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silent感想文10話(DC版含む)

silent放送1周年記念?木曜更新の各話感想文10話です。

ついに10話までやってきました……!あと2話だ……年末だ……!!!
毎週1話ずつ感想文を書こうと決めた時は最後まで書けるか、週に1本書きあげるというプレッシャーと見直してメモして練り直して文章にするという一連の時間が取れるかという不安もあって、持ち前の心配性ゆえ3話先まで下書きにストックしておく生活をしていたんですが笑、ゴールにたどり着ける目途が見えてホッとしております……。
それもこれも毎回読んで下さりハートを付けて下さったり、反応下さるみなさんのおかげです!
連載って初めての経験だったのだけど、こんなに反応下さることが励みになるって知らなかった……ありがとうございます!
もうしばらくお付き合いくださいませ。


結局放送されたのが完成版では?という気もしますが、私はsilent制作陣を全面的に信頼しているので、課金して(しかもお安くない)円盤を買ったファンに届けようとしてくれたDC版を信じる。
放送されたのしか見てないよー、シナリオブックもDC版もネタバレしないでーという方はここで閉じてくださいね。よろしくお願いします。

トークインベントで村瀬Pが仰っていた「世の中の考察はほぼハズレ(でも楽しませてもらいました)」という言葉は常に胸に刻んでおきたい。
これは考察とかではなく、ただの私の偏愛の叫び集です。

※確認不足のシーンもあるかと思います。申し訳ございませんが、ご指摘下さると助かります。
不快に思われる方はどうかここで閉じて下さいませ。


波乱の9話を乗り越えて、ついに来ました10話。
最終回の1話前って、どのドラマでもいったん落とされるのがセオリーって分かってるけど(逃げ恥もそうだったし、deleもとわ子もカルテットも!)、分かっちゃいるけど、やっぱり、うそーん!お願いお願い全員しあわせになって……!って胃がキリキリする1週間を過ごす羽目になるのがドラマ好きさんの宿命。
silentもそうだったよねえ……1週間、生きた心地しなかったよねえ……笑。
でも5話で一旦ピークを迎えた流れを盛り返してまたピークを作った10話、すごく好き。
実は最終話より好き。
なので思い残すことなく想いも愛も書き尽くしたいと思います!

雨の日、紬ちゃんの部屋にいる想くんのシーンから。
前回言ってたCD、借りに来てるんだね。
そして、洗い物するからって髪の毛束ねた紬のポニーテールを触る想。
……触る想。触る想!?えーーー!!!笑。
いや、いくら元カノでお家にお邪魔しても違和感ない間柄だとは言え、髪の毛触るって結構、凄いと思うんだけど、わりとこの2人じゃれ合うけど、髪触るって凄いなって思ってしまった。
やっぱり想くん生粋のモテ男子だ……。
それに、湊斗くんの“想はポニーテールが好き“を思い出してニヤニヤしちゃったよね。
やっぱポニーテール好きなんじゃん。ニヤニヤ。

紬、何の気なしに髪を適当に一つに束ねて洗い物を始める。
想、紬の横に来て、紬の横顔を眺めてから、紬の結った髪に触れる。
紬、鬱陶しくて
紬「(声だけで)ちょっとー、やめてー」
と、頭を動かして想の手を振り払おうとする。
想、紬の反応がおかしくて続ける。
紬「(声だけで)ねえ!手ふさがってんだから!」
笑い合う2人。
紬、手が使えないので、想に向けて口元をしっかりと見せて、
紬「(声だけで)やめて!すぐ終わらせるから、ちょっと待ってて!」
想、紬が手話をせず話す姿を見て、声が聞こえてないことを突然実感してしまい、
想「……」
紬「(声だけで)ほら、CD!そろそろバイト行かなきゃだから、選んじゃって!」
と、楽しそうに笑って話すが、想には聞こえない。
想、寂しげに視線をそらす。
紬「ん……?」
と、想の顔を覗き込む。
想、寂しげに微笑んで、首を横に振る。

silentシナリオブック p.310下段

ここの“想、寂しげに微笑んで“って、ほんとに目黒蓮さんよい演技です。素晴らしい。ほんとに素晴らしい。
ちょっと話逸れるんだけど、目黒くんってそんなに演技経験ないのにすごいなってまだSnowManに触れる前にsilent見てた時思ったんだけど、
silent中にSnowManを掘り下げていくうちに“いやそりゃこの人たち演技できるわ……”ってめっちゃ納得した。
特に想くん喋らないのもあって『表情だけで伝える』ことが多くて、SnowManのMV撮影とかジャケット撮影とか、それこそ歌って踊ってる時の表情管理とか見せてもらうと、逆にドラマのほうがしっかり役柄とストーリーがあるからやりやすいんじゃないかなって思うくらい。
ほんとにアイドルってすごい。職人。尊敬する。

