私が政治に興味を持つまで~②きっかけ

<灰色に包まれた、つまらない日本。その唯一の良い点とは?>
日本って、のっぺり灰色なイメージだ。
言うこともやることもあいまい。
満員電車はダークグレーのスーツの灰色の髪のおじさんばかり。
政治家なんて具体的なことは何一つ言わず、灰色のオブラートで包むだけ。
汚いことも綺麗なことも、ぜーんぶ灰色に包まれた国。
それが日本。
つまらない。

それでも唯一いいところがあった。
それは平和主義。
憲法第9条。
絶対に戦争をしない国。
軍事力を持たない国。
年金が出なくなったっても、税金がどんどん上がっても、戦争がないというだけで貴重だ。
子供たちを無駄死にさせることだけはない。
自分の子供が可愛いのはもちろんだけど、世の中に生を受けた子供は未来の希望に他ならない。
子供たちの平和な未来、それ以上に大事なことがあるだろうか?
だから、日本が住みやすく居心地よいとは思えなくても、日本以外で生活することを考えることはなかった。
まさかこの9条が危うくなっているなんて考えもしなかったからだ。

<4月10日 ニュースで見た山本太郎との出会い>
そんなある日、灰色一色の日本の政治ニュースの中に、キラリと光るニュースを見つけた。

2019年4月10日のニュース「山本太郎、れいわ新選組結成」だった。

山本太郎がタレントとしてTVに出ていたのは知っている。
あまり知的な印象はなく、爽やかな見た目の3枚目タレント、人の好さそうな笑顔が記憶にあった。
その彼が、政治家に転向したということも、うっすら記憶にあった。
けれども、どんな政治活動をしているか、どんな政治家になったのかなんて耳にもしたことさえなかった。

4月10日のニュースは、山本太郎一人が独立するけれどもまだ政党では保留扱い、ほかにメンバーは一人ももいない、という淡泊な内容のものだった。
その淡泊な内容のニュース文とは反対に、添えられた写真の山本太郎の目がギラギラとしていて、何故だかそのコントラストが強く印象に残った。

私がTVでよく目にする大物政治家は、みんな死んだ魚のように濁った眼をしているように見える。
山本太郎はなぜこんなギラギラした目なんだろう?

日本では、出る杭は打たれ、大きな潮流からはみ出すものは爪弾きにされる傾向がどこでも蔓延している。
職場、学校、地域・・・それは政治の世界だって同じはずだ。
なのに何故、山本太郎はあえてはみ出したんだろうか?
やっぱり元芸能人じゃ、誰にも相手にされなくて、爪弾きにされただけなんじゃないの?
それにしてはギラついた目をしているじゃないか。

目は口ほどにモノを言う。
果たして山本太郎は、一体何をしようとしているのだろう?

そんな疑問と違和感から「山本太郎 れいわ新選組」とググったところが、私の「政治無関心」脱却の第一歩だった。


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