見出し画像

音を立ててSnow Manに転げ落ちた話

今日本中でこの音がしてると思う。大活躍の彼ら9人にガラガラとズブズブとハマって落ちていく音。
そしてみんなが口を揃えて言うのが「アイドルなんて、ジャニーズなんてハマったことなかったのに」という言葉。
そしてそれを熱く語りたくなってしまう不思議。

けれどこれは“推しが見つかった”“好きなものが増えた”という単純な話ではなく、“一生に一回あるかないかの体験談”で、同じ想いをした人とは手に手を取ってこの気持ちを分かち合いたいし、先人達には何卒ひとつよろしくお願い致しますと頭を下げたい。
人は強烈な体験をした時はこれを書き留めておきたい、聞いてもらいたいという気持ちになるのだなあと実感している次第。

なにせ生まれて初めてのジャニーズ沼、数々の不躾な感想や無知ゆえの失礼な発言もあるかと思いますが、お付き合いいただけると幸いです。

私と彼らの出会いのキッカケは、今や国民的ドラマのsilentだった。
そもそも私はテレビっ子なのでドラマを見るのも好きなのだけど(好きなドラマはdele、大豆田とわ子と3人の元夫、カルテット、アンチュラル、獣になれない私たち、逃げ恥、タイガー&ドラゴン、問題のあるレストラン、すいか、あまちゃん、カーネーション、女城主直虎、龍馬伝、流星の絆、鎌倉殿の13人などなど)来週も楽しみだなーレベルではなく、次の週が来るまでに何回も何回も再生してずっとそのドラマの事を考えている……しかも回が増えるごとに1話から続けて再生するのでその視聴時間はどんどん増えていく……というハマり方をしたのはdele以来2回目。
silentの凄さを語りだすと余裕で1万字を超えるので割愛しますが、見る前は若者向けの恋愛エンターテインメントかなあくらいに思っていたのに、脚本が凄すぎてもはやシチュエーション会話劇と言っていいくらい。
ひとつの言葉を取っても、こっち側から聞いた時とあっち側から聞いた時で意味が違う……時間が経つと意味が変わってくる……そういう人間の“言葉”“気持ち”を丁寧に描いているドラマが大好き!!!
それに登場人物がもう、生きているかのようにその人そのものなので、どのセリフも行動も、その人ならそうするだろうと納得してしまう。8話まで見た今のところ、話を展開させるためだけのセリフや行動がないし、嘘っぽい人もいないのでストレスがなくて精神衛生上とても良い。(お話自体は切なすぎて毎秒心臓がもげそうですが。)
どのシーンもどのセリフもかけがえなくてその連続でお話が成り立っていくという、ほぼ詰将棋みたいな脚本と演出に唸ってしまう。
と、silentの話はこれくらいにして。

そして佐倉想を演じている俳優さん、知らない人だけど雰囲気あってすごくいいなあと調べてみると、Snow Manの目黒蓮……知らない人だ……てゆうかジャニーズなのか!!!ジャニーズって全然詳しくないし永瀬廉くんと目黒蓮くんの二人のれんくんがいるんだなあという感想でしかなく。(永瀬廉くんは朝ドラで知っていた。)
私個人の好みなんですが、あまりにもハマったドラマや映画の役者さんって、他の役とかバラエティに出てるところって積極的に見たくなかったりしませんか?
役者さんあるあるだと思うのだけど、その役のその人が好きな場合、その世界観を壊したくないという……。
今回あまりにもsilent自体にハマったのでそうなるかな、と思いつつ、でも『ジャニーズでアイドルであの演技』に妙に心惹かれてSnow Manの動画を見てみたんです。
この時点で、Snow ManってMr岩本(関ジャムは推しバンドマンが出たこともあるし、そもそも内容がおもしろいので毎週楽しみに見てる。そういえば振付師のTAKAHIROさんがおもしろ解説してたの笑いながら見たけどあれってSnow Manだったのか……となった)とピンクの髪の子とモデルの子?がいるグループ?くらいの知識しかなく。
生まれて初めて触れるジャニーズグループにビビりながら恐る恐る再生してみたんですが。
す、すごい。佐倉想の中の人がめちゃくちゃ楽しそうに笑ってる。
え、歌って……踊ってる……!!!!!(当たり前)

