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「しにカワイイ」がかわいく思えてきた今日この頃

「テストしにムズかった!」
「あいつほんとしにウケるわ~」
「今日しに暑くない?」

島の中学生は1日に何回も「しに」を使う。
これは方言で「死ぬほど」みたいな意味だ。
「めっちゃ」「すごい」に置き換えるとわかりやすいかもしれない。
最初聞いた時はただの若者言葉で私が時代に取り残されているのか?とちょっと悩んだが、ただ島の文化に追いつけていないだけで安心した。

漁師のおじちゃんいわく最近の島の子どもたちは方言を使わなくなっているようだが、この「しに」については本人たちが方言だとも思わずナチュラルに浸透して使われ続けられている。おじちゃんも「しには若い奴がよくつかうんだよ」なんてちょっと誇らしそうに言っていた。

「死ぬほど」なんていいすぎなんじゃないかなとは思うけど中学生にとってテストは死ぬほど難しいし、友達は死ぬほど面白くて、日差しは死ぬほど照り付けている。いつも全力で生きている彼らをそのまま表した言葉のようで最近ではすごく愛らしく思えてきた。

だから生徒に「今日の先生の服しにカワイイね!」なんていわれてた時はテンションぶちあがってしまった。もっと言って!しにカワイイってしにうれしい!あなたの笑顔もしにカワイイよ!なんて。
あほみたいだけど。

鬼カワイイよりしにカワイイのほうがぐっとくるなぁ。

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