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LPIC2受験記

先日LPIC2を受験したので記載します!


1. LPICとは

LPI日本支部主催のLinux検定試験です。
新しくできたLinuCという資格とは別物なのでご注意を!(LinuCはLPI-Japan主催)
※内部で色々あって分裂したらしいですが…真偽は定かでない

2. 検定レベル

レベル1~3の3段階あります。
LPIC1は101と102の2つの試験を合格したら認定されるといった資格になってます。突然LPIC2から受けることはできるのですが、認定はレベル1を取得していることが前提となりますので注意が必要です。
また、各認定は5年間の期限付きのため、期限が切れる前に上位認定を取るか、再度受検しなおす必要があります。
※LPIC3より上の上位認定は無いので、LPIC3まで取得した場合は再度LPIC3を5年以内に受験する必要があります。

ざっくりいうとこんな感じです。
LPIC1:基礎的なコマンド関連、基本的な運用
LPIC2:応用的な操作、ネットワーク関連
LPIC3:専門分野(Samba、セキュリティ、可用性、仮想化)

これは私の主観になりますが、運用保守がメインのかたはレベル1とレベル2の201、設計構築もやっているかたは、レベル2の202~レベル3という印象です。

3. LPIC2試験内容

LPIのサイトから引用した内容だとこんな感じです。
正直目次見ただけだとよく分かりませんよね…。
どちらかというと、LPIC2は設計構築関連の知識が多めな印象です。
201は基本的なOS基盤構築、202はミドルやネットワーク関連構築といったくくりでしょうか。
個人的にLPIC2を勉強してLinuxについての理解がより深まったように思います。

試験形式はCBTですが、一部記述があります。

LPIC201

容量計画
Linuxカーネル
システムスタートアップ
ファイルシステムとデバイス
ストレージデバイスのアドミニストレーション
ネットワーク構成
システムメンテナンス

https://www.lpi.org/ja/our-certifications/LPIC-2-overview

LPIC202

ドメインネームサーバー
ウェブサービス
ファイル共有
ネットワーククライアント管理
電子メールサービス
システムセキュリティ

https://www.lpi.org/ja/our-certifications/LPIC-2-overview

4. 合格点について

得点範囲は200~800点で、500点が合格ラインとされています。

5. 試験の申込方法

① LPI IDを取得
② PeasonVUEのIDを取得
③ PeasonVUEで申し込み

①LPI IDを取得

下記からLPI IDを作成してください。

② PeasonVUEのIDを取得

下記からPeasonVUEアカウントを取得してください。
※リンクからではなく、PeasonVUEのサイト内たどる場合は、LinuCの試験と間違えやすいのでご注意ください。

https://www.pearsonvue.co.jp/lpi

③ PeasonVUEで申し込み

下記から申し込みをしてください。

6. 勉強時間

実は私の勉強時間はまっったくあてになりません。
(記事書いておきながらすみません……。)

【私の勉強時間】
LPIC201:半年
LPIC202:1年

そう、長いんです……。
調度環境変わったタイミングで忙しかったのもありますが、ある程度ご経験を積んでいる方なら2~3ヶ月で取得可能です。

というのも、Ping-tを使って勉強していた期間が約2ヶ月だったからです。
インプットの時間をなるべく短縮してお勉強すれば余裕だと思います。

私の場合、DNSとメールサーバ構築経験があったので、抵抗なく学習が進められましたが、初めてのかたは202の内容は取っつきにくいかもしれません。

7. 勉強方法

勉強時間でも触れた通り、Ping-tを活用しておりました。
あとは対策本で有名な小豆本と白本です。
参考書

・小豆本
要点がまとまっていて、参考書兼辞書みたいな感じで使えます。
私的には内容はこの本一冊で十分だと感じました。

・白本
最後の試験演習に使いました。
Ping-tだけでも十分だとは思いますが、出題の仕方は白本のほうが試験に近いと思います。

・Ping-t
演習問題サイトです。
LPIC以外にもCCNAやOracleの資格の対策もあるので、おすすめです。
ただし、LPIC2は有料コンテンツになります。。。
※新サイト移行中なので、問題集は新サイト、コマ門は旧サイトになります。(2023年8月時点)

7-1. 試験まで学習方法

・~試験2ヶ月前
ひたすら小豆本を読む
VirtualBoxでLinux検証環境を構築して試す
(こちらは別記事で紹介してるので構築試して見てくださいね!▼)
小豆本のセクション毎に少しPing-tの問題を解く

・2ヶ月前~1週間前まで
Ping-tをひたすら解き続ける
▶︎ほぼ100%取れる状態にするのがベスト(本番は思ったより取れないのです)
▶コマ門まで必ずやりましょう!

・1週間前後
白本を解いて最終チェックする
Ping-tは解きすぎると問題暗記してしまうので、白本は予行演習として利用しました。

8. 試験当日について

・入場時間
会場にもよるかもしれませんが、試験の15分前までとなります。

・本人確認書類
二つ必要です。一つは顔写真付きのものになります。
(免許証、健康保険証、クレジットカードなど)
※本人確認書類は会場に持ち込むことになります。

・持ち込み品
ロッカーの鍵と本人確認書類一点、ペン、ホワイトボードのみです。
腕時計の持ち込みは不可です。
ただし、ティッシュやハンカチの持ち込みはできていた気がするので、会場の係員に聞いてみてください。

・試験開始終了
開始は係員の指示に従って進めれば大丈夫です。
終了は結果が出た後にアンケートに回答する必要があるので、画面が全て終了してから席を立って受付に完了連絡をしましょう。
スコアレポートが渡されます。
※LPIのマイページでスコアレポートと認定証は確認できます。

9. 認定証発行について

マイページ上からPDFでダウンロードできます。
合格してから1か月くらいに紙の認定証が届きます。

終わりに

LPICはLinuxの知識をアピールするのに役に立つ資格ですし、Linux環境がある現場では重宝します。実際に運用している身からするとかなり役に立っています。

個人的にインフラエンジニアは積極的に取得すべき資格だと感じております。ただ、求人見ている限り、ネットワークエンジニアの募集にLPIC取得必須となっていることが多い気がしています。
現職でもLPICがあまりメジャーではないみたいなので、少々残念に感じています。(でも実践で役に立っているから良いか…。)

最後までお読みいただきありがとうございました!


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