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Maneskin - Rush! (Are U Coming?) (2023)

 これだけ活動してると普通に情報が入ってくるし目に入る機会も多くなる、ってくらいに世界中をライブしてて今ではモテモテだからあちこちのゲストにも呼ばれてセッション参加もしているからとにかく名前を聞く機会が多い。もっとも自分が気にしているバンドだからと言うのが大きいだろうけど、それでもこの才能の発散具合と市場ニーズへの対応具合は売れて当然的な動きに見えるから素晴らしい。

 2023年の始め頃にアルバム「Rush!」をリリースして、当然ワールドツアーしてて、そのあと「Honey (Are U Coming?)」とノリの良いナンバーをリリースしてライブを更に盛り上げてまだまだツアー続行中、と言うかアメリカからヨーロッパからどこへでも行ってライブしている印象しかないので実際はどれくらいツアー日程が組まれているのかは知らないが、YouTube見てても途切れることなく彼らのライブ映像は見られるから凄い。それに加えてここ最近では更に新曲が何曲も立て続けにPVと共にリリースされてて、そのどれもがイタリアな雰囲気とレベルの高い楽曲性、と言うかいちいち良い曲だなと染み入るナンバーだったり「The Driver」なんてのはもう何だこれ?ってくらいユニークなリズムで組まれてて、マネスキンなりのチャレンジがそこかしこに見られる。「TRASTEVERE」では意外なことにドラムのイーサンがサイドでアコギを弾いての新曲でベースのヴィックが参加していないが、それ良いのか?と思うほど。

 一方のヴィックは単身でDuran Duranの「Phycho Killer」にコーラスとベースで参加していて、バラ売りもありの状況だが、これがまたジョン・テイラーがベタボレな感じで、昔のDuranDuranを知ってればそりゃ分かるけど、と言う雰囲気でなかなか頼もしいジャム。その矢先にアメリカの大御所ドリー・パートンの初のロックアルバムと名高い「Rockstar」のセッションにもバンドで参加してて、その勢いが益々世界中に進捗している様相と、持ちうる才能がどこまでも伸び続け、バンドはメンバーの中も良く楽しげな姿ばかりがクローズアップされてくるけど、真のサウンド面の面白さはそのまま、どころか更にセンスを増している。

 これだけ続々と曲を作り発表してライブやって、ただただひたすらに消耗していくだけの現代のあの若さでしか出来ないだろうスタイルがいつまで保てるのか、音楽的な飛躍と称されるアルバムなんぞをリリースすることがあるのか、そこは多分イタリアンな人間たちだからいずれは深みのある作品をどこかで届けてくれると思っていたい。今はこのままでも存分に面白いし圧倒的なロックバンドしてるからカッコ良いし、まだまだ目を離せないがボチボチ来日公演か。


好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