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silent 8話感想文(DC版含む)

silent放送1周年記念?木曜更新の各話感想文8話です。

結局放送されたのが完成版では?という気もしますが、私はsilent制作陣を全面的に信頼しているので、課金して(しかもお安くない)円盤を買ったファンに届けようとしてくれたDC版を信じる。
放送されたのしか見てないよー、シナリオブックもDC版もネタバレしないでーという方はここで閉じてくださいね。よろしくお願いします。

トークインベントで村瀬Pが仰っていた「世の中の考察はほぼハズレ(でも楽しませてもらいました)」という言葉は常に胸に刻んでおきたい。
これは考察とかではなく、ただの私の偏愛の叫び集です。

※確認不足のシーンもあるかと思います。申し訳ございませんが、ご指摘下さると助かります。
不快に思われる方はどうかここで閉じて下さいませ。

後半失速したって言われるsilentですが、実は私もそう思っていて、
やっぱり8話と9話でサイドストーリーっぽくなったのが一因かなぁと思う……。
1年越しに目黒くんからオファーもらった時にスケジュールがなくて出番減らしてほしいって話をしたって聞いて、ああその兼ね合いもあったのかなあ、と思うなどしております。
とにかく、春尾先生と奈々ちゃんの学生時代のお話がメインの8話。
7話までのガッツリ入り込んであちこち答え合わせして……という見方はしていないので書くことあるかな?笑と思いつつ、8話の感想です!

抱き合ったまま始まった8話。
そっと離れて、なんで想くんが声出さないか、気持ちを話してくれます。
もうこのシーンがあるから、このあとサイドストーリーでもなんでもいいやという気持ちにもなる。
会話も2人のお芝居も全部素晴らしい。
ここの想くんの、
「もう少しだけ待ってて、聞かせたい事があるから」
って、最終話の最後のやつじゃないと私は思ってるんですが、同志のみなさん解釈はいかがですか!!!
放送時に唯一解釈を話し合ってたRちゃんと最終回見終わった後にすぐした会話“あれってあの時の聞かせたいことだった!?”って言い合った思い出……笑。
でもなあ、最終話の最後のあれは突発的に話した気がするから、ここで『もう少しだけ待ってて』って言ったのとは別な気もするんだよなあ……。
なんか宙に浮いちゃったというか、隅々まできれいに回収しまくったsilentにしてはめずらしく、あれ?ってなってるところ。
silentってわりとシーンが対になってることが多くて、最終話の最後のシーンはそれでいうと高3の教室のシーンと対になってるから、ここじゃない気もするし。

えーなに?ってその場で言わないで「待ってる待ってる」って言った紬ちゃんいい子すぎる!
ここで聞かせたい事があるからって言ったあとに想くんやっぱり無理ってなったじゃないですか(10話の最後)、てことは、言わないまま離れるつもりだった?とも思うし。
この時言いたかったことってなんだったんだろうな。
やっぱり最終回の最後のシーンなのかなあ。
村瀬Pのトークイベントの質問コーナー、現地行けたら絶対これ聞きたかったけど、決定的に聞きたくない気もする笑。

さて、話を戻して。
「作文捨てよ」って想くんめっちゃかわいい。
そんで抱き合ってる時に光帰ってこなくてほんっと良かったね!って思う笑。
わりといつもニアミスな感じで光帰ってくるからヒヤヒヤしちゃう。
最終話も玄関出たとこで想と光会っちゃうしねえ。(ドラマやからやで)
この後、帰る前に玄関でお手手ポン!する佐倉想くんーーー!!!
さっき抱きしめた時よりドキドキニヤニヤしちゃうのなんでーーー!!!笑
そして、8話はシナリオブックしかないシーンもDC版にしかないシーンもほとんどないんだけど、めちゃくちゃ重要なセリフがシナリオブックにだけあります!!!

