FMの久々の日本語対応で始まるミラン日記 クラブ概要
ACミランは大体の人はご存じのイタリアの名門クラブではあるが、近年の状況を中心に一応触れておこうと思う。
ACミランはミラノにある名門チームである。CL制覇はレアル・マドリーに次ぐ7回、セリエA優勝は19回を誇る。
愛称はチームカラーの赤黒を意味するロッソネリ。同じくミラノを本拠地とするインテル・ミラノ、トリノを本拠地とするユベントスと合わせてイタリア3強と呼ばれたり呼ばれなかったりする。
同本拠地のインテルとは仲が悪いようでいいようなやっぱり悪いような不思議な関係。一方ユベントスは割と本気で死ねと思ってる節があるし、何ならイタリアの都市は基本仲が悪いので他もそんな感じである。
本拠地はスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァだが、ミラニスタは基本的に旧称のサン・シーロで呼ぶ。ジュゼッペ・メアッツァは先の大戦の少し前に両チームで活躍した選手だが、主に活躍したのがインテルだかららしい。(監督もやっている)
イタリアは基本的に北の方が栄えており、ユベントス、ミラン、インテルを筆頭にお金があって強いチームは大体北のアルプス山脈方面にある。例外は首都近郊、中部の強豪であるローマ、ラツィオ、ナポリあたり。
よってセリエAの中ではお金がある方のクラブである。あるのだが…、全盛期の00年代の放蕩経営のツケとFFPの導入で10年代はロクな補強ができなかった。中心選手だったカカを放出したり、コスパのいい本田を取って頑張ってはいたが、6~10位あたりをうろうろする中堅の強いほうくらいに落ち込んでしまっていた。破産するクラブが出ていた当時のイタリアサッカー界を考えればこれでもましな方ではある。
パッとしないクラブの状況を変えたのが元悪童、現在は神をやっているズラタン・イブラヒモビッチだった。監督のピオーリを父、ズラタンを長兄に据えた若手多めのミランファミリーは試合ごとに成長が見えるチームに変貌。22-23シーズンの優勝で持って、古豪は名門に返り咲いたことを示したのであった。(残念ながら、ケガでズラタンは次のシーズンで引退してしまったが)
スタート時の中心選手
ズラタン・イブラヒモビッチ
デカいわ強いわ上手いわ態度はデカいわで、ミランを名門に戻した功労者。本人は自分の事を神というので(しかも結果を残すので)いつの間にか信仰を集めるようになった。十字じん帯のケガさえなければ中心に据えたかったのだが…。おそらく、復帰する頃には現実同様引退を宣言してしまうだろう。
ラファエル・レオン
ズラタンの舎弟として可愛がられていたポルトガルの若き才能。身長もあるが、スピードとテクニックのほうが印象に残る選手。このままいけば間違いなくミランの柱になる選手なので出来る限り出したくない。
発音としてはラファエゥ・レェアォみたいな感じだが日本人には読みづらいのでレオンとする。
オリヴィエ・ジルー
40歳のズラタンのせいで感覚がマヒしてしまうが、ジルーも大概衰えない選手である。ポストプレイヤーとしては理想的な能力であり、ズラタンと比較してもそん色ないくらいの選手である。
とはいえ早めに後釜を用意しないと中央のFWのやりくりに困ることになる。
サンドロ・トナーリ
現在はニューカッスルに行ってしまった、若き中盤の軸のトナーリ。当人もあまり出たがってなかったようだが、マルディーニTDが出て行ったことと合わせて多額の移籍資金と引き換えに放出となった。代わりの新しい戦力はチュクウェゼなど有望な選手ぞろいでサポーターとしては複雑だろう。
能力はとにかく穴がないことが挙げられる。最初期はクラブレジェンドのピルロやガットゥーゾを引き合いに出されていたが、実際に良く似ていたのは、移籍先の新しい相棒であるブルーノ・ギマランイスであった。
彼も出来る限り出したくない選手である。哀しいかな現実はそうならなかった。
テオ・エルナンデス
スピード面が素晴らしい代わりに高さと守備能力も結構あり、その代償としてパスやクロス、シュート能力、飛び出しにも優れている。要するに万能。レオンとのコンビプレーで大体のチームを攻略できる。ちなみにお兄さんのリュカも左SBができる選手である。幼少の練習の時はどうしていたのか。
レオン以上に替えの獲得が困難で、絶対に放出してはいけない選手。
マイク・メニャン
PSGの下部組織育ち。リール時代にビエルサに見いだされ、若くして抜擢されたメニャン。ミラン移籍後はあっという間に頼れる守護神として定着した。ドンナルンマとかいう人はその年のうちにみんな忘れた。27歳とGKとしてはまだまだ長く活躍できる年齢。