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「志望動機」を問う人事担当者は、何をそこから読み取りたいのか?問題

先に断っておきますが、僕は転職エージェントでも何でもないので、今回の文章を参考にして失敗しても怒らないでくださいね。

「志望動機」の要件定義


現在、全力で採用活動中のRockaku森田です。今回はCINRA.JOBでコピーライターを募集しています。

まだ募集開始してから3日くらいなんですが、おかげさまでけっこうな数のエントリーをいただいています。

でね、久しぶりに「志望動機」という項目の名の下に書かれた文章をたくさん読むことになるわけですけど、この「志望動機」から、一般的な人事担当者って何を読み取ろうとするのだろうか……って考えはじめました。

さて、思い起こせば最後に転職活動したのは26歳の時なので、もう14年も前なんですよね。いろんなことを忘れてしまいましたが、気がつけば自分が転職希望者の方々のエントリーシートを拝見する立場になっている。まずはこの事実に軽い戦慄を覚えるわけですけど、ややあって、こんな分析が見えてきました。

<志望動機から人事担当者が読み取ろうとする情報>

志望の理由

志望者の人となりや仕事に対する姿勢

自社の事業内容に対する理解度

ポテンシャルとマッチング

「志望動機」を構成する「2つの動機」


さてさて、みなさん。この上の図、当然だと思うでしょ?
言うまでもないこと書いてんじゃねえよって思うでしょ?
でもね、この「人事担当者側」の視線を意識できてない「志望動機」ってかなり多いと思うんですよ。それはなぜかというと、「志望動機」という言葉に対してあまりにも無防備かつ素直に書いちゃってるから。

選考する側の立場で「志望動機」という項目がついた文章を読んでいくと、どうしてもモヤモヤする瞬間があるんですよね(あくまで個人の感想ですけど)。それは大抵、「主観的動機=自分のモチベーション」だけが延々と書かれている「志望動機」だったりします。あなたが学生時代に何を体験して、何に感銘を受けたのか……という話が重要じゃないとは言わないです。でも、それが、応募するまでの流れに結びついてない。つまり、自社とつながらないしかみ合わないんですよ。

何が足らないかというと、これは「主観的動機=自分のモチベーション」と対をなすべき「客観的動機=志望企業とのストーリー」です。

・どんな経緯でその会社のことを知ったのか。
・その会社のどんな仕事やプロジェクトに興味を持ったのか。
・他にも企業がある中でなぜその会社に入りたいと思っているのか。

このあたりの「ストーリー」が見えてこないと、そもそも自社と志望者との親和性(マッチング)が見えてこない。あと、君の「志望動機」って他の会社でも使えるテンプレじぇね?……と、疑心暗鬼にもなります。つまり、人事担当者が読み取りたい情報を上手に提供できてない「志望動機」を書いてしまっていた……そんな心当たりがある人、少なくないんじゃないでしょうか。僕にも心当たりはあります。


「募集要項」に込められた重みや課題感を読み解く


それから、「募集要項をしっかり読んでいるそぶり」を盛り込むことも超重要です。募集要項って、何気なく書いてあるけど、人事担当者さんたち、これ決めるのにめっちゃ手間かけてるはずなんですよ。だから、「そぶり」でもいいから、企業側が発信している要項とかメッセージを引用してそれについて自分なりの解釈で触れたりすることも重要だと思います。「企業側のメッセージに応じる姿勢」を見せてこそ、はじめて「志望動機」はコミュニケーションになる。ここ、多分すげえ重要です。

あと、これは完全に愚痴なんですけどね。ウチの会社の場合、コピーライターという一般社会のなかではニッチで、でも、なりたい人が常に一定数存在していて、かつ募集が少ない職種だということもあって、「コピーライターという職種への志望動機」に終始していて、「株式会社Rockakuへの志望動機」が全く書かれてないというケースもあったりするわけです(涙)。これがすごくモヤモヤする。それは単純に「感情的なモヤモヤ」って話だけじゃなくて、コミュニケーションスキル的に対する「技術的なモヤモヤ」だったりもします。これでは例えポートフォリオがどんなに素晴らしくても、「うーん……」となってしまうじゃないですか。

メッセージを送る相手の立場とか、状況とか、心情を読み解いて、求められる情報をしっかり忍ばせながら自分という商品を売り込む。これがいわゆるESというコミュニケーションの目的です。で、これは特にコピーライター目指してるなら当たり前にできてないとまずい奴です。

想像してみてください。ちっさい会社の人事担当者っていうか社長っていうか、例えば僕の置かれている状況を。

それなりの覚悟を持って、予算も使って、求人広告を出してますよ?
小さい会社です。どんなイメージで、どんなレベル感の人材を求めようか?というプランだって社員たちと話し合って、1ヶ月以上かけて募集要項を整理してます。

つまり、「応募資格」って、実は経営的な意味も含めてすごく重い情報ですし、自社の課題をさらけ出すくらいの覚悟でつくられている。

そして、そんな覚悟の上で、自社のことを好きになってくれる人を探してるんですよ……世の採用担当者さんたちは(僕は)。だから、「その覚悟を私はしっかり受け止めて、御社の課題に応えるつもりで応募していますよ」ってことを表現できてるESと出会えたら、好きになっちゃいますよね。

もちろん「応募資格」が多少足りてないとしても挑戦したいという気持ちは尊いものです。でも、提示されている「応募資格」を勝手に踏み越えて応募しようというのなら、それ相応の態度や覚悟を表現した上で、思いの丈を語るべきだと思います(と、20代前半に経歴を誤魔化して転職したことがある奴が言ってますが)。

ってことで、まあ、コピーライター的な視点でこのことを整理するとこうなります。

●人事担当者や経営者が置かれている状況をイメージして
 ESから取得したいと考えている情報を整理しておきませんか?

●志望動機の成分は大きく2つあり、両輪で書く方がいい気がしますよ
 1_主観的動機=モチベーション
 2_客観的動機=ストーリー

●募集要項や応募資格にはその企業の課題が潜んでいるので
 それに対する自分なりのアンサーを表現するとよさげでっせ

●職種や業界への志望動機も大事ですけど、
 その企業への志望動機を忘れてしまうと人事担当者さん
 とか僕はおそらくすねますよ

ということで、現場からは以上です。よろしくお願いいたします。

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ありがたやー
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Rockaku森田

コピーライター事務所でおなじみかもしれない株式会社Rockakuの社長やってます。
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