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【SF】主な投手陣の期待値

ロブ・ネソです。今回は投手陣の主な予想値(期待値)です。
野手陣とサンフランシスコ・ジャイアンツ(以降SF)の主な移籍情報は、前回の記事をご参照ください。

今回の記事の内容は
①主な投手陣の今年の活躍予想値(期待値)
②ケイレブ・バラガーとハンター・ハービーがDFA→クレームされ新天地へ

です。

①主戦力の今季予想値(期待値):投手編

今年は去年のゴーズマン級かそれ以上の活躍を

ローガン・ウェブ:25歳 先発
〜開幕投手候補の1人。昨季は開幕後に故障で出遅れるも、復帰後は11勝3敗 ERA3.03 WHIP1.11の活躍。ポストシーズンでも2先発でERA0.60という今年に繋がるエースの片鱗を見せてくれた。
今年はTORに移籍したゴーズマンの穴を感じさせない投球を期待。
マイナー時代は打撃成績で18年、19年に2年連続で全く同じスラッシュライン(打率.250 出塁率.250 長打率.250 OPS.500 ゴロアウト率2.00)をマークするプチ奇跡も起こした。(※共に打席数も違う)

SF再生工場最高傑作の1人

アンソニー・デススラファニ:31歳 先発
〜CIN時代はもうヒト越えが足りないキャリアを歩み、SF移籍を機に覚醒。昨季の13勝、ERA3.17 WHIP1.09はいずれもキャリアハイだった。
オフにはFAも、ロックアウト前に再契約。今年のSTの調子次第では開幕投手もワンチャンな立ち位置にいる。
2012年のTORとMIAによる超大型ファイヤーセールトレードでMIAに行った内の1人。その後、マット・レイトスとのトレードでCINへ。

彼もSTが上々なら開幕投手になり得る

アレックス・ウッド:31歳 先発
〜元ATLの有望株もATL→LAD→CIN→LAD→SFと転々とし、昨季は2020年にケガで試合出場が無かったとは思わせない投球を披露した。21年FAもロックアウト直前の12月1日に再契約。今季も去年のような活躍をしてくれることを期待。
奥さんは高校時代から交際していたアトランタの不動産屋。家もアトランタにある。

今年はトレバー・ホフマン賞も視野に

タイラー・ロジャース:31歳 抑え/中継ぎ
〜下手投げの抑えも去年はシーズン途中からセットアッパー→クローザーに抜擢。
80試合投げて負けが付いたのは、ドジャースのスミスに打たれたサヨナラHR1本のみだった。下手投げと決め球のライジングスライダーを武器となっている為か、右投げだが昨季のVS右の被打率は.299、VS左は.177と左打者のが得意としている。
MINのテイラー・ロジャースとは双子の兄弟。

今季はブルペンでリーダー的役割を

ジェイク・マギー:35歳 中継ぎ/抑え
〜昨季の開幕直後は抑えに抜擢されるも、シーズン途中からロジャースとのダブル抑えとして躍動。自己最多の31セーブを挙げた。
速球の平均球速も全盛期は97マイルあったが、故障等もあり、COL時代には93マイルまで低下。しかし一昨年と昨季は平均95マイルまで改善。速球9割、スライダー1割というツーピッチスタイルで今季もSFのブルペンを引っ張っていく。
2017年WBCには米国代表に選ばれ、優勝メンバーに。

今季はメンタル面で更なる磨きを

ドミニク・リオン:30歳 中継ぎ
〜2020年はCLEでERA8.38と散々で、昨季開幕前にどうにかST招待のマイナー契約にこじつけたが、そこから順調に信頼を得ていき、蓋を開けてみれば昨季は57登板、ERA1.51と活躍。キャリア初の非打率1割台をマークした(.195)。
しかし、同時に5敗も喫するなど、勝負所での弱さはまだ課題点。今年は克服に期待。
大学時代に伸び悩むも、偶然YouTubeでリベラがカッターを投げる動画を視聴。そこからカッターを学び、実践した結果、見事花開いてマリナーズにドラフト16巡目(全体491位)で入団した。

