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Cocco愛を語る。【1st season 最終回】

アタシはCoccoが好きだ。

曲も、歌詞も、世界観も、歌い方も。
その全てが。


そう、アタシにとって
Coccoは好きなアーティストの中でも
群を抜いて、別格。


好きなアーティストって言う言い方も
本当は当てはまらない。
そんな軽い気持ちじゃない。


Coccoが紡ぐ歌詞には
アタシの内側に繰り広げられている激情を
きちんと言葉に翻訳して
全部目に見える形で表現してくれる。

そして、それを音に乗せた時の
あの爆発的な感情の津波を
アタシは無防備に引っ被るしかできなくて

それでも波に揉まれて溺れて
息ができなくなっても
いつのまにか気付いたら
穏やかな波打ち際に打ち上げられてる

毎回、死んで
毎回、生き返る。

そんな感覚。

彼女の希死観念がそうさせるのか
自分自身がそもそもそーゆー生き物なのか
よくわからないんだけど
わからなくてもいいか、なんて
そんなのどうでもよくなる。


そんな彼女のことを
他の人は「闇系」だとか「鬱系」だとかいうけれど
それも違う。

言うなれば「激情型」「感情型」「直情型」


彼女はいつまでたっても
理性的になれない「子供」のままなのだと思う。


泣いたり怒ったり
拗ねたりワガママ言ったり
ケラケラ笑ったり

自由に遊んで
好きなように歌って
思いつくまま踊って

時々腹が立って吠える
上手く言えないから相手に噛みつく

堪えることを知らないからすぐ喧嘩する
でも素直に謝る


そんな自然体の、性別未分化なままの「子供」なのだと。
アタシの中のCocco像はそういうイメージ。



実際、誤解を恐れずに言うなら
彼女は一種の「発達障害」なのだと思う。


発達障害児や知的・精神障害者と
人より多く接してきた経験があるアタシだからこそ
おそらくそうなんだと思っている。


社会の中での生き辛さや、人との接し方のチグハグさ、認識のズレ
空気を読むことができない、大人の対応ができない、阿吽の呼吸が理解できない
他人に変人と見られたり、遠巻きにされる
人が簡単に出来ることが出来ないし、理解できない
酷い依存症、感覚過敏(五感が敏感過ぎて生きづらいレベル)、又は、感覚が鈍感(痛みに鈍いなど)
要領が悪くてすぐ騙され、搾取されやすいから、疑心暗鬼になる
時折感情が爆発して手がつけられなくなる(錯乱状態になる)
自分が人と違うことを何となく分かってるけれど、どうにもできない
なんで自分ばっかり、といつも思っている
ハマり込めば過集中で人より作業効率が高くなる
でも人との軋轢があるから仕事は続かない
大学教授や研究者、会社経営者、芸術家などに多く、能力を発揮しやすい


これが、大人の「発達障害」


分かりやすい人の例で言えば

レオナルドダビンチ
ビルゲイツ
ゴッホ
アインシュタイン

あとは、さかなクン。


その中に、Coccoも入ると思う。


実際、彼女は独特の空気感を持っていて
人と違う感性の中で生きてるから
変な人に見られている
根っからの芸術家

そして、精神疾患を持っていて
希死観念が強く、自傷行為が見られる
摂食障害も見られる
(発達障害を持つ人は、人より精神疾患を持ちやすい)


でも、アタシは
発達障害の特性を持つ人が大好きで
人として面白い感性を持ってる人ばかり。
だから逆に、恋焦がれる(笑)
(アタシは相手が鬱を併発してたらその闇に引き摺られてしまうので、鬱や躁鬱、統合失調症の人は要注意)


だから、アタシは
Coccoがそういう人だからこそ、愛してやまないのです。


そんな愛してやまないCoccoの
コピーバンド【Rocco】が、12/15(日)心斎橋VARONにて、初LIVEでした。

Coccoのロゴを少しだけ弄って、Roccoのロゴに。

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そして、LIVEに向けてお揃いのTシャツも作って。

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相棒に、ピンクのぞうを探して用意して。

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[セットリスト]

