誤字を愛でる⑪ 「-」と「ー」、「ニ」と「二」

前に書いた記事で「コンピュータ」のように音を伸ばす記号を「棒」と書いたけれど、あれは正式には長音符(長音記号など、他の呼び方もある)というらしい。

私は仕事でよくテプラを使うのだけど、その時によくハイフンと長音符を間違えて入力してしまう。印刷してみると例えば「コンピュータ」の「ー」の部分がハイフンになっているので、そこだけ他の字と全く異なる細さの棒になっていて、ものすごく違和感がある。慌てて打ち直さなければいけない。

普段使っているMacでは、長音符を打つ時にハイフンのキーで対応してくれるので、テプラでもつい、そのやり方で打ってしまうのだ。

「ニ」と「二」もわかりにくい。

岡田淳の『二分間の冒険』という児童文学作品を、図書館の蔵書検索のページで検索したら、検索語の入れ方によってヒットする件数が異なることに気づいた。

なんども試してみたら、どうやら次の二通りの表記が混在しているようなのだ。

ニ分間の冒険
二分間の冒険

違いがわかりますか? ゴシック体ではなく、明朝体で見るとわかりやすいかもしれない。

上の「に」は、カタカナの「ニ」で、
下の「に」は、漢字の「二」。

目録を作る時に入力した人が間違えたのだろう。
いや、これは間違えても、後で見ただけではなかなか気づかないよね。自分でもやっちゃいそうなミスだ...。

でも、これで、検索にヒットするかどうかが左右されるとしたら、大変。気をつけないと。

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