臨床工学技士がスキルアップするために

臨床工学技士は、その資格を取得した後にもさまざまな認定資格を取ることが可能である。その認定制度は大きく分けると2種類ある。

まず1つめは、日本臨床工学技士会によるものであり、不整脈治療や血液浄化、呼吸治療などの5つの認定制度がある。これらは、ペースメーカーや人工透析や人工呼吸器を扱う業務や、高気圧酸素治療、手術室の医療機器などに関する専門的な知識を持ち、現場で指導もできる人材育成のための制度である。

2つめは、その他の学会によるものでさまざまなものがある。例えば血液透析の専門家として知識や技術をもっていることの証明となる透析技術認定士や、体外循環に関する知識や技術を有している証明となる体外循環技術認定士などがこれにあたる。

この体外循環技術認定士は、日本人工臓器学会と日本胸部外科学会の他に、日本心臓血管外科学会や日本体外循環医学会という4つの学会が認定するものであり、このようにいくつかの学会が合同で認定している制度は他にもある。3学会合同呼吸認定士は呼吸器に関する認定制度であり、日本胸部外科学会と日本呼吸器学会、日本麻酔科学会が主催している。

臨床工学技士の仕事は、医療機器を扱う専門家としてなくてはならない仕事だが、医師や看護師などのスタッフが代替できる仕事でもある。そのため、さまざまな認定資格を取得してスキルアップすることによって、周りからの信頼が得られて働きやすい環境になったり、資格手当がついて給与が上がったりと、モチベーションアップにも繋がるのだ。また、転職を考える際にも有利になるだろう。興味のある人はコチラも併せて目を通すことをおすすめする。