Ryo Kimura

ドルビーアトモス仕様の空間オーディオ作品を自主制作しています。ピアノ演奏の動画撮影に特…

Ryo Kimura

ドルビーアトモス仕様の空間オーディオ作品を自主制作しています。ピアノ演奏の動画撮影に特化したピアノスタジオ「白金ピアノスタジオ」のオーナーでもあります。

マガジン

  • 録音、映像収録、ライブ配信、ポッドキャスト等の情報・技術系

    ためになったなー、というnoteをあとで振り返るためのブックマークです。

  • マルチカメラ収録、タイムコード同期について(まとめ)

    複数のカメラを同時に使って映像収録を行う、マルチカメラ収録(マルチカム収録)の際に活用できるタイムコード同期について、DIYな視点で行った実験についてまとめました。

  • Sync Controller - 完成までの道のり

    • 16本

    映像・音響の同時多拠点収録・配信などに便利!?な Sync Controller というハードウェアを開発しています。βテストを始めたので、開発・評価・ブラッシュアップをこのマガジン上で。

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ビンテージのベヒシュタインでピアノ演奏動画が撮れる"白金ピアノスタジオ"

東京都港区にある 白金(しろかね)ピアノスタジオは、ピアノ演奏の録音と撮影に特化した音楽スタジオです。 1906年製のグランド・ピアノ「ベヒシュタイン Model B」とPro Tools HDXシステムを中心とした録音機材、撮影用の映像機器を常設し、高品質な音楽レコーディングおよび動画撮影を行うことができます。 (最終更新:2024/3/26) 鐵 百合奈|別れの曲(ショパン) 雁部一浩|シューマンのトロイメライ、ショパンのワルツ ピアニストの手元を真上から撮影する

    • Audio-TechnicaのAT4022とAT4049の聴き比べをしてみました

      Audio-TechnicaのAT4022とAT4049の聴き比べをしてみました。 どちらも中古品でコンディションの差もあるので、あくまでパッと聴きの印象ですが、AT4049の方が低音に特徴があります。グラフを見ると確かに4049の方が低音に山があります。4022の方が音が明るい印象でしたがそれもグラフ通り。 AT4049の方がヘッドカプセル交換型のフラッグシップモデルで、プリアンプ部AT4900と無指向性カプセルAT4049を組み合わせたもの。AT4022はカプセル交換

      • ホームセンターで買えるものでデッカ・ツリー(Decca Tree)を自作する

        デッカ・ツリーとはデッカ・ツリーとは、クラシック音楽界の名門レーベル、イギリスのデッカ レコードでステレオ録音用に使われていたマイクの設置方法です。大きなT字型の器具の端に配置された3つの無指向性マイクを使用します。 1950年代に生み出された録音技術ですが、優れた定位感を備えた非常に広々としたステレオイメージを生成でき、数々の名盤を生み出しました。 デッカ レコードでは3台のNeumann M50というマイクが標準として使用されましたが、現在は様々なメーカーのマイクが使

        • UNIVERSAL MUSIC STUDIOS HARAJUKUを見学さてもらいました

          リニューアルオープンした音楽制作スタジオ、UNIVERSAL MUSIC STUDIOS HARAJUKUを見学させてもらいました。 音像が自分の記憶にあるドルビーアトモス曲を中心に再生して試聴させてもらいましたが、米国キャピトル・スタジオと同等の調整がなされているPMCの9.1.4チャンネルのモニタリングシステムは非常に迫力と音圧があり、「これがキャピトルの音か〜」と興奮しました。 スピーカーは前方、ワイド、横、後ろ、そして天井といくつかの機種が組み合わせて設置されてい

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          13本
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          16本

        記事

          グルダの奏でるベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」を、アナログレコードとCD両方聴いてみました。