話を戻しまして。
想、髪触るって行為はめっちゃ大人の男性仕草なのに、“紬の反応がおかしくて続ける”って小学生男子なんだもん。
好きな人にこんな事されたらたまんないよね。
そりゃこの後紬手繋ごうとするよな……。ううう。
でもだからこそ、ここで聞こえないって実感する想くんが。ううう。
ここで途中、音消す演出も凄かった。
(実際、紬が『ほら、CD!そろそろバイト行かなきゃだから、選んじゃって!』って言ってるってシナリオブック読むまで分からなかったし)
湊斗と再会した時もそうだったけど、外側から一気に想くんの気持ちに寄り添ってしまう。
ここまで回想とか別時間枠の話が多くてちょっと傍観の立場になってたこちら側をまたここでググっと感情移入させるのすごい。
やっぱりなんだかんだ言っても底力があるsilent。

光にレポート届けに大学まで行く想くん。
濡れないようにジャケットの中でクリアファイル持ってるのほんとかわいい。
この雨、ほんとに雨だったのほんとにすごい。持ってるドラマって天も味方につける。
村瀬P曰く、もちろんこの雨は台本になかったそうです。
光くんが傘持ちながらスマホ取ろうとするのかわいいし(落ちちゃうにきまってるでしょ!笑)、咄嗟に傘持ってあげる想くん!!!
4話から光くんのエピソードってカットされがちだけど、ちゃんと想くんと光くん2人の関係性が描かれるの好き。
カットされてるし撮ってないシーンもあるのに、この2人を見てると見えてないけど2人が重ねてきた時間がちゃんと伝わるの大好き。
目黒くんも板垣くんもよい役者さんだ……。

このシーンで好きなト書き。

光「ありがと……」
想、「じゃあね」と帰ろうとすると、
光「(ジェスチャーで)あっ、待って待って」
とスマホで音声認識アプリを出す。
想、「アプリ入れてるんだ」と少し驚いて光を見る。

silentシナリオブック p.312下段

“想、「アプリ入れてるんだ」と少し驚いて光を見る。”
ってすごくいいよね!好き。
アプリ入れてる光もかわいいし、その気持ちに驚く想くんも好き。
それでスマホより重いもの持てないから牛乳買いに行けないとかもう!かわいすぎる!!弟力(おとうとぢから)すごい。
そりゃ想くんも優しく笑って頷いちゃう。

それに牛乳買ってきてって紬に頼まれてたから絶対行かなきゃいけなかったわけじゃないのに(後で『買ってきてくれたんだ、姉ちゃんも買ってきちゃった』って言われてるし)別に買いに行かなくていいのに、想と一緒に行こうって思ったの、ほんっとに光くん可愛い……尊い……泣いちゃう。

生方さん、光が書いてて一番楽しかったんじゃないかなって思う。
村瀬P曰く、このシーンは想くんが光くんの傘持ってあげる優しいシーンになったし、優しいけど優しくしたくない光の良さが出てるシーンになったって。
うわーー分かる、優しいけどなんか優しくしたくない(でも結果優しい)光くん。いい子すぎる。
あと、スマホより重い傘持ってんじゃんって村瀬P自ら突っ込んでおられたのも記しておきます笑。ほんまや。

次は紬と萌のターン。
萌ちゃんKPOPどこですかって聞くのかわいい!萌KPOP好きそう!分かる!!!
光に秒でデレちゃった想くんとは違って、紬ちゃんは想くんにまだ不信感(不信感というより片想い感)があるのがよく分かるシーンでもある。

