見出し画像

ソロギター:きみとイスまでも

Create:2024/3/16
Update:2024/3/16

概要

【Song】
きみとイスまでも

【Artist】
コッシー、スイちゃん、サボさん

【カテゴリ】
みいつけた!

【曲の紹介】

作詞:向田邦彦
作曲:石塚まみ

みいつけた!2023年10月より
放送が開始されています。

スイちゃんが主に歌い
コッシーのパートもあります。

なお、サボさんは後ろで
なにやら色々言っている感じです。

→いつも通り

サンバのリズムで
陽気で明るいイメージであり

MVも
Gサンバ・バトゥーキのみなさんも交えて
非常に楽しいものになっています。

しかし
それだけではないのが
この曲の魅力。

まず、歌詞の内容ですが

「離れても一緒、心はつながっているよ」が
テーマとして受け取ることができます。

これは
別れや離れ離れの状態を
連想させます。

→少しさみしい感情もあり

そしてメロディにおいて
M7やm7の音が要所で含まれており
少し切ない旋律です。

さらに曲のラスト大サビでは
転調してキーが上がり

メロディも最後に変化、
さらに上昇して盛り上がって
曲が終わります。

これらの要素が相乗効果となり
楽しい曲なのに

少しセンチメンタルな
まだ終わってほしくない、続いて欲しい

というような気持ちもさせてくれます。

そして
2024/3/8
スイちゃんの卒業が発表されました。

→ついに来たか、と言ったところです。。

2024/3/13、15の放送では
この曲の終わりのラストに
「みんなありがとう」が追加されていました。

こちらこそ
毎日、毎日、元気を分けてくれて
ありがとう!
の気持ちになったのは
みなさんも同じではないかと想像します。

おそらく
スイちゃん卒業のコンセプトで
制作されたのは間違いないでしょう。

そんな中でも

「イスまでも」と「いつまでも」の語呂遊びあり
サボさんは相変わらずで面白く

みいつけた!らしさも満載です。

総じて
素晴らしい楽曲に仕上がっていると
言ってよいと思います。

アレンジ

1.方向性

オリジナルを踏襲

2.チューニング

6弦のみ1音下げの
DropDチューニングを採用。


3.曲の分析、アレンジポイント

「きみとイスまでも」を
ソロギター化したい、と思ったももの
数多くの問題、課題が発生しました。

まずは問題、課題から。

(1)サボさんパート

ボーカルが3人いて
(一人はイス、一人はサボテン)

サボさんが
色々とセリフみたいなワードを
言っています。

<問題>
このサボさんパートを
再現することが難しい

<課題>
サボさんパートを
どう対処するかが課題となりました。
(やるのか、やらないのか)