その衝撃たるや。いわゆる恋に落ちた瞬間ってこのこと?ってこの歳まで生きてきて曲がりなりにも恋愛とか結婚とかしてきて、所謂推しもそれなりにいて(しかもお芝居観に遠征したりライブ遠征したりわりと活発に推し活してる方だと思う)いやでもこんな気持ち初めてやけど?となった。なんやこれ。

本音を言えば、この歳までアイドルってずっと苦手で。
小学生~中学生の頃みんなが光GENJI!SMAP!嵐!って騒いでる時に私のアイドルはThe Flipper's Guitar。当時音楽が好きって思ってたけど、もちろん音楽が好きだったけど、幼かったしアイドルを好きになるように好きだったんだと思う。小沢くんも小山田くんも可愛かったし……笑。そしてThe Flipper's Guitar繋がりで好きになった東京スカパラダイスオーケストラは今でもライブに通うくらい、遠征しちゃうくらいずっと好き。
そうやって横に縦に繋がっていろんなバンドを好きになって、日本中のライブハウスに通ったり、ずっとバンド沼で生息していて、このnoteはこの3年ハマっているSUPER BEAVERの事を語りたくて始めたし。
なので正直、アイドルの歌ってどうやって聴けばいいか分からなかったし、踊っているところもどうやって楽しめばいいか分からないと思っていたんです。

それなのに。
ほぼ初めて見たアイドルの、ジャニーズの、Snow Manの“オレンジKiss”のMVで涙が溢れてしまった。
な、な、なんて優しくてキラキラしていて素敵な世界なの………!?!!
ハモるでもなく男の子たちがユニゾンで歌う歌ってこんなに元気がでるものなの………?!??!
てゆうかこの9人、めっちゃ最高じゃない……!!!!!!

そこから貪るように動画を見まくりメンバー9人もいるなんて名前覚えらんないよーとか思っていたのに、あっという間にメンバー全員の名前と呼び名と関係性も把握。
仲良し友の何人かがジャニオタ(グループは他担)でいることもあって、ちょっとSnow Manってどんな……?って聞いただけで過去の雑誌の切り抜きやテレビ番組に出た録画のダビングがわらわらと手元に集まってきて。笑。分かる、オタクってほんとに布教が上手だしタイミングがうまい。さすがジャンルは違えど類友。
そして友たちが手取り足取り教えてくれるのであっという間にジャニーズWEBに入りブログを読み、もちろんSnow Man FCにも入り過去動画を楽しみ、Paraviも契約、アマプラでRIDE ON TIMEを視聴。
そして気付けば彼らのCDアルバム、シングル、ライブの円盤を全て揃えてしまっていたのでした。え、なんなんこれ。誰の仕業?(自分です)
これがsilent2話から4話までの出来事なので、我ながらビビる。さすがに生き急ぎすぎでは?
沼に転がり落ちたというよりこれはフリーフォールが近いな。

今まで何かにハマっても、遠征で自分の生活リズムが崩れることはあっても『どうしても夜寝るのが遅くなる』という事がなかった私。自分の生活リズムの中に推し活は組み込むものだったのに。
もう、夜なんて寝てるヒマない!1曲でも多く観ていたい聴いていたい!!
あとバンドのライブでも『ライブ中涙が止まらなかった』って感想も、所々でグッとくることはあっても、ずっとって事はないなあ、と思っていたけど、もうね、ライブ映像を見てる間中、ずっと涙が出てくる。ずっと泣いてる。みんなごめん。ずっと泣けるわ。
それにファンの子との関係性もひっくるめて心を打たれるのでファンの子たちも愛しく思えてくる。こんな気持ちは初めてで。