この後、シナリオブックにしかないシーン。

想のアパート(夜)
紬から【光のことごめんね。買い物もありがとう。あとでお金返します!】とLINEが来る。
想、微笑んで【楽しかったよ】と返信。

紬のアパート(夜)
紬、想からの返信を見て、
紬「(光に大げさに)佐倉くん楽しかったって!」
光「(分かってはいるが)は?何が?」
紬、安心した様子で笑う。

silentシナリオブック p.316上段

なんてかわいいシーンなんだ。
“想、微笑んで【楽しかったよ】と返信。“
うわー!映像化してほしかったー!!!
想くん楽しかったんだ……スーパーでのやり取り目に浮かぶけど、見せてほしい(強欲)。
ちゃんと紬がフォローしてるのいいし、こういうやりっぱなしせずにちゃんと着地させてくれる脚本好き。信頼できる。
光大丈夫だから佐倉くんのこと嫌いなわけじゃないからって心配してた紬が安心してるのもいい。

この後もシナリオブックにしかないシーン。
これは!言ってもらわないとちょっと流れを汲み取るの難しかった。

想のアパート
想、パソコンに向かい仕事をしていると、LINEの通知がありスマホを見る。
華からの動画と【優生が手話覚えたよ~】と。
動画を再生すると、優生が華と一緒に【そう】と指文字をしている。
想、微笑ましく動画を見て、【ありがとう】と返信する。
想「……」
思い立って、検索エンジンを開き【若年発症型両側性感音難聴】とまで打って、スペース。
少し考えてから、【遺伝】と打ち検索する。

silentシナリオブック p.316下段

ここさ!夜の部屋で1人でわりと暗い部屋で検索してる想くんの画力凄すぎるのと、唐突に遺伝のこと調べてるから、初見で見たときは“え!?なんか分からんけど想くんいきなり紬ちゃんと結婚とか考えだした!?”って勘ぐってしまったよ……。
え!?いつのまに2人そういう関係に!?もう寝ちゃった!?ってびっくりしてしまった。
そっかそっか、甥っ子の動画見て、かわいいな嬉しいなって思ってから気になっちゃったんだったら理解できる。
ここがシナリオブックで一番謎が解けたシーン。
シナリオブックありがとう……。
甥っ子の動画微笑ましく見て、ありがとうって返信して、そしたらそれが気になって(自分の難しく長い病名を一切止まらずスラスラと打ち込んで)検索しちゃう想くん。
夜にどんどんこじれて行く気持ち。誰も止められないし、誰も知る由もない。ああ。

さて次。
奈々ちゃんの手紙読む春尾先生。やっと読んでくれたー!笑。
奈々の手紙を春尾先生が音読するエモさ。
風間くんの声が優しくて優しくて、手紙の内容も相まって何回見てもここ泣いてしまう。大好きなシーン。

そして紬と待ち合わせしてる奈々ちゃん。
リュック開いてないかチェックする紬。笑。
こういうリフレイン入れてくるの好き。
女の子2人、デリバリーでご飯食べて飲んでるのいいよね!
紬意外と自炊しないの好き。(4話でめっちゃスーパーで買い物してたけどさ。でも同じく4話で湊斗のおうちでも買ってきたお惣菜食べてたの好きだった)
こうやって見ると奈々ってすごく大人だなって思う。

ここでシナリオブックにしかない会話。

奈々「耳が聞こえない人が、みんなそう思ってるわけじゃないから大丈夫」
紬「……(頷く)」
奈々「良い情報教えてあげる」
紬「(笑って)え?なんですか?」
奈々「想くん、ショートが好きらしいよ」
紬「……え」
奈々「髪切ってみたら?」
紬「……考えときます」

silentシナリオブック p.320上段

え!!!笑。
これ、ほんとなのか奈々がからかってるのかちょっと分からないけど、でも自分のいないところで湊斗はじめ友達たちに女の子の好みの事あーだこーだ言われちゃう佐倉想くんって……笑。
でも言われちゃいそーって納得だよね!笑。
髪切れば?って言われた紬は気の毒だけど、もう見てる側も想くんの事どんどん好きになっちゃうよ……。

いつものカフェで紬の事待ってる想くん。
入ってくる前の紬に気付いて、イヤホン外して前髪整えてるの目にしちゃう。
紬ちゃん、いつも想くんに会う前に前髪直しててかわいい。
そしてこの行動を、2話のまだ聞こえてる大学生の想くんは『愛しいな』と思って見てて、前髪、って前髪触ったりしてて。
(あ、ここでも想くん髪触ってるな!やっぱ想くんってそういう男の子なんだな。いやでもこの時は付き合ってるからさ……)
でもここではイヤホンが気になってしまう。ううう。

ここでそれこそ想くんが聞こえていて、付き合ってた頃の2人の重要ツール“電話”が出てくる。ほんとに脚本が鬼。(褒めてます)