SEの代わりに、Rockin’ Butterfly独唱による「小さな雨の日のクワァームイ」/アルバム「クムイウタ」より

①Way Out / シングル「カウントダウン」のカップリング 及び アルバム「ベスト+裏ベスト+未発表曲」より

②雲路の果て / 4thシングル 及び アルバム「ラプンツェル」より

③Raining / 3thシングル 及び アルバム「クムイウタ」より

④焼け野が原 / 11thシングル 及び アルバム「サンガローズ」より



このセットリストの構成がかなり神懸かってて
誰かが言ってたけど
1つのフェスを観てるみたい、と。


確かにそうだな。


まず、SEのかわりに
「小さな雨の日のクワァームイ」を歌うと決めたのは
前日の最終のスタジオリハーサル練習の時。

ぼーっとしているときに時々口遊むから
同じように口遊んでるときに
あ、これ、LIVEの冒頭でやったら面白いかも、と。



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本番、幕が開いた瞬間

ちーいさーくないた…

と、静かに歌い出した瞬間
ザワついてたフロアの空気がガラッと変わったのを肌で感じた。

クワァームイとは、クムイウタと同じく
子守唄、という意味。
子守唄を、小さな子供が口遊むような感じで
無伴奏で独唱。


その後に、Way Out
間髪入れずに出だしの渾身の大絶叫。
こうなったらもう、誰も何も止められない。

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歌ってる間は、髪振り乱して
目をカッと見開いて
幼子が引き付けを起こすかのような取り乱しようで。
「出口はどこにあるか教えて!」
「どこまで行けばいいか教えて!」と絶叫したり。

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雲路の果てでは
「この目さえ光を知らなければ見なくていいものがあったよ」
「身体が貴方を知らなければ引きずる思い出もなかった」
このサビの歌詞が本当にソレ、すぎて
シンクロ率ヤバくて
心が張り裂けそうで意識が飛びそうになった。

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そのシンクロ率のせいで
アタシの魂の震えを敏感に感じ取ってしまった感受性が強い人は
泣かせる曲では決してないのに
同じように心が張り裂けそうになって
泣きそうになったと。



そしてRaining

これは、ドラムなしで
ドラムの はるかすがアコースティックギターを弾いて
柔らかく、優しく、幼く、穏やかな雰囲気で。

相棒のピンクのぞうを抱っこして
ステージ前のバーに座って
足をブラブラさせて歌いたいなって思ってたのに
バランスが取れなさすぎて落下(笑)

ステージ上の、お立ち台に腰掛けて歌うことに。
それはそれで幼さが表現できて良かった。

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最前のみんなが座って聴き出したので
なんか嬉しかった。

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2番からステージを飛び降りて
座ってるみんなの真ん中に立って歌ったり
その周りをクルクル回りながら踊ったり
見てる人達を逆にじーっと見つめ返したり
後ろにいて仁王立ちしてる知り合いに絡みに行ったり(笑)

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最後のルルル…の時には
最前に居てくれてた大好きな人達に
歌いながら感謝の気持ちを込めてハグしに行ったり。

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そしてラスト。

焼け野が原。

この曲は、最初からリスト入りすることは決まっていて
むしろこの曲をラストに持ってくることを
一番最初に決めたという。

アタシにとってこの曲は
Coccoの楽曲の中でも一際別格で
曲そのものもそうだけど
この曲にまつわる全てのエピソードが
本当に愛しくてたまらない。


特に、ミュージックステーションの
ラストのステージで
この曲を歌い、演奏がまだ続いてるのにも関わらず、全部放り出して走り去って行く、伝説のシーンがあるのだけど

それを絶対、再現したかった。

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ラストサビの所で
感極まりすぎて泣きそうになり
終わりが迫るにつれて
身体が震えて止まらなくなり

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歌い終わった瞬間
「終わってしまう瞬間」を見たくなかった
まだ終わってないのだからいつまでも続いていくと信じたかった、そんな風に思った。
(きっと本人もそう感じたんじゃないだろうかと勝手に想像する)

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で、ステージから感謝を込めて一礼して

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走り去る…

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そんなステージになりました。

LIVE終わった後は、暫く抜け殻で
余韻が酷くて、身体が震えて、泣きそうになって
片付けをしながら少しずつ少しずつ自分に戻っていった感じ。

また、あの感覚を味わいたい。
まだまだ、アタシはやれたはず。
こんなもんじゃない。

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最後に、Roccoメンバーへ愛と感謝を。

同じCocco好きで、アタシにCoccoのコピーバンドをやろう!と言ってくれたドラム&アコースティックギターのはるかす。

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CRTでもお世話になり、今回も二つ返事でやると言ってくれたマルチギタリストのてっちゃん。

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自身のオリジナルバンドが解散するという節目に、また、しばらく休止期間を設けると宣言して、その休止期間前のラストLIVEとなったにも関わらず、一緒に走り抜けてくれたベースの ちかちゃん。

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みんな、一緒にやってくれてありがとう。

メンバーに愛を込めて。




てなわけで。


Rocco初LIVEは無事に終了したんですが
次のLIVEが決まってます。

令和2年3月1日(日)道頓堀SHRIMPにて
えびフェスに、Roccoで参戦します。

(ベースのちかちゃんは、しばらく活休に入るので、メンバーチェンジします)


またRoccoをやれる喜び
それを爆発させれるステージにしたいと思ってます。

今回観れなかった人も
観たけどまた観たいと思ってくれた人も是非。

チケットフリーで、ドリンク代のみ。
宜しければ、ご来場くださいね。




ではでは。



Rockin’ Butterflyでした🦋




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