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Chicken Shack / Savoy Brown

英国ブルース・ロックバンドとして知られるChicken ShackとSavoy Brownはメンバー間の交流もあり音楽性も親しい不思議な両雄。

Chicken Shack - 40 Blue Fingers, Freshly Packed and Ready to Serve (1968)

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 後のフリートウッド・マックで活躍するクリスティン・パーフェクトはマックのジョン・マクヴィーと結婚してクリスティン・マクヴィーとして有名だが最初は同じ英国ブルースロックバンドのチキン・シャックに参加しており、その才能を開花させていた。それにしてもこのバンド=チキン・シャックは実に認知度が低い。普通に英国ロックが好きでもあまりこのバンドをきちんと聴いている人も多くはないと思う。その理由は大きく、と言うよりも単純にアルバムが手に入らなかった、ただそれだけ。初期の作品はブリティッシュブルースレーベルで有名なマイク・ヴァーノン氏率いるブルーホライズンからのリリースだが、そのマニアックぶりからかこのレーベルのアルバムはほとんど手に入らなかった。英国B級バンドの方がまだよっぽど見かけたように思うし、実際再発もあったけどチキンシャックはなかなか出なかったし、そうこうしているウチに聴かないまま終わったのが現実。

 昨年紙ジャケでリリースされたらしく、今なら簡単に手に入るようなので早いウチに聴いておく必要があると手を出して、どうせ聴くならファーストからで「40 Blue Fingers, Freshly Packed and Ready to Serve」に挑戦。しかし、このアルバムジャケットを見ると以前は万単位の値札が付いていた事を思い出してしまうし、「O.K.Ken」はついぞアナログを見かけなかった事も良き思い出。それだけにこの二枚への期待感は凄いかった。「40 Blue Fingers, Freshly Packed and Ready to Serve」は、驚くまでにシンプルなブルースロックで、ギターのスタン・ウェッブがフレディ・キングばりのギター弾きとは知っていたが、ここまで見事にブルースなファーストアルバムと思わなかった。ちょっとはオリジナリティあると思ってたけど、それはほとんどがクリスティン・パーフェクトの手がけたモノらしいのでちょっと違う。これじゃ売れないと思うが当時の英国では評価されたアルバム。セカンドアルバムも出せるからそこそこ売れたのだろう。

 まんまブルースで、歌もモロに黒人のモノマネ、ピアノの入りやブラスもモロで評価できない部分はあるけど、英国らしさは線が細い事。まったく同じようにやってもその辺は出てきてしまう。その分スタン・ウェッブのバリバリのギターが楽しめ、クラプトンと大差ないギタリストとも思えるが、何かが違うのだろう。その辺のブルース好きな人にはお勧めできるけどヘヴィーブルースが好きな人には軽く、個人的にはフレディ・キングも好きだからこういう模倣を聴くのも好き。

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