(2)サビのコード進行

IVM7→IVM7m7→IIIm7→VIm7

転調前だと
CM7→Cm7M7→Bm7→Em7

この曲を通しての浮遊感、
少し切ない感のあるコード進行と
感じていまして
ポイントのひとつと捉えました。

コード感を決定づける音は

コードCに対してのB音→M7
コードCに対してのEb音→m7

であり

これらをうまく配置しないと
再現度が下がってしまいます。

メロディにM7の音が含まれるので
特に気にしなくてもそのまま配置でOK。

こちらは簡単でした。

一方
m7の音をどうやっていれるのか、
どう配置するのか、

これはいくつかパターンが考えられ
課題のひとつとなりました。


(3)リズム

ソロギター化する際に
一番の問題となったのが

リズムが難しく、
どのように音を配置してよいのか
全く分からなかったことです。

イントロは打楽器で始まりますし
歌に入っても、様々な音が鳴っており
どれをどのように再現すべきなのか、、

これが最後の最後まで
悩みのタネとなりました。

サボさんも曲中でも
「サンバッ」と歌っているくらい
サンバの曲です。

と言ってもサンバに詳しわけではないので
どのように表現すればよいのか、、
といった状態でした。、

サンバのリズムを理解して
譜面化することも課題となりました。


(4)チューニング

この曲はラストサビで転調しています。

GメジャーとAメジャー

→DropDで良いとは思うが
 実際にどうなのか


(5)ラストサビ前

ボーカルと打楽器が
掛け合いのようになる所

ボーカル部分は採用するとして

リズム部分をどうするのか
・ベースにするか
・スラム奏法的にするか

またこの箇所のラスト部分
MVでは石塚まみさんがピアニカで
弾いている箇所

→この上昇フレーズを採用するかどうか


このように、大きく5項目について
問題、課題がありました。

これに対しての自分なりの
解決方法は以下になります。

(1)サボさんパート

サボさんパートは割愛しました。

・そもそも合う音を探すのが難しい
・他の音との関連性のバランス、配置が難しい
→これらが理由です。


(2)サビのコード進行

以下、その1とその2、その3を
組み合わせました。

<その1>
メジャー→マイナー
メロディの下に3rdの音を追加

E音→Eb音
メジャーからマイナーへの変化を強調する

<その2>
ベースを
C→CmonEb
にする

<その3>
コードをEmにする
Em→Em7onD#→Em7onD→Em7onC#

→下降するコード進行に


(3)リズム

「コンコンツチャツチャ」
のように聴こえるので
16分音符を入れたいです。

しかし、スピードが速いため
全てベース音とすると
弾くことが大変になってしまいます。

メロディの譜割が細かいので
ベース部はなるべくシンプルにしたい、、
と言う思いもありました。

この解決方法として
装飾音的にメロディとベースの間に
音を入れる方法を採用しました。

ベース部は親指
メロディ部は中指or薬指

空いている人差し指で音を足す

入れる音は以下のいずれか

ベースのオクターブ上
or
コードの3rd
or
コードの5th

入れる箇所は16分のウラ
→それっぽくなると感じました

これらを踏まえて
なるべく開放弦を使うようにして
弾きやすさも考慮しました。


(4)チューニング

前半のDm7
転調後のDM7、DM7m7
ルートD音を6弦の方が弾きやすいです。

またベースが6弦となり
その他の音が4弦、5弦でも使用できるため
アレンジの幅が広がる、選択肢が広がる、
これらもメリットとなりました。

これらを踏まえて
DropDチューニングを採用しました。


(5)ラストサビ前

スラム奏法(ボディヒット)と
ベース音のコラボとしました。

ピアニカの上昇フレーズは
ソロギターで弾ける範囲にて追加し
それっぽくなるようにしました。

4.弾き方の注意点

サンバっぽく弾けるかが
カギだと感じています。

・16分音符ウラ拍の音
・スラム奏法でパーカッシブルに

なお、私自身、まだ弾けませんので
まだ練習中です。。

5.所感&次に向けて

曲を一回聴いてすごく気に入りまして
ぜひソロギターでも弾いてみたいと
思いました。

曲が放送され
程なくソロギター採譜を
開始したのですが

いかんせん、リズムがむずかしい、、、

主旋律のメインメロディは採譜できても

ベース部も含めて
ソロギターに合う&弾くことができる
運指が簡単には見つかりませんでした。

16 分音符を入れるタイミングや数
難易度とのバランス
何より再現性、、

立ちはだかる壁が様々ありました。

一旦音を入れて、場所を変えたりと
色々と試行錯誤した末、

結局、最初に作成した
アレンジがベースとなり
完成に至りました。

そんなこんなで
ソロギター譜面にするには
5か月かかりました。

まずは完成して良かったです。

しかし
完全に満足がいくかと言えば
決してそうではなく、

サンバのリズムにおいて
どのように再現したら良いのか
まだまだ研究が必要であり

まだもっと良い完成形が
あるのではないかと考えています。

今の自分のレベルでは
時間的にここら辺が限界と感じました。

(これ以上、時間をかけても
良くならないなと)

次の採譜では
少しでもオリジナルに近づくように
これからも研鑽していきたいです。

終わりに

オリジナルに
少しでも近づくように
アレンジしました。

楽しんでいただけると幸いです!

もしサポートいただければ、ソロギターのスキル向上や動画のクオリティ向上ための費用に使わせていただいたいと考えております。(書籍やソフトウエアの購入など)よろしくお願い申し上げます。