紬のスマホに真子から着信。
想「……」
紬、電話に出ずに切り、すぐLINEを打つ。
想、申し訳なく思って、
想「電話していいよ」
紬「大丈夫。LINEしたから。急用じゃないって。」
想「……」
紬、ふと思って、
紬「あっ、今度、手話でビデオ電話してみたい」
想、少しためらってしまい、
想「……」
 紬「え?」と思い、笑って
紬「あ……私のこのくらいの手話じゃ、文字打った方が早いか」
想、ハッとして、紬に合わせるように笑って、
想「ううん。上手になったよ。」

silentシナリオブック p.320下段

あああもう、ここ好きすぎて全文写経してしまいそう笑。
申し訳なく思ってとか、ためらってしまいとか、え?と思ってとか、ハッとしてとか、合わせるように笑ってとか、文字で読むとより一層あのシーンが胸に迫ってくる。
普通人と会ってる時に、しかも店内で(しかも相手が真子ちゃんで)電話出ないよなあって思うけど、そこを想くんが普通と思えなくて申し訳なく思ってしまうのがほんとうに切ない。
そこからすれ違っていくここのシーン、切なくて爆発しそうになるけど好き。
テレビ電話も(きっとお好み焼き屋さんで奈々とビデオ電話するって言ってたのが頭にあって)紬は思いついてパッと言ってるけど、
想くんにとっては、ほんとは紬とはあの頃みたいに声で電話したいのに電話できたのにって変換されてるの、
当時の2人にとって重要ツールだったからこそ、手話でも電話したい紬と、前みたいに電話できない想のすれ違いが起きてて、つらい。
やっぱり、もう電話もできないって別れた想くんはあの時の想くんのままで、そこのケアが誰にも(想くん本人も)できてないままなんだなって思う……。つらい。

この、想くんだけ取り残される感がずっとテーマとしてあって、これ11月5日につぶやいてた私のツイート(11月5日ってことは5話の後だ)


当時のアイコン懐かしい

これ書いたあと、最終話で同じ事湊斗が言い出して鳥肌立ったんだけど。
それはまた最終話でじっくり書きましょう。

とにかくここから最終話に向けて、1話からじっくり描かれてきた想くんという男の子の、幼い男の子らしい正義感と愛情が試されていきます。

話しをカフェに戻しまして。

想「……手話するとき、声出してるよね?」
紬「え……あ、うん。大体いつも、しゃべりながらだね」
 想、「そうだよね」と頷く。
 紬、想の反応に疑問を感じて、
紬「……」

silentシナリオブック p.321上段

ここで想くんの反応に疑問を感じてる紬ちゃんだけど、その後カフェを出て並んで楽しく話してて、手を握りに行っちゃう。
いやでも行っちゃうよ。髪触られてるし。
だからやっぱりここの想の反応はショックと疑問だよね。
なんていうかもう、誰の気持ちも分かるしどうにもならない気持ちも分かるし、ヒリヒリする山場の連続です。
入り込めるドラマってほんとに最高。
そして踏切でお互い振り返るのにまた2人のタイミングが嚙み合わなくなってしまう。
ああ、こと恋においては偶然って必然。

紬の部屋で光のパソコン直してあげてる湊斗くん。
見てるみんなも“私たちもハイスペック湊斗くんと結婚したい~!”ってなったよ!笑。
じゃあ帰るね、青羽帰ってきちゃうでしょ、のところで好きなト書き。
“光、(紬に)会わせるのも会わないのも複雑で”
光~!いい子すぎる。
湊斗くんはどんなことで幸せ感じるの?って話の時も
“光、「さすがだなあ」と思って、”
とか、
紬が帰ってきた時になんかあった?ってすかさず聞く湊斗に
“光「(分かるんだなあ、と)」”
ってト書きがあって、生方さんの光くんへの愛を感じる……。
そうみなペアもかわいいけど、ひかみなペアもかわいい。
もちろんつむまこペアもかわいい。

例の居酒屋さんで会ってる春尾先生と奈々ちゃん。いいねいいねー!
そこへのこのこやって来ちゃう湊斗。笑。
奈々ちゃんの手話、バーカ!だけ伝わっちゃう湊斗くんかわいい。
想くんと仲いいねって言われて、はいっ!っていいお返事するのかわいいね。

