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【ネタバレほとんどなし簡易レビュー】ターミネーター:ニューフェイト

※事前情報はマニィ大橋さん(山口朝日放送「どき生映画」)のみで、巷のレビューも一切読んでないのでこの映画がどう評価されてるかはさっぱりわかりません。あくまで個人の感想です。あと予告編以上のネタバレはしていないと思います。たぶん。

 ターミネーターシリーズ6作目となる最新作は製作総指揮(監督ではない)としてジェームズ・キャメロンが復帰。これにより『3作目以降は無かったことにして再度続編を作る』方式が導入され、SF超大作であると同時に怪獣映画だということが確認された。

主な登場人物

◇サラ・コナー
 ターミネーター絶対殺すおばさん。老いて益々盛んというか、過去作以上の戦闘力を誇る全米指名手配者。

◇シュワちゃん
 ちょっとうっかりさんのカーテン屋おじさん。2作目とは違う個体のようだが…?

◇グレース
 ダニーを守護るために未来から送り込まれた強化人間。情緒は安定していて頼れるお姉さんだが、強化の代償として燃費がすこぶる悪くその回復方法もすこぶる不健康。良い子は真似をしないように。

◇ダニー
 本作の護衛対象。最初の襲撃がひと段落して以降は状況の把握と咀嚼がひじょうに早く、話がスムーズに進む。今作は守護る側も守護られる側も女性ですが百合要素はありません、念のため。

◇REV-9(敵ターミネーター)
 シリーズ最長?500マイルくらい主人公一味を追いかけまわしてくるクラッキングストーカー。今回は人類側の護衛戦力が過去最高(強化人間+狂戦士サラ+元州知事)という試練を果たして乗り越えられるか。

内容

 基本的な出来はすこぶる良くて面白い、観て損な気分になることはない良作。アクションシーンはどれもド派手で、アクションの合間もダレることなく最後までテンポよくお話がすすむ。「余計な事をして状況を悪化させ観劇者をイライラさせる」ような登場人物がいないのもポイントが高い。
 ただ、なんというか「ジェームス・キャメロン」の名前が無かったら割と批判が大きくなるのでは…?と思わなくもない。『3』『4』『新起動/ジェニシス』もそれなりに楽しめたわたくしからすると「これぞ正当な続編!」と言われてもあんまりピンと来なくて…。ストーリーはシリーズの王道的な感じで、映像も迫力やクオリティは高いがそんな斬新でもない。新たな敵役REV-9もいい味は出してたけどそこまでインパクトが…これは「T-1000」の完成度が高すぎた故にずっと抱えているジレンマではあるけど。劇中も「えええええそんなのありかよ…」という衝撃のプロローグにショックを受けたこともあって、序盤はいまいち入り込めなかった。

 たがしかし、サラ・コナーの登場シーンから一気に盛り返してくる。とにかくこのおばあちゃんの登場シーンがカッコよすぎる。ちょっと否定的に観ていたわたしも「うっひょおおおおおおおおお!まあいっか!」となって、その後はするっと映画に入っていけた。サラ役のリンダ・ハミルトンは『3』以降の出演要請をずっと断っていたが、今回はキャメロンということで二つ返事で了承したという。それだけでもキャメロンが帰ってきた意味はあった。ありがとう。
 また、随所にキャメロン2作のオマージュシーンが盛り込まれつつも、逆に合えて「○○しない」という引き算?のシーンが2つあって、ここがわたくしのもうひとつの燃えポイントでした。キャメロンだからこそ出来る、許されるシーンだったと思う。わたしが勝手にそうに思ってるだけかもしれんけど。

そんなわけで

『3』以降に不満がある人がハードルをめっちょ上げて観に行くと「あれ?」となるかもしれませんが、普通に観に行けば裏切られることはないと思います。その前に観た映画の500倍は面白かったよ。安心だよ。



※トップ画像は公式ホームページより引用しました。



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