※下記の新入団選手たちのグラフは別日に作成した都合上、グラフそのもの自体のサイズが↑より少し小さめな為、能力が↑の選手達よりかなり小さく・低く見えやすくなっています。ご了承下さい。

スタミナがやや課題か

NEW❗️カルロス・ロドン:29歳 先発
〜昨季4月14日にノーヒッターを達成。13勝5敗、ERA2.43 WHIP0.96は素晴らしい数字。ノーヒッターを達成はしたが、ほとんどの登板は5〜6回で降りている為、彼の先発日は中継ぎの準備が急務。
19年TJ手術して以降、年々球速が上がり、速球を投げる比率も50%を越えている。ウッドに続く左先発の駒として期待。
2013年にはUSA大学代表に選抜。ブレグマン、シュワーバー、マット・チャップマン、トレア・ターナー達と共に闘った。

今季こそ覚醒を

NEW❗️マシュー・ボイド:31歳 先発
〜解体後のDETで一人気を吐き続けた左腕。2016年以降は全てのシーズンで負け越し。昨季も味方の援護が少なく、勝ち星に恵まれず、更には長期離脱もあった為、3勝8敗 ERA3.89という数字だった。通算のゴロ率は0.64というフライボールピッチャー。
現在は前腕屈筋腱の手術明けな為、6月復帰がメド。
DETはア・リーグな為、インターリーグでしか打席には立たなかったが、MLB通算打率.300を残している。

SF再生工場の手腕が試される

NEW❗️ジェイコブ・ジュニス:29歳 先発/中継ぎ
〜WS制覇後に主力を出して再建期に移ったKCのローテを支え、デビューイヤーの17年から3年連続で9勝をマークするも、昨季は先発で炎上が続き、中継ぎに配置転換となった。おそらく今季も中継ぎでの起用と予想。
2011年ドラフト29巡目(全体876位)という下位指名からのし上がった一人。

去年の成績がフロックでないことを願う

NEW❗️アレックス・カッブ:34歳 先発
〜通算174試合登板は全て先発登板。TB時代は二桁勝利4回をマークするも、BAL移籍後は凄惨な結果が続いた。しかし、昨季のLAA移籍後は夏場に離脱するも、8勝3敗 ERA3.76と復活をアピール。今季も先発ローテの一人として期待。
TB時代に故障しやすいという理由から、球団が投手陣全体に「SFF禁止令」を発令。縦に鋭く落ちる高速の変化球を決め球にしていた彼は頑なに「俺が投げているのはチェンジアップだ」と主張して投げ続けていたが、どう見ても握りはSFFだった(下記画像参照)。

②若手2人がDFA→即クレームされ移籍

今オフもSFはデススラファニやウェイドJr.のように、主力になり得る、再生し甲斐のありそうな選手と契約しましたが、同時に誰かをロースターから弾かなきゃいけないのも事実。そして共に27歳のケイレブ・バラガーとハンター・ハービーをDFAしました。そしてバラガーはARI、ハービーはWSHにクレームされ、移籍しました。

個人的に思ったのは、バラガーのDFAは少しもったいないと思いました。
デビューイヤーとなった2020年の短縮シーズンは24登板(1先発)5勝1敗 ERA4.03ながら、WHIP0.99という成績、
2021年は25登板 2勝1敗 ERA1.57ですが、WHIP1.35という数字でした。
一昨年と昨年の成績は対照的な数字となりましたが、DFAする程かというと、割とそうでもなく、走者は割と出しがちではありますが、昨季は9/6と9/11の登板でシーズンを終えましたが、その最後の2度の登板をするまではERA0.47、被打率.209という数字でした。

ハービーも2021年終了後にBALがウェーバーにかけたのをロックアウトギリ手前でクレームして獲るも、再生工場としての本領発揮する前、彼を試す機会すら無いまま3/14にDFAしてしまったのは致し方ないとはいえ、残念でした。

2人の新天地での活躍を祈っています。

今回は以上となります。
ここまでご覧頂きありがとうございました。

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