【日記】パン屋さんの隣

 今日はパン屋さんに行きました。一人で歩いて行きました。パン屋さんに行くととても混雑している様子で、あきらめて隣のカフェに行きました。隣のカフェに行くと中は程良く空いていて、決済もコンビニのようにあらゆる電子的マネーに対応していました。財布を出さずに済んだのでうれしかったです。昔は店の奥が禁煙席でした。分煙といっても扉も何もなく、普通に座っているだけで煙が奥へ奥へ流れていくような場所でした。その昔、ここに来たことを思い出しました。今では配置が逆になっていて、奥の方が喫煙ルームのように変わっていました。時代だろうか。


 手前のソファー席にかけてブラッドオレンジジュースを飲みました。色は赤く、他人から見ればトマトジュースを飲んでいるように見えるかもしれないと思いました。顔を上げて様子を見ると誰もこちらを見ている人はいませんでした。誰が見るものでもない。誰が関心を向けるものでもない。それこそがここにある日記なのだと思いました。「さあ、日記を書こう」ブラッドオレンジジュースを飲みながら日記を書きました。爽快な酸味が朝のぼんやりした頭を揺さぶってくれるようでした。


 何でもないパン屋の入り口の光景を日記に書いて、一段落すると #pomera を閉じました。万華鏡のように小さなグラスを、閉じたpomeraの上に置きました。閉じた時のpomeraはとても平たくて、すぐにコースターのようになってくれます。喉を少し潤したところでブラッドオレンジジュースを脇に置き、再びpomeraを開きました。pomeraがすぐに目を覚ましました。

#パン屋さん #日記 #コースター #エッセイ  #生まれ変わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?