正解のない時代Again(笑)

以前、(正解のない時代)という記事を書きました。

それからいろいろ観察しまして、結論に至りました。

答えを表明する人(俗にいう評論家さん)が、他から正解を教えてもらえなくなった時代

自分で正解を作る人(答えを見つけるではない)は、いつの時代も正解はありません。当たり前ですが、正解を作るのですから。不正解もたくさんできますけど、正解は作るんですから。
過去・現在の状況、他業種・他国等の状況から導き出した答えを「表明」する人が、答えの精度が大幅に低下してもはや威信を保てない状況になったので、「正解がない時代」と言わざるを得ないのではないかと。

事の是非はともあれ、バッテリーEVに全振りせずハイブリッド・燃料電池車の開発を続けるトヨタを全ディスりしていた評論家の方々には「正解のない時代」ですよね。「EUは・・・」「欧州委員会で採択されたから・・・」等々。
実務者(完成車メーカー・パーツサプライヤ・エンジニアリング会社)などは、ハナっから正解なんてないので、自社で分析して、他社に委託して、正解に近づくことをしてました。今まで通り。それでリスクをとっていろんな方向に動いていました。バッテリーEV全振り、いろんな技術を育てる、バランスを見ながら開発・投資、全く新しいエンジンをイチから作った変態マツダ(笑)。

未だに、正解はわかりません。2035年に政策的にエンジンを排除することがなくなったと「現時点」で決まっただけで5年もしたら手のひらを返しているかもしれません。(笑)

自分の中では、「正解のない時代」という言葉に怒りを感じるのではなく、「答えを教えてもらえなくて大変なんだ」と見られるようになり、心の平穏が訪れています。(笑)

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