枇杷の絵の制作過程

久しぶりに制作過程を記録します。下手なので、どなたかのご参考にはなりませんが、自分で自分の絵の描き方や成長を確認したいので...。

最近の大きな変化は、複数の「レイヤー」を分けて描けるようになったことです。(2ヶ月くらい、これを知らずに全部一枚で描いていたんです!)

この絵の場合は、「背景」「下書き」「テーブル」「テーブルの木目」「皿の影」「皿」「枇杷の影」「枇杷」(オレンジ色の部分)「ヘタ」「水滴」という10枚のレイヤーを重ねて描いています。これが正解なのかどうか、よくわかりませんが...。
ほんとはその上に「枇杷の模様」というレイヤーも作ったんですが、描き込むのが大変なのでほとんど使わないままになりました。

レイヤーを分けることを覚えて、随分楽になりました。
テーブルなど、後ろにある大きい部分は一気に全体を塗りあげて、その上に物を重ねることができます。
部分的に修正したい時も、周りの部分まで一緒に消してしまうことが非常に少なくなりました。

最初に「下書き」レイヤーに、水色で下書きをしてみます。

「枇杷」のレイヤーに、薄いオレンジ色をブラシで塗っていきます。
枇杷のレイヤーを上に置くと、下書きのレイヤーのラインが、塗った色で隠れて見えなくなってしまいます。下書きのラインが見えるように、下書きのレイヤーを上に置いた状態で塗っていきます。

エアブラシで濃いオレンジ色を重ねて陰影をつけて、立体感を出します。

「ヘタ」のレイヤーに移り、ヘタを簡単に塗ってみます。下書きのラインで細かいところが見えないので、軽くアタリをつける程度で。あとで細かく描き込む予定です。

「テーブル」のレイヤーを「塗りつぶし」で塗ります。後でテーブルの木目も描こうかな。

「皿」のレイヤーに、お皿の形に沿って色を塗ります。これも、細かいところは後で修正するつもりです。

ここで、下書きのレイヤーを外してみましょう。背景のレイヤー(白で塗りつぶされているだけ)の下に回してしまえば、見えなくなります。

これはひどい!!!!!

でも、気を取り直して、修正していきますね。

形を整えて、ヘタの形も直します。一箇所ヘタを描き忘れてたので追加しました。

お皿の形を整えて、影を少しつけてみます。枇杷の影は、新しく「枇杷の影」のレイヤーを追加しました。
これでなんとかなりそうかな。ちょっと希望が見えてきた?

「テーブルの木目」レイヤーを追加し、板の継ぎ目の目安になる線を引きます。「皿の影」レイヤーを追加して、お皿の下の部分に影を描きます。

木目を少し修正してみています。
枇杷の実の明るい部分を塗り、ハイライトを入れてみました。
水で洗って、その水滴がまだついている状態なので、その感じが出るといいな。

実と実の間の濃いところを塗って、少しくっきりさせました。この日はここでおしまい。

次の日。様子を見ながら枇杷の実の色を濃くしてみます。ヘタに手を入れ、テーブルの木目も少し入れてみているところ。

枇杷の皮の白っぽい感じを出したくて、色を塗り直しています。テーブルの木目の角度が少し違っていたので、目立たないように消して落ち着かせます。

お皿の縁の形を直しました。
枇杷の輪郭をはっきりさせたくなったので、一番前の枇杷に手を入れてみます。輪郭をブラシで丁寧に塗り直したら、くっきりと浮き上がってきました。
ヘタや、ヘタと実の接続部分も形を整えます。この日はここで終了。

翌日。忙しくて少ししか描けませんでした。
手前右側の枇杷とヘタの形を整えました。
奥の方の枇杷から描いていったほうがやりやすいことに気づいたので、奥の左側の枇杷の形を直している途中。この日はこれでおしまい。

4日目。上側の輪郭を明るい色で塗り、はっきりさせました。ここから陰影をつけていこうと思います。

こんな感じでどうでしょうか。枇杷って、表面に小さな白い点々があって、粉を吹いたようにも見えるんですけど、パサパサした感じが出ちゃうとダメだし...難しいですね。

この後、レイヤーを追加して、枇杷の表面についている水滴を描くことにしました。水滴をよく観察して、色の濃いところ、薄いところ、ハイライトがどう配置されているのかを調べて、試しに色を塗ってみました。

5日目。水滴の場所を、目印になるように白く塗っておきます(このままだと牛乳がついたみたい....)。白くない2箇所は、前日に色を塗って、水滴らしさを出したところです。

水滴に色を塗り込んで、お皿やヘタや影の形を整えます。

この作業の途中で、突然、お皿が消えてしまいました。
どうやら、お皿のレイヤーの内容を丸ごと消去してしまったらしく、作業履歴を戻したり、コピー画像を作ったりして、修復するのが大変でした。
おかげで、別の画像からレイヤーをドロップして追加する方法がわかったので、まあ、得したとも言えますね。

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