消しゴムはんこを発注した話。

植木まみすけ(漫画,文章,詩)

2016年4月12日 16:57

noteで長く活動してるクリエイターが一回は夢見る。消しゴムの敵…じゃなく、消しゴムハンコ彫り師。おもてびとさんにアイコンを彫ってもらう…！今年こそ出世して彫ってもらうんだ…！という野望ですが。

このたびやっと叶いました。

いつも私が受注して、制作の時気をつけたことをメイキングにまとめる側なので、発注メイキングは初です。ではどうぞ！

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見積もりメール。

メール晒しどうしようかなーと思ったんですが、出来上がりの条件クリアっぷりが見事だったので、どういう注文か、わかって読んだ方が絶対おもしろいですのでｕｐ。

何回かやりとりして、先に金額決定していきます。私の発注は、結構難易度が高いだろうなぁと思ったので、おもてびとさんの提示金額から少し上乗せして、発注しました。

まだ彫ってもらう屋号が決まってない状態で文字数の打ち合わせをしたんですが、おもてびとさんから来たメールがツボで。

「オオヤマネコの宿泊施設」って1２文字提案のこの言葉の、地味にジワる感じが気にいってしまったので全然関係ない4コマを描いたりしました。こういう副産物っていいですよね。

屋号は「まみの木荘」でワンポイント何かキャラを入れた感じでお願いします。という話でまとまりました。

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１週間後ぐらいだったでしょうか。おもてびとさんからメールが届きました。

公開されているnoteとブログ等、全て目を通させていただきました。

有料ノート以外は、でしたので、ほぼ全てですね。

まみすけさんを表すキーワードは、とにかくいろいろありました（笑）

敢えて簡潔にまとめるならば「アツく、努力家で、生命を愛し、わかりやすい」という受け取り方をしましたよ。

萌えとコンプレックスは紙一重であり、表裏一体であり、そのあたりが湧き上がってくるエネルギーの原点のように感じました。あとは「モダンとレトロの中間」「リアルの中のファンタジー」というキーワードは重要なポイントではないかと思いました。

それを踏まえた上で、ラフスケッチを幾つか描きました。※フォントはまだ検討中です、すみません。しかしながら「モダンとレトロの中間」あたりを念頭にいま調べています。

お忙しいのにありがとうございます。

たとえば「私ならまみの木荘の「の」の字を葉っぱに見えるように描くなぁ」とかぼやくと、すぐその意見を反映させたデザインがあがってくる。こんなに汲んでたら、おもてびとさんがやりたいことを突っ込む場所がなくなるじゃないか？と思い「我慢していませんか？」と話を振ると。

おもてびとさん

「人の要求を飲むのが苦じゃないので、これが僕のやり方なんだと思います」

とおっしゃられて、二度びっくり。

私は編集さんやイラストレーター指定で来た仕事で打ち合わせする時、いつもこの状態で挑むんですがね～。作家性の違いだなぁ。

私の過去記事を読んで「まみすけさんを表すのにたまごろうの図案を入れたい」と提案して下さり、その打ち合わせ中、ボールペンでたまごろうをがりがり描いてよこしてくるんですが、

かわいすぎ！

一番下のたまごろうをもうこのまま使ってくださいとお願いして、デザインの打ち合わせはいったん終了。ありがとうございます。

後日。

ＴＬでたまに見かける噂の「消しゴムハンコ在中」スタンプ。

ちっちゃくてあったかいなぁ。あと、バイオリンのメモ帳、これは市販のはんこ図案のものだそうで、はんこ彫る人はやっぱりはんこモノに弱いんだ…！と当り前のことに感激したりした。押してあるthankyouのピクセルスタンプもいいですよね。

押した。

たまごろう可愛すぎ。

フォントもなんともいえず私っぽいですよね。押してみると、なんかハマるというか、他のはんことかもいっぱい持ち歩いて、手帳をデコりたくなってきます。

自キャラとの相性もぴったりです。

なんか描きたい。

1枚描きおろしてでも、すみっこに押したい…。と思った私は、かねてから描きたかった青空ぷらすさん企画のリレー小説「ディベロッパー」のファンアートに着手。とりあえず、誰もジェームズ時代の話を書いてくれないので、無理やり幸せにしました。前々から、なんとかリンダ達を助ける方法はないかなぁと思ってパラレルワールドの文献などを丑三つ時に読んで、震えていたりしていたので。

反省点は、デジタルで後でいじるとしても、なるべくスキャン前の色も、アナログで出せそうなとこは、出してからスキャンした方がよかったんだなということ。

好きなものノートにも押しました。