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#45【強さには理由がある】【23/24 セリエA第20節】ユベントス×サッスオーロ マッチレビュー

試合開始前

両チームスタメン

【ユベントス】
✔︎ガッティ、マッケニーが出場停止。
✔︎怪我明けのキエーザはベンチスタート。
✔︎イルディズ(18)3試合連続スタメン。
✔︎公式戦5連勝中。2024年負け無し。
✔︎前回のサッスオーロとの対戦では今季唯一の黒星。
✔︎その前の昨季の対戦でも1-0で敗北。地味に2連敗中。

ファジョーリの涙も昨季のサッスオーロ戦

【サッスオーロ】
✔︎直近10試合2勝2分6敗。降格圏に徐々に近づく。
✔︎ 前節フィオレンティーナ戦で11月26日以来の約2ヶ月ぶりの勝利。
✔︎主力のトリアン、デフラル、ヴィーニャが負傷離脱。
✔︎ベラルディが9得点で得点ランク4位。チームを牽引。
✔︎ピナモンティが7得点で得点ランク10位。大器が開花しつつある。

前回対戦のおさらい

嫌な記憶

今シーズン唯一の敗戦を喫した前回の対戦は4−2の完敗。

前回と今回の両チームのフォーメーションは同じで、出ているメンバーもそこまで変わらない。
今回の対戦では3−0とリベンジを果たした訳だが異なる点は何処か。

【前回対戦のおさらい】
今シーズン堅守を誇るユーベディフェンスが、そもそもなぜ4失点もしたのか。
ざっくり振り返ると、
単純なパスミスからのショートカウンターを受ける機会が多かった。
②それにより最終ラインが上げられず、重心が低くなり3バックの3枚ともペナルティエリア内まで押し込まれる。
③ペナルティエリア外からいい体勢でミドルシュートを打たれる機会が多くなり、イレギュラーな失点を喫してしまった。

という3段階により失点が続いてしまった。

また、サッスオーロのハイプレスも機能しており、ユーベの両CB(当時ガッティとダニーロ)にも積極的にプレスをかけてパスミスを誘発してボールの回収を狙っていた。

あのオウンゴールもハイプレスによるもの

磨いてきたビルドアップの形

一方で今回の対戦ではどうだったか。
一番変化したと感じたのは、ユーベのビルドアップのミスが減ったことでした。

※某サッカー雑誌を参考に
「ビルドアップ」とは=自陣ファーストサードから保持して前進するアクション
「ビルドアップ」の目的とは=敵陣ファイナルサードの味方にクリーンな形でボールを届ける。
と定義させて頂きます。

思い出していただけるとお分かりかと思いますが、ユーベのビルドアップはほんの数試合前までほぼ形がない状態だったと思います。

・3CBの内、何枚で最終ラインのボール回しをするのか。
・ウイングバックはどの位置で受けるのか。受けた後は誰にボールを渡すのか。
・ラビオとミレッティはどこでボールを受けてどう前進していくのか。
・前線のヴラホビッチとキエーザはどこでボールを受けてどう仕掛けるのか。

少し前まではこれらが整備されておらず、
①前からプレッシャーを掛けられる
②空いている選手にボールを繋ぐ
③段々苦しくなる
④ボールを回収される
⑤ショートカウンターを受ける
といった負のスパイラルを受け続けていた嫌な記憶が蘇ります。

👉今シーズン磨いてきたビルドアップの改善により攻撃を受ける回数自体が減り、自慢の攻撃陣が躍動した結果、3−0の完勝につながったと言えると思います。

天王山に向けて

リベンジ成功だぜ!

第23節インテルとの天王山の前にユーベはリーグ戦2試合(レッチェ戦、エンポリ戦)を残す。

対してインテルはサウジアラビア開催のスーペルコッパを挟むので、リーグ戦はフィオレンティーナ戦のみ。

つまり勝ち点2差の現在、ユーベが2連勝すれば暫定首位の状態でインテル戦を臨むことになる。

もはや首位浮上フラグが立ちまくっているとも思えるが、いつどんなスキャンダルが降ってくるかも分からないので、気を引き締めて油断しないで見守りたいと思います!!

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