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Finnish Hevy Metal

Amorphis - Skyforger (2009)

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 19世紀のフィンランドで発祥した「カレワラ物語」と呼ばれる叙情詩、英国で言う「指輪物語」みたいなモンだろうかと察しを付けているけど、今度そのヘンもしっかりと漁らないと。これだけフィンランドの音楽を聴くようになると文化的な背景も知っている方が面白い。多分国民的に流れる血の中に溶け込んでいるモノこそがその国ごとの音楽性に出てきているから。日本も英国もそうだし。

 「カワレラ」をテーマとしていくつものアルバムをリリースしているフィンランドのアモルフィスの最新作「スカイフォージャー」がリリース。過去にはデスメタルや過激な音をやってたバンドだけど作品を重ねる毎にサウンドに変化を重ねて、ここ最近数作品はかなり評判の良いメロディックメタル、メランコリックメタルで称えられている。自分はもちろん初めて聴きます、アモルフィス。新作漁ると必ずこのジャケットが出てきて、しかも褒め称えられている文句が多かったので気になったから。

 そんな期待を込めて聴きました「スカイフォージャー」。妙な偏見無しに聴いて、確にヘヴィな音と歌がきわどい線ではあるけど、音世界は見事にゴシック、メランコリックで心に染み入るマイナーなメロディや旋律を奏でているので、ヘヴィなサウンドに抵抗がなければ良い作品と思う。どこかパラダイス・ロスト的ではあるけど、他にこの手のバンド知らないから。

 フィンランドの音世界は深い。そしてアモルフィスもまた深い。この手の音が好きな人は多分バイブル的に聞けるアルバム。ここまでレベル高いと過去作品に手を出しておきたくなる。

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