このシーン、普段は奈々がみんなが何話してるんだろうってなる立場なのに、そこのメインの会話が手話になったとたん、何話してるんだろうってなるのが健常者の湊斗になるの、生方さんってやっぱすごいなって思った……。

そんなかわいい湊斗くんと待ち合わせしてる想くん。
まず待ち合わせしてるのがかわいい。
家で飲もうよ、じゃあお酒買ってくよ、踏切のとこで待っててってなってるのかわいい。
もうこの2人は河原の待ち合わせぐらいからなんでも何しててもかわいい。

ここで湊斗がLINEして笑顔で振り向く想くん、4話でみんなが大好きだったあのシーンのリフレイン。天才すぎる。
この2人はあの頃と変わらないって、想が聞こえてなくても同じだってこんなに証明されたのに、
紬の事になると“変わったことが大きすぎる“ってなってしまう想くん。
ここの対比が素晴らしく残酷で。
でもそれが恋だもんな、あああ。

湊斗の部屋に入るとき“ああお願い、想くん自分との格差感じないでっ”ってちょっと思っちゃったよね……!?
そういう展開にならなくて(むしろ湊斗が気にしたのは紬の痕跡)めちゃくちゃ胸を撫でおろしちゃった。
ここで件の変わった事が大きすぎるって話になっていくんだけど、

 想、スマホに文字を打ち見せる。
【耳が聞こえない以外、何も変わってないって言ってくれたけど】と。
湊「うん……」
 想、再び文字を打ち、スマホを見せる。
【変わった事が大きすぎる】と。
湊斗、それを見て、嫌な予感がして
湊斗「……想?」

silentシナリオブック p.331下段

ここの、変わった事が大きすぎるって言われて嫌な予感がしてる湊斗の
「……想?」
っていう言い方がほんっとに好き。
嫌な予感と、心配が混ざり合った声。
鈴鹿くんほんとに良いお芝居です。
でもそれは想くんには伝わらなくて……。

このあと、好きだから別れるのは湊斗と同じ、って想くんに言われて
(ここで想が“同じ“ってスマホで伝えずに手話と口形でやるの、あの日の奈々ちゃんのリフレインでそれも好き、生方さんの脳内どういうことになってるのか見てみたい)
「俺、想みたいに青羽のこと想にあげるとか言ってないし」
って湊斗が言うのがすごく好き。
ああやっぱりこの時のこと湊斗傷ついてたんだなって分かるし、想とは違うんだっていう……優しさでできてる湊斗くんが男の子の意外と頑固な我を出す瞬間が大好き。

そして

 湊斗、話していて徐々に怒りが湧いてきて、
湊斗「……でもまた青羽に何も伝えないで、勝手にいなくなるとかは、絶対に許さないから」
 想、湊斗の顔が見れなくて、スマホに視線を落としたまま
想「……」

silentシナリオブック p.332下段

話してて怒りが湧いてくることってあるある!
湊斗が想にそれだけ心を許してるし、腹割って話してる証拠なんだけど、さっきから想くんにどれだけそれが伝わるかっていう……。
いろいろね、すれ違っていくというか、想くんが勝手に孤立していっちゃう。つらい。

ここで、シナリオブックにしかないシーン。

奈々の部屋
奈々LINEの通知が来てスマホを見る。
少し前に、春尾と湊斗と3人で撮った写真とともに、
【みなとくんに会ったよ!】とLINEを想に送っている。
想から【手話の先生とどうなった?】と。
奈々、クスっと笑って。【どうにもならないよ(笑)】【でも楽しく話せた!】と送る。
想から【そっか】とだけ返信が来て、
奈々「……?」

silentシナリオブック p.332下段

ここね!最終話で階段のところで想が奈々に手話の先生とどうなった?って聞いて、
「だからどうもなってないよ、なんで気にするの?妬いてるの?」
って答えるシーン、“だから“ってなんでなんだろうと思ってたらここで聞いてたんだ。
湊斗と撮った写真送ってる奈々ちゃんかわいい。
かわいいのに、それに興味示さない想くん……。
そしてそのかわいいお写真見せてください。

そしてついに。最後のシーン。
「名前言って」って、2人ともあの公園の事を思い出してたはずで、あの時紬ちゃんの声を大事に抱いてた想くんを思いだすと、一生忘れないでおこうって思ってたはずだと思うと、ほんとうに胸がつぶれてしまう。
でも、その想くんの理屈でいくと、じゃあ紬も同じように聞こえなくなってたらよかったの?ってなっちゃうよう涙って思ってたら、やっぱり紬もそう受け取ってるんだけどそれは最終話で。

