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クラフトジンの世界 季の美のすゝめ

はじめに

好きな黒の組織はジンの兄貴!
こんにちはタラリコです。

今回、私の所属する投資サロン亀心隊の
開催した9月のトレードバトルにて

私の所属するチーム(部隊)が総合優勝を果たし
その景品として事前に希望していた景品として

日本が誇るクラフトジン

季の美をいただけることとなりました!

非常にありがたい、そして嬉しい事なのですが
なぜ私が希望する景品でこの季の美を選んだかと言うと
今、日本のクラフトジンが非常に盛り上がっており
この素晴らしさを伝えるきっかけになればと
思っていたからなのです。

そんなわけで今回は
テクニカルもファンダメンタルも投資も関係なく
ジンの世界の面白さをお伝えする番外編的な記事となります。

ジンの歴史

ジンの歴史は実は中々に面白く
元々は欧州にて当時の「錬金術師」達によって生み出されました。


「錬金術師」というのは今でいう「化学者」達のことで
金を錬成することを目的として貴族から出資を受けて
化学の研究をしていた学者達が錬金術師なのです。

彼ら錬金術師からすると金の錬成を目指す事は
金持ちから出資を受けるための方便な部分もあり
研究が進んでいっても金の錬成は実現しませんでしたが

火薬やガラス加工技術、そしてお酒の発展に貢献する蒸留技術
などが副産物として生み出されていったんです。

そんな中で貴族達パトロンが金と同じくらいに
錬金術師に求めるモノとして

万能薬エリクサー

がある訳なんですが、錬金術師達がエリクサーだと
言い張って貴族に納品したのがジンの原型と言われています。

あのファイナルファンタジーでは貴重な回復薬で
貴重すぎて最後までケチって使わないでクリアしてしまう
エリクサーのパチモノがジンなのです(笑)

当時のジンは薬草であるジュニパーベリーを使用したお酒で
ジュニーパーと呼ばれていました。

最初はパチモノとして扱われていたジンですが
熱病が流行した際にジンの利尿作用が役立つとされ
味も美味しいことから再注目されていき
後々にイギリスで産業革命後に工業的に大量生産されるようになった際に
イギリス人達によってジュニーパーを縮めて
ジンと呼ぶようになっていくんです。

パチモノから嗜好品として再注目されたジンは
ウイスキーと違い熟成期間を必要としないため
ウイスキーに比べ安価で美味いハードリカーとして

大人気となっていきます。
人気になりすぎてジンの流行を危惧した
ビール会社がジンのネガティブキャンペーンに
全力で乗り出すなんてことも起こったくらいです。

ロンドンの街中でビールを楽しむ裕福な市民に対して

ジンを飲むのは貧しく卑しい身分の人間だけ
そんなイメージを植え付けようとしていた事もあったくらいです。

そんなネガティブキャンペーンにも負けず
王道カクテルの「マティーニ」などに使われたりと
着実に愛好家を増やし今に至る訳です。

ジンてどういうお酒? ジンとボタニカルの関係


実はジンの定義はすごく緩く

ベースとなるスピリッツ(蒸留酒)に
ジュニパーベリーを浸漬(漬け込む)させて
ジュニパーの風味をつけた酒

コレだけです。

スピリッツ自体に指定もなく
麦のスピリッツ、ジャガイモのスピリッツ
米のスピリッツ、最近では焼酎ベースなんてのもあります。

そして最低条件になっているジュニパーベリー以外にも
様々な果物、ハーブなどの植物(ボタニカル)を組み合わせて
浸漬させる事によって個性を出していくお酒なのです。

どんなセンスのあるボタニカルを使用するかが
ジンの面白さになっていき
進化を続ける過程で

大手のジンメーカーのBEEFEATERが
プレミアムボトルとしてリリースした

BEEFEATER 24 

の発表で多くの日本のジン愛好家は衝撃を受けました

なんとこのジン、日本茶の茶葉が
ボタニカルとして使用されていたのです。

コレが非常に高く評価され日本の繊細なボタニカルは
ジンの進化を次のフェーズへ引き上げる可能性を
多くの人愛好家が感じていくのです。

満を辞して登場した国内初のジン専門蒸留所「季の美」

日本のボタニカルへの注目が高まる中で
満を辞して京都にて国内初のジン専門の蒸留所が
オープンしその美味しさに皆が衝撃を受けたのが

今回、私が景品としていただいた「季の美」なんです。
季の美で使用されるボタニカルは日本を代表するジンに恥じぬ

和山椒や柚、木の芽、紫蘇、生姜などなど
日本的で繊細なボタニカルが絶妙なバランスで使用されているのです。

日本人の得意な
海外の料理を日本的なアレンジで
オリジナルを超える魔改造するアレです。

カレーやラーメンがオリジナルとは別の
いい意味でのガラパゴス進化をしたのと
同じ現象がジンの世界でも
起きようとしているのです(笑)

この美味しさはぜひ皆さんにも
体験してもらいたいところです。

最後に

季の美の大成功に続き
日本各地で「第2の季の美」になるべく
ご当時クラフトジンが今現在も次々と立ち上げられており

面白いところだと
札幌の紅櫻蒸溜所なんかは
昆布をボタニカルとして使用して
旨みを出してきたり

東京の虎ノ門蒸留所は
焼酎をベースに季節ごとに
国産のラベンダーやカモミールなどの
メインボタニカルを変えて四季を感じさせてきたり

今年、解説された秋田の日本酒の酒蔵
稲とアガベでは酒粕をボタニカルに加えた
ジンが企画されていたりと

国内のクラフトジンはどんどん盛り上がっています。

この記事が
そんな広がり続けるジンの世界を知る
きっかけになってくれたら幸いです。

テクニカルもファンダも投資も関係ない
今回の記事を最後まで読んでくれた皆さん

ご拝読ありがとうございました

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