エージェントには顔はない方が良いのかも

AppleのKnowledge Navigatorによってエージェントというものが定義されたことにより、私の中でエージェントは代理人なんだから顔があるものだと思いこんできていました。
最近、ようやく時代が追いついて、エージェントっぽいと言えそうなAIスピーカーがいくつか登場してきました。いくつか使ってみて考えてたのですが、エージェント的な機能を搭載するハードウェアには顔を付けない方が良いのかも知れないと思いました。今日はそのことについて書いてみたいと思います。

AIスピーカー

最近発表されているAIスピーカーには、顔がついてないものと、顔が付いているもの両方が存在します。

 顔なし : echo(Amazon)、Google Home(Google)、HomePod(Apple)など
 顔あり : Clova Friends(LINE)、Xperia Hello(Sony)、petoco(NTT docomo)など

発売されているものでは、圧倒的に顔がないものの方が多いです。
AIスピーカーと言っても実際にはエージェントなんだから、顔をつければ親しみがわくし、表現も増えるから良いのになあって考えてたんですけど、課題に気づきました。

顔と知性・個性の関係について

私の主観も入っているとは思いますが、基本的に、
- 顔があると、そのモノ自体に知性そして個性を感じる
- 顔がないと、そのモノの奥に(たとえばクラウドに)知性や個性を感じ、モノ自体には感じない
という傾向があると思うのです。

これ、AIスピーカーが1台だと特別違いがないのですが、複数台になったときに違いが起きそうなのです。

まず、AIスピーカーに顔がない場合。仮にechoを取り上げてみます。

「アレクサ、明日の天気を教えて」

この時の”アレクサ"は、クラウド上に仮想的に存在する”アレクサ"のことです。あの円柱状のモノ自体が”アレクサ"だとは思っていません。なのでリビングと寝室、、に複数台あったとしても、両方のechoに向かって”アレクサ"と呼ぶことが自然にできます(奥にいる1人の”アレクサ"を呼び出している)。

一方、顔がある場合について。仮に"ミック"という名前だったとします。

「ミック、明日の天気を教えて」

この時の"ミック"は、目の前の顔がついたAIスピーカー自体に話しかけている気がしています。そしてなぜかその個性を感じてしまっています。なので、リビングのAIスピーカーが"ミック"なら、寝室にあるAIスピーカーは"ポール"みたいに違う名前がついていて欲しい気分になるのです。(少なくとも私は)

ここから先はまだそんな体験をしていないので半分想像も含めて書きます。今、呼び名の話だけを書きましたが、それ以外にも、できることの範囲が違うようにも感じています。
例えばですが、”アレクサ"はその背景にある知性によって家全体のコントロールができそうな気がするんだけど、

”ミック"はリビングのコントロールしかできないような気がしてしまいます。

イメージとしては寝室のエアコンは”ミック"にはコントロールできず、”ポール"に頼まないと操作できない気持ちがします。技術的には違いがないはずなのに。。。なんだろうこの感覚。。。

これが、ごく少数の人物の感覚だけなのか、デバイスの連携のとりかたの問題なのか、どこまで多くの人が感じる感覚なのかは、調査をしてみたいところです。

まとめ

モノに顔があることで、そのモノ自体に知性や個性を感じてしまい、複数台での連携に違和感を感じる可能性がありそう。商品開発時には気をつける必要がある。

一方で、冒頭で取り上げたKnowledge Navigatorのように、映像として人が出てくる場合は、その人があちこちに移動してきたと解釈できるから、今回のような問題は置きないかも知れません。けどまだagentを映像として表示するデバイスがないので、よくわかりませんが、それも試してみたいです。

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rl design

記載内容のは個人の意見で会社は関係ありません。

コメント2件

むしろ知性や個性を感じられる方が面白いような気がする。役割の分担と言う意味で
私はあの無機質な”アレクサ"に顔を感じつつあります。
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