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カレンデュラについて

皆さん、こんにちはハーブ研究家たくぼんです。本日はカレンデュラについてお話したいと思います。


「カレンデュラ??何それおいしいの!?」と思われている方もいらっしゃるとは思いますが、「キンセンカ」という別名でホームセンターで販売しています。ブログタイトル部分に写真を載せていますが、花びらがオレンジで見た目は菊に似ています。キク科のハーブなので菊に似ているのは当たり前ですね。良くマリーゴールドと混同されがちですが、別物です。カレンデュラはポットマリーゴールドを指しており、マリーゴールドはフレンチマリーゴールドを指しています。色は似ていますが、花弁が細く真っ直ぐなのが、カレンデュラ、花弁が少し太く広がっているのがマリーゴールドです。近くで見るとよく分かります。マリーゴールドの方が香りが強いイメージです。

マリーゴールドの花

カレンデュラの歴史にも少し触れますと、古代ギリシャ、ローマ時代から存在していたハーブですが、当時はメディカルハーブと言うよりは園芸用として親しまれていました。また、衣類の着色や、料理の付け合わせに使用されていたそうです。15世紀頃からはメディカルハーブとしての用途が増えてきており、主に外用で小さな傷の修復や感染症の予防で使用されていた様です。んー!すごい。もはや薬ですね~。だた、エキナセアと同様でキク科のアレルギーがある方は使用しない方がいいです。

メディカルハーブとしての効果効能ですが、主に5つの効能があります。

①肌トラブルの改善
先ほど記述した様にカロテノイド効果で切り傷、火傷、手荒れなどに効果があります。敏感肌の方にもおススメできます。お子様にも使用可能です。使用部分は花弁、花びらの部分になります。主要成分はカロテノイドです。カロテノイドはオレンジの色素成分で、カロテン、キサントフィルが入ってカロテノイドという成分になります。

②風邪予防
カレンデュラにはフラボノイドに含まれているクエルセチンという物質があり、このクエルセチンが風邪予防に効果があると言われています。玉ねぎや、蕎麦にも含まれています。

③胃炎、胃潰瘍
カレンデュラには消炎作用もありますので、胃の粘膜修復に効果があります。胃もたれ、食欲不振にも効果があります。ドライハーブティーにして飲むと良いでしょう。

④月経不順
カレンデュラには女性ホルモンに似たヒトステレールの働きによって、月経不順や、生理痛の緩和に効果があると言われています。月経促進作用もありますので、妊娠中の方、授乳中の方、妊活中の方は使用を控えて下さい。

⑤目の健康維持
カレンデュラには「ルテイン」が含まれておりますので、白内障や目のかすみなどにも効果があります。ハーブではアイブライトが目の対策に効果的というイメージがあるかも知れませんが、カレンデュラも目には良いハーブです。



カレンデュラの使用方法

・ハーブティー

次にカレンデュラの使用方法ですが、主に花びらを使用します。ドライハーブティーでも花びらが集められて販売されています。一番身近なのはハーブティーです。甘さはあまりなく、ハチミツのような香りもします。シングル(単体)で飲むよりも、ラベンダーやミント系のハーブと混ぜたブレンドティーとして飲む事をおススメします。風邪の引き初めに濃く煮出したカレンデュラハーブティーが効果的です。また、生姜やハチミツと飲むと良いでしょう。しかし、ハチミツは40°以上に熱してしまうと毒になりますので、冷ました後に入れた方が良いです。ハーブティーの出がらしを足湯として使用すると更に効果的で経済的です。

・チンキ剤

チンキと聞いてイメージが湧く方は少数派かもしれませんが、簡単に言うと「ドライにしたハーブをアルコールに漬けてハーブパワーを最大限に引き出した液体」ですかね?(笑)沖縄料理店でヘビのハブが大きめの瓶に入れられてるのを見たことがある方はそれをイメージしてもらうと分かりやすいかと・・・・。わかりにくいか!??(笑) ハブとハーブってダジャレじゃん!と思われた方はなかなかのセンスをお持ちです!!

話が少し逸れてしまいましたが、ハーブティーでは抽出できない有効成分をアルコールによってより抽出した物と思ってください。作り方は比較的簡単で、煮沸消毒した瓶にドライハーブを入れて、ウォッカなどの度数が高いお酒をハーブが浸る所まで入れます。大体2週間程度で完成します。冷暗所で抽出し、冷暗所で遮光瓶に入れて保存して下さい。長くても1年以内には使い切って下さい。白湯に数滴入れて飲んだり、精製水に入れて化粧水にしても使用出来ます。

エキナセアのチンキ

・カレンデュラオイル

こちらもカレンデュラの使用方法としてはポピュラーで、ドライカレンデュラをオイルに漬け込み、スキンケアとして使用する方法です。

オイルはホホバオイル、マカダミアナッツオイル、オリーブオイルなどが使用出来ます。私はマカダミアナッツオイルが好きなので、マカダミアナッツオイルを使用しています。

作り方ですが、まずチンキと同様煮沸した瓶にドライ状態になったカレンデュラの花びらを入れて、そこにオイルを浸します。私は花3つ分くらいの花弁にオイル100mlくらいで作っていますが、完成時にオレンジ色になっていればOKくらいに思っています。チンキと同様私は2週間程度漬け込んでいます。1か月漬け込む方もいます。遮光瓶に移し替えて完成です。

漬け込み中のカレンデュラオイル

・カレンデュラ軟膏

カレンデュラオイル自体はベタベタするので、みつろうと混ぜて軟膏として使用しているハーバリストは多いと聞きます。私も少し手間ですが、みつろうと混ぜてカレンデュラ軟膏として使用しています。

カレンデュラ軟膏の材料は、

  • カレンデュラオイル・・・・20ml

  • ミツロウ・・・・3g

  • 精油(ラベンダー)・・・・4滴 ※これはお好みの精油で構いません。以上です。(30ml遮光瓶1本分)

(用意するもの)

  • ビーカー(30ml)

  • かくはん棒

  • 遮光瓶(30ml用)

作り方
1.ビーカーにミツロウとカレンデュラオイルを入れ、かくはん棒で混ぜながら湯煎する。溶けない場合は、湯煎の湯をミツロウの融点65°以上に温め直して行う

2.完全に溶けたら1を遮光瓶に入れる

3.フチが固まり始めたら精油を入れる

4.精油が全体に混ざるようにかくはんする。※3か月くらいで使い切る

以上です。現在カレンデュラオイルで自身の顔のシミ、荒れが治るかの臨床試験をしています。結果が出ましたらまたnoteでまとめます。

最後までご覧いただきありがとうございます!!


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