あとで書く小説(無題2)

沈みゆく自我。

世界の理と絡み合う――

そして、意識が浮遊する。

そのような漠然とした感覚が、私を掴んで離さなかった。

そのまま、身体の中央に位置する、裏の世界へと引き摺られ、私はその場から消えたらしい。

目を覚ますと、あたり一面、灰色に染まった空間にいた。

妙に霧がかった、薄ら寒い部屋だった。

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