          今年に入ってから立て続けに、東京渋谷区・古賀政男音楽博物館 けやきホールで録音の機会がありました。使わせていたただいたピアノはベーゼンドルファーです。 そんな中、「ベーゼンドルファーの音を録音するなら、このアナログレコードを聞いて下さい」とフリードリヒ・グルダが1970年に録音したベートーヴェン、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」のレコードを紹介いただきました。 確かに私のベーゼンドルファー録音経験は数えるほどだったので、ぜひ勉強したいと思い、早速アナログレコードを入手しました。

          グルダの奏でるベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」を、アナログレコードとCD両方聴いてみました。

          自主制作のDolby Atmos作品、映像も音楽も無事配信開始~

          今月は自分の作ったDolby Atmosコンテンツが無事、世の中に出ていってくれた月でした。 初のDolby Atmos映像作品が公開にピアニスト八木良平さんのリサイタルをライヴ収録し、4K映像 + Dolby Atmosサウンドで仕上げたコンテンツが、NeSTREAM LIVEというサービスで配信スタートしました。 https://nestreamlive.radius.co.jp/special/sp_event23/ Dolby Atmosの映像配信は初めての挑戦

          自主制作のDolby Atmos作品、映像も音楽も無事配信開始~

          コンサートホールで録音&撮影の体験会を行いました

          白金ピアノスタジオの課外活動として、コンサートホールを借りて、録音&撮影の体験会を行いました。 いつもはピアノの録音が多い私ですが、せっかくのホールなので、社会人の方や学生さんにお声掛けして、ピアノだけでなく、室内楽、ブラスアンサンブルの収録もしました。弦楽器や管楽器の音を録音するとワクワクします。 良い緊張感を味わおう!プロの演奏家じゃなくても、発表会などでステージに立つ機会のある方はおられると思いますが、「録音」と「撮影」はまた違った緊張感があるものです。 お客さん

          コンサートホールで録音&撮影の体験会を行いました

          八木良平~ウクライナのピアノ曲~動画公開&楽曲解説

          2024年2月15日、東京渋谷区・古賀政男音楽博物館 けやきホールにて開催した 八木良平のピアノリサイタル「Shiro Consort ~ウクライナのピアノ曲~」より、本編で演奏した曲を1曲ずつ切り出した映像が公開になりました。 プログラムより八木氏本人による楽曲解説を掲載します。また、コンサートに寄せた八木氏のメッセージも掲載します。 ヴィクトル・コセンコ:ガヴォットヴィクトル・コセンコ(1896~1938)は「ウクライナのショパン」と呼ばれ、ピアノ作品を多く残した。

          八木良平~ウクライナのピアノ曲~動画公開&楽曲解説

          八木良平ピアノリサイタルよりアンコール曲3曲の動画公開

          今月15日、東京渋谷区・古賀政男音楽博物館 けやきホールにて開催した 八木良平のピアノリサイタル「Shiro Consort ~ウクライナのピアノ曲~」よりアンコール曲3曲の動画を公開しています。 どれも素敵なウクライナのピアノ曲なので、ぜひ聴いてみてください。 ユーリ・シュロフスキー「エレジー」アンコール2曲目に演奏したユーリ・シュロフスキー「エレジー」。 「シュロフスキーはウクライナの作曲家だが、ヨーロッパ圏内に近く、アルメニアに比べると民族色が違い、ラフマニノフや

          八木良平ピアノリサイタルよりアンコール曲3曲の動画公開

          八木良平ピアノリサイタルの全編映像を2月23日(祝)18:00 YouTubeでプレミア公開

          今月15日、東京渋谷区・古賀政男音楽博物館 けやきホールにて開催した八木良平のピアノリサイタル「Shiro Consort ~ウクライナのピアノ曲~」の全編映像を2月23日(金・祝)18:00にYouTubeにてプレミア公開します。 どなたでもご覧いただけます。通知を「オン」にしてお待ち下さい。 曲目は、19世紀から20世紀前半のウクライナ人作曲家の作品。シャモの「ウクライナ組曲」、コセンコの「ガボット」、ツファスマンの「叙情的なワルツ」など、日本ではほとんど演奏されない

