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Stairway To Heaven - R.Plant & A.Taylor

 Andy Taylorと言えば当然Duran Duranのギタリストで名を馳せた方の印象しかないが、Duran Duran全盛期を支えながらも、バンドから離脱しているから、ある種バンドの衰退の要因を作ったメンバーとも言える。その後の動きが割と面白くて、ご存知The Power Stationの活動で案外ロックに寄ったサウンドを出してきて、ドラムはシックのあのサウンド、ベースは同僚ジョン・テイラー、ボーカルはなんとロバート・パーマーと言うスーパーセッション的なメンツでアレだ。更にライブエイドで有名になったが、ライブ活動はロバート・パーマーが参加を断ったため、Silverheadのマイケル・デ・バレスを起用すると言うこれもまた何ともロックな人選で当時はさほど響かなかったが、今なら妙に感嘆する面々の集まりだ。そこでの音楽的冒険やチャレンジが思いの外、性に合ったようで、以降はプロデュース業に比重を置くことになるが、この時期のパートナーがこれまた意外な事にSex Pistolsのスティーブ・ジョーンズだった。

 更に意外な事にプロデュース絡みではなんと、ロッド・スチュワートの「Out of Order」でも活躍していたようで、そういう才能に恵まれていたからなのか、結構なネームバリューや実力値で人脈も広がったのだろうとも思われる。途中Duran Duranとの再結集もあり、今また参加しているなどあるようだが、それよりも何よりもなんでまたここで登場したかと言うと、「ロバート・プラントが天国への階段を久しぶりに歌っている」と話題になったから。彼自身が自分のバンドでやる事はないし、かと言ってZeppelinではないし、ジミー・ペイジのハズもないだろうから、一体どういう事だろう?と不思議に思って見れば何と、アンディ・テイラーの復帰ライブのスペシャルゲストで登場して、そこで「天国への階段」と「ブラック・ドッグ」だ。

 アンディ・テイラーってロバート・プラントとそんな次元の付き合いがあるのか?とか色々勘ぐってしまうけど、表面上はあまり何も出てこないから分からん。ただ、「天国への階段」をサラリとやってきて歌っても良いよ、なんてそう簡単にYesと言うようにも思えないし、それなりの関係性があったんだろうなぁという気がしてる。もっとも日本に来てテレビでちょっとやってよ、と言ったら割とすんなりやってくれたという実績もあるから本人はあまり拘りがないのかもしれない。今回も終盤の一番盛り上がるところでは真逆にトーンダウンしてひっそりと終わっていったバージョンになってたから、これならアリなのかなと。天にも昇る気持ちでプレイしていたのはアンディ・テイラーと一緒にやってたバンドの連中だろうか、特にギタリスト君はレスポール持って、まさかロバート・プラント本人と一緒にあのギターソロを弾く時が来るなんて夢にも思っていなかっただろうし、全く羨ましいものだ。長生きしてると色々あって面白い。


好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