紬のイヤホンつける想くん……音量MAXにする想くん……。
それを止めて取ってあげる紬ちゃん……………。
(このイヤホン取ってあげるって結構ドキっとする仕草だなって思った)
奈々のスマホの時も思ったけど、すごいことさせるんよな………もう見てる側の心はひっかいてつけられた傷でズタボロです。
でもここまで心を持っていかれるドラマに出会えることってそうそうないから貴重な体験でもあります。

こないだ友達にkroiってどんなバンド?って聞かれて、
『silentで耳聞こえないのに想くんが紬のイヤホンつけて音量MAXにしてやっぱり聞こえないって見せるエモくて切なさ大爆発するシーンがあるねんけど、そんな重大なシーンで使われたsilentの世界観を邪魔しないイマドキって感じのバンド』って説明したらめちゃくちゃ納得してもらえた。笑。
kroiが想くんが知らない最近のバンドだっていうのも、ねえ、切ない。

そしてここの高校時代の回想シーンが……………。
もう、ほんとうに。
こういう事があるからつらくてもsilentはやめられないんだ。
大好きです。

ここで1話から紬ばっかり想のこと好きだったように見せてたのが、想もすごく紬のことが好きだったって分かって、
最初から物事はどこから見るかで変わってくるってことをやってるsilent、最後ですごいの入れてきた。
想くん…………!!!!!!!!!


(ものすごく余談ですが、私、物事はどう見るかで変わってくるって物語がほんとうに好きで、一番好きな映画は内田しんじ監督の『アフタースクール』だし『運命じゃない人』も『鍵泥棒のメソッド』も大好き。
だからsilentにもハマったんだろーな、と思う)

そんなこと言われても紬ちゃんはどうすることもできないし、ここまで想くんと一緒にいれて葛藤はありながらもそれでも幸せっていう姿を見守ってきてるこちら側としても「ええええ」という展開なんだけど、
そこで『ねえ』って想くんの太もも触る紬ちゃん、ああこの子はちゃんと大人の女性になってるなって妙に感心したシーンでもありました。

そしてもう、subtitleの入り方がえぐい。もう一段鋭利な角度でぶっ刺さってくる。
“愛してるよりも、愛が届くまでもう少し待ってて”
って、藤原くんどこまで脚本知ってたんだろうと思うとほんとすごい。
村瀬Pがsilentは2人の天才(生方さんと藤原くん)が生み出したドラマだって言ってたけど、ほんとそう。

最後に当時の私のつぶやき。ほんとこれ。
さあ、次回ついに最終話です!


10話の次の日のお昼にツイート
してるのがなんかリアル


来週、最終話でお会いしましょう!



最後にすごーーーーくどうでもいい追伸。読みたい人だけ。
めっちゃ私事の余談なんだけど7話の放送日、当時の推しのライブで遠征してて、しかも木曜がライブ当日で。
しかもずっと好きなバンドと対バンでそんな事起こるとも思ってなかったし大歓喜でめちゃくちゃ楽しみにしてたのに、(しかも整番もとんでもなく良かった!)
silnetが進むにつれて遠征よりリアタイしたいーって気持ちになってきて笑。
もちろんライブ行ったんだけど、その日友達と一緒の部屋に泊まったし一人で見たかったから次の日友達と別行動して福岡のネカフェで一人でTverで見た思い出。
しかしこれ、サッカー中継がなかったら最終回リアタイできてなかったんだよな……怖すぎる!
ライブの神様もドラマの神様もありがとう涙。

その日のnote久しぶりに読み返してみたら、前界隈のレポートなのに最後にすのちゃんの写真しっかり載せてて笑った笑。もうめっちゃハマってるやん。
そうそう、ミキちゃんにオススメ1曲だけ見るから(なんで1曲だけやねん笑)選んで!って言われて、ジャニフェスのGrandeur見てもらったんだった。
ライブ見ながらメンバー覚えようとするからフラッシュスノーマン(最年長!サスケ!タイ!かしこ!舘様!らう!渡辺!さっくん!めめ!)するはめになって爆笑したんだった……懐かしい。
※今ではちゃんと全員覚えてくれたし新曲のダンプラチェックしてくれるようになった!

ここまで読んで下さったあなた!ありがとうございます大好きです!!!!!いい事ありますように☆

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