想、紬の掌にポンと触れて玄関を出ていく。
紬、ゆっくり部屋に戻って、
紬「……緊張した……」

「silentシナリオブック p252上段」

緊張してたの紬ちゃん!!!
ゆっくり部屋に戻って我に返ってるのすっごいかわいいし、この時点での想との関係性がよく分かってめっちゃ重要な一言だと思うんですけど!!!
家来る?って言った時点でドキドキしてそうだったけど、ここまでの展開が嬉しい、幸せっていうだけじゃなくて緊張してたの、すごく重要。
シナリオブックで聞けて良かった。

そして湊斗の部屋に集まってる3人(湊斗、真子、光)かわいい。
湊斗くんはウーバーじゃありません、とか、飲んだらなくなるよ、とか湊斗くんのセリフがほんとにかわいい。鈴鹿くんの言い方もかわいい。
silentってLINEの画面すごい効果的に使ってると思うんだけど、【紬を幸せにし隊】光くんが作ってるのかわいい。
真子ちゃんじゃなくて光くんが作ってるのいいよねえ、弟にやらせた感あって笑。

自分のお部屋で洗濯してる想くん!尊いよおー!!!
想くんの生活見せてもらえるの、ほんとに尊い。ありがたや。
お母さんには返信しないのに、紬にはすぐ返信するのかわいい。

そしてみんなが500万回は見たカフェの『プリン』のシーンね!
見たい映画選ぼう、って言って、違ったらじゃんけんね、って高校生の時からそうしてたんかな?って愛しくなる。
でもだから余計申し訳なくなっちゃう想くんが切ない……。

想、笑顔で頷き、自分もスマホで調べようとするが、選択肢を絞っていることに申し訳なくなり、
想「……その中に、観たいのある?」
紬「え?うん。あるよ。ちょっと待って、選ぶから」
想、複雑そうで。
紬「……ん?」
想「ごめんね」
紬、想の意図を察するが、笑顔で
紬「何が?」
想、首を横に振る

「silentシナリオブック p255上段」

ここで察してるけど笑顔で「何が?」って言える紬ちゃん強い。
強いっていうか、気を遣う事より好きって気持ちが勝ってるんだろうな。
この辺から想くんがこじらせていくのと、でもじゃあどうしたら?って紬ちゃんの気持ち、どっちもよく分かるし、最終話に向けて2人とも煮詰まっていくのすごい考えさせられたし、やっぱり優しい愛しいだけじゃない、すごい脚本だなって思う。

ここでカフェに登場しちゃう田畑くん。佐藤くんとっても良い演技!
あからさまに不躾じゃないけど、え?って感じよく出てる。
だからこそ想くんの心がしぼんでいっちゃう。ううう。つらいけど良い脚本だ……。
お店出て迷惑かけるしって会話するところもすっごい好き。なんで、ってなっちゃう紬の気持ちよく分かるし、だからこそ引いて行っちゃう想くんが切ない。

基本的に想くんって大学生で耳聞こえなくなるって分かった時に
『好きになってごめんね』
『俺じゃなきゃ良かったね』
って思った男の子なので……(2話シナリオブックより)。
それでも紬ちゃんがめげなかったから2人また一緒にいれるようになったけど、想くんもまた一緒にいれて嬉しいとは思えたけど、根本的にここは解決してないままなのよね……。
それが耳が聞こえないからということよりも、想くんの“男の子らしい幼い正義感と愛情“に起因してるのがさらに切ない。

『好きになってごめんね』
『俺じゃなきゃ良かったね』
のモノローグは放送ではカットになっているので、これを想いながらこのシーンを見るとまたさらに味わい深いです。

さて、ここから春尾先生と奈々ちゃんの大学時代のお話。
春尾先生、理工学部情報科の院生だったー!
えっ!ガッチガチの理系だったの春尾先生!
ちょっとチャラい春尾くん最高すぎる。
メイキングで「このままで大学生がんばってます笑」って言ってた風間くんと夏帆ちゃんかわいかったけど、2人ともほんとそのまま大学生だよね!
この2人のお芝居観れるのも贅沢。
春尾先生の
「彼女の言うありがとうをそのまま受け取れるようになりたかった」
って良いセリフ。
コミュニケーション取らなくていいから楽って言ったの春尾くんなのに怒られる同じ研究室の早川くん可哀想……笑。

