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南伊豆ロングトレイルB2Bサハラマラソントレーニングwith 10kgウェイト

土曜日 荷物10kg
松崎バス停〜小浦海鮮の宿かまや
30km累積獲得標高1350m8時間
日曜日 荷物8kg
小浦海鮮の宿かまや〜石廊崎オーシャンパーク20km累積獲得標高450m4時間半

新幹線、鉄道、バス乗り継いで3時間15分はるばる来たぜ南伊豆。土日連チャンのいわゆるback to backトレーニング。初日追い込んで2日目強度落として連日やるトレーニング方法を初チャレンジ。MDSペルーの砂漠レース以来の肩が痛くなる荷物背負ってのラン。松崎のバス停(ここはどこ?!)からロードの坂を3キロ〜山に入る。


あれ?!今日は何か?!重い荷物背負って登り走ってるのにガンガン行ける!お、しかも疲れない!こっこれは免許皆伝か。仙骨引き上げて骨盤立てて。そうだ、股関節引き上げるんだった。待てよ、足で地面蹴るタイミングで股関節上げたら反動使えるぞ!これが本で読んだ地面の力をもらうか?!お、股関節引き上げてケツの筋肉の下の方使うんじゃなくて、ちょっと意識変えるとケツの上の方の筋肉も使えるぞ。あれ?そしたら足が股関節じゃなくて腰まで伸びたと言うか、太い骨で骨盤に繋がってる感じがするぞ。これは不思議。どんどん走れる。急な登りもガンガンというわけでは無いがたんたんたんっと走れる。トレイルもロードも登りも下りも、しんどく無い訳では決して無いが、延々走れる感じがする。これは今日のゴールの30km終わった時点でも同じ感じだった。太腿やふくらはぎがプルプルする感じが無い!前回の砂漠では足が痙攣してたのに!不思議なことにどんな所でも歩くより走ってる方が身体に負担が無く楽。心拍もそんなに上がらない。ついに探し求めてた速い人たちの不思議な走りの入り口が見つかった?!


コース自体は凄かった。台風の傷痕が山に中の至る所にあって、岩はゴロゴロ、倒木も地面ごと剥がれてる物から折れてる大木まで。物凄いエネルギーの災害だった事が伺われて心が痛い。藪漕ぎどころじゃない。この近所の人たち大変だったんだろうなぁと。トレラン入り口には「歩行困難」の張り紙だらけ。日曜日のルートは通行禁止区間が多くロード中心に。地元の人達が集まってみんなでロードに吹き飛ばされた大木や岩を掃除してる。こんな時に走ってて感じ悪いかなぁと小さな声でこんにちはと言いながら走ると、皆さん「どこから来たの?」「頑張れよ!」「また待ってるよ!」と元気に暖かい声をかけてくれる。ジーンと来る。



宿は小浦漁港の民宿かまや。18時過ぎに到着だが村は真っ暗。十分肝試しくらい静かで暗い中を探すが見つからず、電話。「そこで待ってて、迎えに行くよ」しばらく経ったら何と自転車で来てくれたおばあちゃん。「大変やったね〜お風呂先入り!ご飯もいっぱい用意してるからね」窓も玄関も全部開けっぱなしの建物なのに泥棒はおろか虫も入ってこない不思議さ。昔見た佐賀のガバイばぁちゃんって映画を思い出す風景。トレランやってて色んな山に行く=凄い田舎によく行くようになって、普段の都会と違う生活に接する機会が増えた。漁師のおっちゃん、お百姓のばぁちゃん。山の中の周りに誰もいないポツンと一軒家の人たち。1日誰とも会わない日とかどうしてるんですか?と聞くと、夕方お隣さん(結構遠い)とこ訪ねて行ってお茶飲むからさぁ寂しく無いよ〜。物凄い笑顔。人間の幸せってどういう事を指すのかなぁ。そんな事を考えながら走る。素朴でシンプルで純粋な生活を羨ましく思ったり、お金払ったら美味しい食べ物出てくる便利な都会生活に感謝したり。砂漠は自分との対峙。トレランは色んな人との対峙を通じて色んな事を学ぶ?感じる事が出来る。俺のやってる仕事はここにいる人達の役に立ってる?この村で稼ごうと思ったら何業?この村でレスペクトされる人はどんな人?そんな具合だ。



土曜日はお風呂入ってご飯食べたら落ちるように寝た。ぐっすりぐっすり眠って朝ごはん食べて2日目のトレーニング。あれ?筋肉痛ないぞ!身体も重くない。昨日の開眼走りを今日もできるか恐る恐るスタートすると、行けるやん〜!今日はロード中心(トレイル台風被害で入れない)。登りも下りも軽やかに(荷物は重い〜)昨日学んだことを思い出しながら再現できてるか確認。いいぞ!もしかしたらサハラ行ったら砂漠の絶対王者ラシードの背中が見える?(わけはないけど)それくらい軽い。とん、とん、とん、とんとず〜っと行ける。11月の秩父100kmは台風被害で中止になったので12月頭の熊野古道のレースで周りと比べてどうなのか試すのが楽しみ(また走り方忘れなかったらだけど。。。)


石廊崎からバス乗って下田駅〜帰宅。まぁ寝落ちしてない所が進化?しかし南伊豆はきれかった。海をずっと見ながら山を走る。岬や断崖絶壁、展望台、漁港。素晴らしい景色堪能に感謝な週末でした。


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