飯兄大ライブ　@新宿ブリーカー
出演：ツイタチ、ケンブリッジ、ザ・ダッチライフ、ミカミ、マミモンシンテターゼ、爆裂メットロン、おミルク、のぶラベンダー

ツイタチのタカパパラジオが面白いことを最近知り、直近の20回分くらいを遡って一気に聞くくらいはまった。そしてそのラジオの企画から派生したライブが開催されるということで見に行った。
ツイタチは芸歴7年目にしてこれが初めての主催ライブだと言っていた。私が普段好きで見ている芸人さんはライフワークとして主催をやっている人たちが多いので、初主催への並々ならぬ意気込みが見て取れたのが新鮮だった。元々出演を予定していたあくびぼうやとガールズナイトが病欠で、直前におミルクとのぶラベンダーに変更になるなどばたばたしたようだが無事開催されるところを見届けられて良かった。


入場時に野川さんがカラオケをしている音源が流れていて選曲といい歌い方といい芸人っぽくない、そこら辺の兄ちゃん感が凄くてこの人は本当に裏切らないなと思った。オープニングで野川さんが今季これまでに後輩に奢ってきた合計金額を発表するコーナーがあって、およそ若手芸人が払う額じゃないし、やらされてるのに変に嫌がっていないところがキモくて面白かった。


この日ネタを披露する芸人7組にはネタの中に野川要素を入れるよう依頼をしたそう。一方でこの日見に来ているお客さんの大半は一瀬さんのバイト先の友人であり、野川さんのキャラクターを全く知らないというねじれが生じていた。しかし、オープニングでの入念な野川講座によりそのねじれを解消していて丁寧で良かった。

ミカミとザ・ダッチライフ以外のゲストは初めて見る芸人さんだったので楽しみにしていたのだが野川要素を入れることによってネタが変に改変されていて、本ネタが見たかったなと思った。ケンブリッジのラーメン屋YouTuberのコントがとても面白かったのが印象に残っている。ザ・ダッチライフは、野川さんと一瀬さんがコンビを組んでいなかった場合の世界線というコントをしていて、コンビを組まなかったせいで野川さんがどうしようもなく落ちぶれてしまう未来を描いていた。それ売れたコンビがマルコポロリとかで再現されるやつだろって思って少し嫌だった。野川さんを再現するのに腹に詰め物を入れていて野川さんそこまで太ってるイメージないのにザ・ダッチライフにとっての野川さんのアイデンティティってそこなんだって思って、完全に舐めていてそれは面白かった。

客票、野川票、一瀬票の合計により、おミルクが優勝した。何の権威もない大会なので何の感慨もないはずなのだが、出場者たちは意外に一喜一憂していたので何となく良かったねという気持ちになった。

野川さんは「お笑いライブのMC風」が上手いので、最後の締めを任されたものの、「お笑いライブのMC」は上手くないので、ひっちゃかめっちゃかになって終わって、最後まで野川さんの味が出まくっていて良かった。