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前を向いて

コロナ禍の終わりはまだ見えません。

でも……

わたしたちは、神戸の震災も、東日本の震災も、熊本などの豪雨被害も乗り越えてきました。

もちろん、被災者の心の傷が癒えることはないでしょう。
それは、わかっています……違うな……それを考えると簡単に『乗り越えた』と言ってはいけないことはわかっています。

でも、わたしたちは、前を向いて歩かなければならないし、その一歩を踏み出しています。

地震も、気候の変化による災害も、コロナのような病原体による被害もなくなることはないと思います。

だからといって、諦めていては負けです。
スーパーコンピュータの開発で、地震予知、気象予報、新薬の開発を頑張ってくれている人がいます。
コンピューターだけではなく、様々な得意分野を活かして、今までになかった対策を模索している人もたくさんいます。

誰もが、研究者になればいいわけでもありません。
その人たちを支える仕事は、誰もが日常生活でやっている仕事です。
研究者を運ぶ電車やバスの運転、食べるものを作る一次産業。
娯楽がなければ、新しい発送のための気分転換もできません。
自分は、自分の食い扶持を稼ぐのに精一杯……そんなことはありません。
所得税、消費税を納めなければ、警察も消防も機能しないし、子供が安心して育つ環境がなければ、次世代に研究の成果は繋がりません。

前を向いて、前に進もうとする力が困難に打ち勝つ糧です。

辛かった過去を忘れることはできないでしょう。
でも、日々を生きていれば、忘れることはできなくても、思い出すことが少なくなるようになると信じて。
何かのキッカケで思い出した時は、胸が締め付けられる気持ちになることがあるでしょう。
眠れない夜を過ごすかもしれません。

そんなキオクがあるから、悩み苦しむこともあるのでしょう。
でも、そんなキオクがあるから、わたしたちは、次の一歩を踏み出せるのです。

次のことに夢中になることで、キオクが甦るスパンが長くなっていくのです。

これを書いているわたしも、うつ病になり、人としてやってはいけないことをしてしまいました(失敗したので生き延びていますが)。

でも、わたしは、歌を歌うし、YouTubeを見て笑うし、小説(のようなもの)を書いています。

生きていれば。
不器用だけど、生きていれば、新しい何かを手に入れようと前に進みます。
躓きながら、道に迷いながらでも。

唐突に書いてしまったけど……
キッカケがあったわけではないけど……

前を向いて、少しずつ歩いていきましょう。

そう伝えたくなったのです。

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