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Nightwish #2 : Solos, Tarja, Marko

Tarja Turunen - Henkays Ikuisuudesta (2006)

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 フィメールゴシックメタルバンドの代表格Nightwish、その看板でもあったボーカルのターヤが昨年脱退し、バンドは既に新たなボーカルを据えて活動再開しているトコロだが、一方あれほどのオペラティックな歌声を聴かせていたターヤの行動の方が気になって、ちょっと追いかけるとTarja Turunen 「Henkays Ikuisuudesta」が出ている。2006年の作品だから脱退してすぐにレコーディングしたか。Nightwish在籍中の2004年にもシングル「Yhden Enkelin Unelma」をソロで出していて、この作品もストリングをバックに歌い上げて美声を聴かせるクラシックオペラ作品だった。そして今回、アルバム「Henkays Ikuisuudesta」が出たので聴いた。

 かなり驚いた。Nightwishのあの活動と歌からかけ離れて、このソロアルバムはメタル色なし。ロック色すらゼロ。完全に歌を聴かせる作品で、オペラ調の歌もあるし、しっとりと歌い上げるバラードやポップス系の曲ばかり。しかもジョン・レノンの「Happy Xmas」もカバーして、とにかく素晴らしく美しいアルバムに仕上がってる。Nightwish時代と雲泥の差があるアルバム。そしてこのソロ作品も相当のレベルで市場に広がる作品で凄い。音楽の基礎があるから、しっかりアーティストの真髄が出ている作品。一般の人はここから聴いて、Nightwishで驚く方が良いかもしれない。完全に歌モノ作品で初心者も全然OKです。普通に聴いた方が良いと思う。

 普段メタルばかり聴いている人には全然興味のない作品だが、この歌とメタルが融合してNightwishの音だった確認になるし、ターヤ嬢の凄さは実感できる。

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