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【+BKCな人 vol.010】野路町 会長 中野 宗城 さま

「BKCの学生」が「地域の人」を紹介する
オウンドメディア #プラスBKCな人  

vol.010の今回は、草津市の野路町で会長をされている中野宗城さんをご紹介します。

野路町はBKCの近隣地域であり、関係の深い地域です。そのため、BKCの学生であるみなさんも関わる機会や、実はこれまでに関わっていたということも多くあると思うので、ぜひ最後までご覧ください!

〇中野さんはどんな人なのか

元々は消防官として42年間働き、消防局長も務められていた中野さん。
通常町内会長の任期は1~2年ですが、中野さんは8年前から野路町の町内会長をされています。
草津市内の町の平均世帯数が250世帯であるのに対し野路町は10,778世帯が暮らす大きな町であり、それをまとめているのが中野さんです。
多くの住民が住む場所ではその分トラブルや決め事も多くなると思います
が、中野さんはどのような取り組みをされているのでしょうか?

〇中野さんのシゴト

町内会長の仕事の幅は広く、「全て説明すると日が暮れてしまう」と笑いながら話す中野さん。実際に聞いてみると町民の生活に関わる様々なことに中野さんが関わっていたので、今回は3つのキーワードに分けてお話ししていきます。

#野路町のみんなを幸せにする

私が取材のために野路新宮会館を訪れた日に、ちょうど野路町に住む大学生を対象にした”のじのじカフェフードバンク”が行われていました。フードバンクとは企業や家庭において余ってしまった安全性の問題が無い食材・食品を一つの場所に集め、困窮者や団体に提供する取り組みです。のじのじカフェフードバンクでは野路町で採れたお野菜やお米、家で余っている食材を野路新宮会館に集め、大学生に提供しています。また、家庭で余っている食材に関わらず、カップ麺やレトルト食品など長期保存できるものも多くあり、そのような食品は料理が苦手な学生や災害時のために野路町で購入してくださっています。この活動は今回(4月13日時点)で13回目となっており、始まったきっかけはコロナウイルス流行によって行動制限がかけられたことで「学生はアルバイトが出来ないため、きちんとご飯が食べられていないのではないか」という町民の声を受けて、学生の救済のために開始したそうです。
私が中野さんに取材をさせていただいた時に驚いたのが、会長自ら野菜を運んだりお好み焼きを作ったりと率先してフードバンクのために動かれていたことです。その姿を見て、中野さんが町の皆様から絶大な信頼が寄せられているからこそ、8年もの間、町内会長を務めているのだと改めて体感しました。

フードバンクにて、率先して働く中野さん

 #安全の確保

野路町は広いため、道路の陥没や外壁の老朽化、看板が見えにくくなるなどの問題は多々あり、その問題のほとんどは町内会で解決しています。
特に野路町には新宮会館を含む歴史的な建物があることに加え、過去に建てた公共施設が近年老朽化しているので、上手く不動産を管理することで財源を確保し、建て替えを進めているそうです。

#土地財産をのちの世代に有効活用

実は野路町は多くの不動産を所持しているそうで、中野さんはその不動産を財産として所持するのではなく、交番やまちづくりセンターを設置して、今ある土地という財産を後の世代がより有効活用するための方法を考えています。通常の町内会長の任期は約1~2年なので、そこまで手が回りません。しかし、8年間町内会長を務めている中野さんは町内のことを理解し、常日頃からどうすればもっと人々が住みやすい町になるのかについて考えているからこそ、そのような取り組みができるのです。

〇中野さんの地域連携

 #学生を巻き込んで、BKCと地域をつなぐ。


学生に提供するお好み焼きを作る中野さん

「野路町の地域の中にBKCがあるということは二つは切ってもきれない関係なので、学生が地域と関われる機会を充実させていきたい」
そのために中野さんは地域のイベントに積極的に学生を巻き込んで、イベントを盛り上げています。
具体的に印象に残っているイベントは中野さんが実行委員長を務められた、2022年11月20日に行われた”みなくさまつり”だそうで、その際に感じたBKC生のイメージは「意欲のある学生」。このイベントではいくつかのブースに分かれて出展が行われていて、BKCの学生はそのブースにてロボットなどの自らの研究の発表をされていて、その姿と内容を聞いて中野さんは感銘を受けたそうです。

〇中野宗城さんにとってBKCとは

「ファミリー」

この質問をしたところ即答で「ファミリー」と回答してくださった中野さん。
中野さんは野路町の会長になってからずっとBKCとの関わりを持っているため、今年で関わって8年になるそうです。
会長になる前はBKCの学生に対して、マナーが悪いなどのイメージを持っていたそうですが、会長になって学生と関わる機会が増えたことで学生の良い面も見えてきたそうで、今は「地域にある立命館を守りたい」と思うようになったそうです。
8年目にもなれば、長く関わっているためなんでも知ってるかと思われがちですが、意外と知らないこともあるそうで、きっとまだまだ新たな発見があるのがファミリーなのでしょう。

今回取材をして、私たちが普段なんの問題もなく快適に過ごせているのは、中野会長が常日頃から野路町をより良くするために考え、最善を尽くして行動してくださっているおかげだという事がわかりました。

BKCがこの地域で30周年を迎えられるのは、中野さんを筆頭とする近隣地域のみなさんの想いがあってのことなのでしょう。

中野さんが会長を務める
野路町内会のHPはこちらからご覧いただけます。

この記事を書いた人
立命館大学 食マネジメント学部 3回生 池内春香
東京生まれ東京育ちのシティガール(笑)
出身地を言うと毎回「なんで滋賀?」と言われるが
食マネジメント学部に惹かれて滋賀にやってきたんです!!
BKCにいる赤髪は多分私 ♪地連Instagram中の人、第3号。



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