専属デザイナーが
担当するのが
ハリウッド独特のやり方でした。

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⬆イーディス・ヘッドデザイン画
アン王女の舞踏会でのドレス❤

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イーディス・ヘッドとヘップバーンの
打ち合わせ風景。

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やはり、有名なのは髪型でしょう。
スカーフも首に巻いて新しいサンダルも買い、最初とは違う印象になります。

このブラウスの後ろは
やはり洗濯ばさみを使っています。
シルエットが綺麗に見せる為です♪

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因みに、ラストシーンのアン王女のドレスは、アカデミー授賞式にもヘップバーンは着ています。
上着を脱いだら、ノースリーブのワンピースに仕上がっているんですよね♪❤

女の子が憧れるような衣装も、ストーリーも最高な名作で、未だに新しいファンを
虜にするカリスマ性は、また、今のハリウッドには欠けてる部分なのかも知れませんね。

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そして、ラストシーン。
様々なマスコミのインタビューの中、
「どの場所が1番気に入りましたか?」の
質問に、最初はスケジュール通りの答えを言うが、途中で変更します。

社交事例での言葉ではなく、
唯一 ラストで自分の言葉で言うのが
さっきのセリフでした。

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「Rome,By all means Rome」
「ローマ、ローマです」

本当は、こんな隠し撮りをされていた事を
初めて知るアン王女。
ネガも全て封筒にある。
公表するのは辞めた二人。
大事な思い出は3人だけの秘密。

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ラストシーンは、他の記者達が去って行った後、ゆっくりと歩いて行く
グレゴリー・ペックの姿が印象的です。

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ラブストーリーとしては、
決してハッピーエンドでは有りませんが
私は、このラストシーンだからこそ、
心に残る名作になったと思います。


古い映画でも知ってる方は沢山いると思いますが、幼い頃にTVで観た印象とは
また、違う視点から観た映画は、
どのシーンにも違った魅力が沢山詰まっています。
まだ観た事がない人は、一度は観ても損はしないと思います。


余談ですが、Princess Ann の靴のシーンには意味があります。

靴が脱げる。
そう「シンデレラ」です。
アン王女はもちろん王族です。
靴が片方なくしても、
王子様が来るわけでもなく、
反対に、12時になれば普通の女の子から
王女に戻るのです。

決して叶わない自由。
思い出だけが一生忘れない。

だから、片方の靴はシンデレラの
意味が含まれています。

椎名りつ子
2016.2.29

2019.10.29 noteへ移行

*2009年6月9日と 9月29日 の日記より
DisneyCandyに発表。
2010.1.24 FC 2にて再編集をしたものを
改編しました。

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