YouTubeで何人かチームで企画をやってても、それスノで9人でバラエティやってても、歌ってても踊ってても、とにかく彼ら一人一人がSnow Manでいてくれることが尊くてありがたくて嬉しくて涙が出てくる。そして彼らがSnow Manでいることを誇りに思っているのに何回も新鮮に感動する。なんだこの感情は。

それに今まで自我を音楽で表現するバンドが好きで、でもその表現したいことが自分の求めている事じゃなかったり、ライブに対するスタンスが自分が求めているものじゃなかったり、でもそういう軋轢や摩擦がある度に自分で考えて道を探してそれを乗り越えて受け入れること、それが真の推しへの愛情だ、と長年思っていきてきたのに。
目の前のSnow Manは『こうがいいかな?』『これがいいかな?』『いいよ、無理しないでいいよ』ってこちら側の気持ちを推し量って差し出してくれる。え、まって、アイドルってそういうこと?

他のアイドルやジャニーズを知らないので主語をSnow Manにしますが、彼らが自分たちの存在価値が『ファンのみんなの幸せ』だと思っていることにめちゃくちゃビックリして。
今までファンの自我はないがしろにされても、ファンなんだから我慢しなくちゃダメだと思ってきたことに、こんなに傷ついてたんだって事に初めて気付いた。
チケットは取れなかったら自分のせい。
チケット取れなくて行けなかったライブに行けた人だけ愛されるのも自分が悪いせい。
無理して掴みにいかないと、幸せは掴ませてもらえない。
それが当たり前の世界にいて、でもこんなにそのことに疲れてたんだって、Snow Manに優しくしてもらって初めて気付いた。

もちろん、彼らの界隈でもライブに行きたいのにチケットが取れない悲喜こもごもはあるんだと思う。チケットの取れなさが段違いだろうし。
でもチケット取れないよね、チケット取れないの辛いよねって分かってもらえてるってやっぱり全然違う。
チケット取れなくて残念だった人も、でもその落選があるから会場が増えたり会場が大きくなったり、それも俺たちの力になってるんだよ、って本人たちの口から伝えてもらえるって、なんて幸せなんだろうと思う。

誰も置いていかない。
これって口で言うほど簡単な事じゃない。
でもこれを9人全員が本気で想ってるSnow Manは強い。

『ファンのみんなの幸せ』がアイデンティティである彼らのお仕事は隅々まで愛に溢れていて、そのどれもが“プロのアイドル”の職人技で、その技は今までの彼らの努力で成り立っているというのがこんなにも私の胸を打つ。
俄が彼らの今までのこともリアルタイムで知らないで、って自分でも思うけど、でもその時間が彼らに刻まれてなければ、あんなパフォーマンスはできないという事は分かる。
初めて見た時になんで涙が出るの?って思ったのは、そのすべてが伝わったからだと思う。表現者って、そういう事なんだって初めて体で理解できた。

ちょっとメンバーの話をさせてもらうと、ひーくん頼りがいのあるリーダーだけど涙もろくて愛しいし頑張ってるの分かるし、その頑張りを支えてるのがふっかさんで、阿部ちゃんいつも安定して笑っててくれるから安心感はんぱないし、さっくんの全方向の愛に心打たれるし、舘さま笑ってくれたら嬉しくなっちゃうし、康二くん気遣いすぎて抱きしめてあげて欲しいし、ラウちゃんは8人のお兄ちゃんが大事に育てた末っ子ですくすく健やかに育ってて愛しいし、めめは天然で愛しさが止まらない。もう、全員好きです。

というわけで。FNS歌謡祭をちゃんと見たのも初めてだし、紅白が楽しみなのも人生で初めて。こんな人生が私に待ってるなんて、半年前の私に言っても信じないと思う。やっぱり人生って計り知れないしだからこそ楽しい。
こんなに自分の人生にワクワクしてるのは初めて!
Snow Manほんとうにありがとう。これからも精一杯推していきます!!!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?