「奈々」って声かけて奈々ちゃんが振り向くシーン、silentってこういうの大事にしてるよね。
気配っていうか、念っていうか、気持ちっていうか。
偶然を必然と思えることから恋って始まるし。

奈々に対して“生きやすい世の中になってほしい”って本気で思う春尾くん、この子も若さゆえの男の子らしい正義感だなあ。
奈々と春尾のケンカのシーン、世の中のほとんどのケンカってどっちが正しいとかじゃなくてどっちも正しいからケンカになるっていうのがよく分かるシーンだったし、どっちも気持ちが強いからケンカになっちゃうんだなあ。
この2人、この時のままになっちゃわないで再会できてほんとによかった。

現在時間軸で再会した奈々と春尾先生。
自分がいないところでも話の中心になっちゃうのが、やっぱり佐倉想くんらしい。

さて、紬ちゃんの実家。紬ママ初登場。
森口瑤子さん、紬ちゃんのママって感じはそんなにしないけど、光のお母さんって感じはすごいするよね!
(とんでもなく余談ですが、森口瑤子さんは“鍵泥棒のメソッド”のラストシーンが死ぬほど好き!)
みんなで栗剥いてるシーンで、7話の真子ちゃんの『自己犠牲払ってもうまくいかない』っていう話のアンサーとなる話。
自己犠牲じゃなくて、自分がしたくてしてるのに……ってお母さんも同じ土俵でお父さんの話するのいい。
話数を越えて対になる話が出てくるので、ほんとにsilentって気が抜けなかったというか、小説だったら指挟んで何回も戻って読んでるやつ。
初見時毎回見終わるたびに1話から全部見返してた私の気持ちがわかる。

そしてその日の夜、紬がお母さんに佐倉くん耳聞こえなくてね、って話するシーン。
世のお母さんはそんなに四六時中洗濯物畳んでますか!って思うんだけど笑。そこは描きたいところじゃなかったんやろうけど、神は細部に宿るのでね……次回作ではぜひがんばっていただきたい。
それで2人で高崎プリン食べるのかわいい!萌ちゃん食べてたやつだ!
「僕のプリンは?」って光かわいい。
弟、こうやって女2人に可愛がられて育ったんだなって微笑ましい。
「派手なのはいつもでしょ」とか言われちゃってかわいい。

微笑ましいといえば、想くんの部屋で萌ちゃんとプリン食べてるとき、ちゃんと折り畳みであろうテーブル出てるのかわいい。
想くんがちゃんと生活してるの分かる。
ほんとに想くんの“生活“を見せてもらえるの助かる。尊い。

最後の紬ちゃんの部屋で紬ママのごはん食べるかわいいかわいいシーン。
もりもり食べる想くんかわいい……頬張り方が中の人と一緒でほんとにかわいい。
ここ、シーンではそんなにわからなかったけどト書きが好き。

紬「紙袋、紙袋……」
想、紬の様子を見て、フッと声が漏れて笑う。
紬、笑い声が聞こえて想を見て
紬「……ん?」
想「お母さんみたい」

silentシナリオブック p277下段

声が漏れて笑う想くん~~~~~~!!!!!
そのあと、作れるでしょ、手話わかんない、通じてるでしょ、って、ねえ、もう、仲良くていいねえ。にこにこ。

ところで、村瀬Pが再三言ってるけどsilentって音ハメに命かけてるじゃないですか。
私が一番ハマったなー!って思ったのが8話の最後、想くんが実家に帰るシーンで、
『言葉はまるで』
が来た瞬間に青空がパアーン!と映るんですよ。
ここ、初見の時、感情とか置いといてぶわあって涙出てしまった。
ここまでの余韻の気持ちもあったと思うけど、あまりに音楽と映像のリンクが素晴らしすぎて感動した。音楽の力もすごい。

で、想くんの「ただいま」です。はあ、尊い。
尊いところで、わたし的に波乱の9話に続きます!

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