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70s European Prog Rock

Aphrodite's Child - 666 (1972) : Greek

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 レコード漁りをしている頃、プログレコーナーを覗くとよく見かけるジャケットがあった。真っ赤で「666」と書かれたアルバムで、「666」はオカルト映画の聖典「オーメン」の印象が強く、実際の意味はあまり深く考えなかった。インパクトは残っていたけど、おどろおどろしいサウンドとイマジネーションも膨らんでいた。ただし当時は英国を集めて聴くのに精一杯でとても他国を聴く時間は持てなかった。

 だから聴いたのはそれ以降で、多分15年も経ってないと思う。アフロディーテズ・チャイルド=キューピットの「666」。ヨハネの黙示録をモチーフとした作品だが、あまり気にしないでそのサウンドに耳を傾けると全編ヴァンゲリスのサウンドで驚いた。映画のサントラで有名だったし、レコードも環境音楽的。

 1972年リリース。バンドは解散して再結成した後の作品で冒頭から引きずり込まれ、グイグイくるロックナンバーだから驚く。プログレバンドじゃないロックバンド。効果音や雰囲気を鍵盤から出すけど基本ロックで、聴かせる要素も持っているプログレ感あるけど、ロック寄りの環境音楽。音色が軽いから気になるが聴きやすい。

 昔はキツかったので聴かなかったけど、久々に聴いたら中盤辺りから辛くなってくるけど、飽きない楽しみがある。後半は凄い「∞」があるから。

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