2010年代の洋楽ベストアルバム100を聞く~予告編~

この10年ほど、洋楽というものをほとんど聴いてこなかった。いや、聴いてこなかったといえば嘘になる。Spotifyも有料会員になっているし、洋楽自体は、1日数時間聴いている。しかしそれはほとんど、80年代、90年代のロックばかりである。正確に記せば、この10年ほどの洋楽というものをほとんど聴いてこなかった。

なぜ聞いてこなかったかというと、忙しかったというのもある。人間忙しいと、新しい音を開拓しようという要求は乏しくなり、慣れ親しんだ音を聞きたくなるもんだ。単に年老いたのかもしれない。

いや、でも、好奇心はあるのだ。80年代、90年代のロックといっても、同じ曲ばかりを聴いてきたのではない。ストリーミングの時代になり、例えば、”Madchester”と検索すると、Stone Roses や、Happy Mondays もどきの音楽が大量に発見できるのだ。若いころはお金がなくて、なくなく購入をあきらめたアルバムを発見し、「あ、こんな音だったんだ」という発見もある。なにも最近の音にこだわらなくても新しい音との出会いはいくらでも可能なのだ。

そんな時、映画『ブライトバーン/恐怖の拡散者』という映画を見た。救いようのない結末を迎える映画だったのだが、エンドロールで流れるのが、皆さんご存じ(私は知らなかったが)ビリー・アイリッシュ『Bad Guy』である。正に映画の内容にふさわしい、暗く陰惨とした曲で、でも、すごく心惹かれ、久しぶりに曲名検索した。そうして、彼女が新時代のポップアイコンとして全世界的に有名だということを知るのである。

これが1つのきっかけとなり、最近の洋楽も面白そうだな、ちょっと聞いてみようかなと思い始めたのだが、なんせ10年間のブランクがある。何から聞けばいいのか見当がつかない。よし、まずは、この10年間にどんな音楽が流行っていたのか、復習しよう、何かいいテキストとなるものはないか?

そこで見つけたのが、『Rockin’on 2020年3月号 2010-2019 究極の100枚』である。

次回から1枚づつ聴いていく予定である。

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