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U.K. 80s-90s Rock

The Alan Parsons Project - Eye in the Sky (1982)

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 アラン・パーソンズは英国ロック的には相当有名人で、自身のプロジェクトでいくつもアルバムをリリースしている。アルバムもよく見たし、名前もロック雑誌読んでれば出てくる。

 エルマー・ガントリーの来歴漁ってたらアラン・パーソンズ・プロジェクトの「Turn of a Friendly Card」と「Eye in the Sky」に参加してて、後者の「Eye in the Sky」は一曲だけながら、アラン・パーソンズ・プロジェクトの傑作で知られている作品。

 エルマー・ガントリーが参加している「Phychobabble」はバックの音がキレイ過ぎて声が生かされてない気もするが仕事としてはアリ。アルバムがAOR的に快適で爽やかでアダルトロックなサウンドなので、エルマー・ガントリー参加に期待したけど、アラン・パーソンズ・プロジェクトの音で苦手な部類。

Andy Taylor - Thunder (1987)

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 デュラン・デュランから一足早く離脱し、己のロック魂そのままに歩みを進めたギタリストのアンディ・テイラー。デュラン・デュランが一端活動を止めて各人の活動に専念した際にアーケイディアとパワー・ステーションに分割されたけど、アンディ・テイラーは自分のハードロック好きを再認識。デュラン・デュランのツアー時の前座で起用されていたChequered Pastの面々には伝説のSex Pistolsのオリジナルギタリスト、Steve Jonesがいたから意気投合している。

 スティーヴ・ジョーンズに教え込まれたロック魂は仕事場のデュラン・デュランを放棄させるには十分なアウトサイダーで、一緒に組んでソロアルバム「Thunder」を1987年にリリース。全くChequered Pastと同じような音世界だが、アンディ・テイラーのネームが呼び込むレーベルのカネの掛け方の違いが出るて、洗練されてモダンで大人な感じのする心地良いロックが聴ける。全てがSteve Jonesの手による作品だが、Steve Jonesも後にリリースするソロアルバム「Mercy」で、タイトル通り静かな曲を詰め込んでいる。アンディ・テイラーの「Thunder」で多くのハードロックソングを使い果たした感じ。

 今でも古臭さを感じないモダンな風味は良いプロダクションで、快活なナンバーも多く、アンディ・テイラーもカッコ良いと当時は思ったがさすがに今は子供騙し的と分かるが、それでも英国のハードロックバンドのサンダーは見事にこのアルバムからバンド名を拝借してファーストアルバム「Back Street Symphony」ではプロデューサーにアンディ・テイラーを迎えているから影響力は大きい。

 日本盤はアンディ・テイラーの顔面アップ写真だけど、オリジナルは山の景色ジャケット。しかし、アンディ・テイラーも案の定この一枚で失墜して、そしてデュラン・デュランに復帰する。

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