          八木良平ピアノリサイタルの全編映像を2月23日(祝)18:00 YouTubeでプレミア公開

          この冬のマラソンを総括する

          2月4日神奈川マラソン。あいにくの天気で気温も低かったですが、ハーフマラソン無事完走できました。12月、1月、2月とハーフマラソンの大会に3回出場しましたが、今シーズンはこれで走り納めです。せっかくなのでこの冬の自分のマラソンを総括してみたいと思います。 なんでマラソン?昨年の春くらいからなのですが、運動不足解消と健康のために、近所を走るようになりました。最初は家の近くをぐるりと回って来るだけで息切れダウン状態でしたが、だんだん慣れて来て距離も伸び、去年の猛暑もへこたれずに

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          「3コードから弾ける!やさしいピアノ名曲135」のお手本動画を全曲撮影しました

          丹内真弓(たんない まゆみ)さんのピアノ楽譜集作りをお手伝いさせていただいて、4冊目。昨年末に発売になった『[全曲動画付き] 3コードから弾ける!やさしいピアノ名曲135』のお手本動画を全曲撮影させていただきました。 7.海の見える街  [ピアノお手本動画] 今回は「楽譜通り」と「チャレンジリズム」と1曲あたり2パターンの撮影をしたので、動画の数も半端ないことになりまして、撮影日は延べ4日間でしたが、1ヶ月くらいをかけて、合計400テイクくらい撮影しました。 撮影日が違

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          本来SYNC HDが使えないPro Tools Studio環境で、Ultimate環境と近いことができるように

          Avid Pro Tools用のシンクロナイザー「SYNC HD」は、基本的にPro Tools HDXかHD Native、つまりPro tools Ultimate環境で使用するための機材です。なぜかというと、SYNC HDはHDX CoreカードもしくはHD Nativeに搭載されているシリアルポートとシリアルケーブルで接続する必要があるからです。 例外としてSYNC HDはスタンドアロンモードでも使用でき、汎用のマスタークロックジェネレーターとしても使用することが出

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          ラックマウントトレーに音声コンバーターとミニPCを固定しました

          週末のもう一つの成果。ラックマウントトレーに音声コンバーターとミニPCを固定しました。ラックトレーって黒色が多いですが、これは清潔感のある白色です。 こうやって作ったトレーにはもともと機材を固定するためのネジ穴が何バージョンか開いていますが、追加で自分で穴を開けまくります。 コンバーターは純正ネジ穴で固定でき、PCはVESAマウントに対応しているので、その金具を流用してネジ止め。それ以外のものは配置換えや取り外しも考えて、穴を使ってタイラップ(結束)バンドで固定しています

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          ミッドサイド(MS)方式のステレオマイキングテクニックにおける音の合成を解説

          ミッドサイド(MS)方式のステレオマイキングテクニックにおける音の合成を解説する動画を作成しました。位相メーターの動きに注目してご覧ください。ヘッドフォンで聴くと効果がわかりやすいと思います。 マイクセッティング(写真)録音時のマイクセッティングの写真です ミッド(Mid)と呼ばれるカーディオイド(単一指向性)のマイクを音源に向けます。このマイクはモノラルでサウンドを拾います。 双指向性のマイクをサイド(Side)マイクとして使用します。ミッドマイクの上に、左右を向けて

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          2月15日(木)東京・代々木上原 けやきホールにてピアニスト八木良平のソロリサイタル開催

          年が明けて、2月15日(木)に東京・代々木上原にある古賀政男音楽博物館 けやきホールにて、ピアニスト八木良平さんのソロリサイタル「Shiro Consort ~ウクライナのピアノ曲~」を開催します。 平日18時という時間帯ではありますが、入場無料でどなたでもご覧いただけるコンサートです。是非ピアノの調べを聴きにお越しください。 ウクライナ人作曲家のピアノ曲だけを集めたピアノリサイタル<プログラム> ヴィクトル・コセンコ「ガヴォット」 ネスター・ニジャンコフスキー「ワル

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