ウケ慣れていないと、急にウケたら直後にスベる話

まあ今回はDJの話なんだけども。


渋谷JUMPのとあるナイトイベントにオファーもらって、そこではLIVEACTとDJの2ステージ出演頂いたんだ。

1:30頃からライブ4:00頃からDJという感じで。

ほとんど知らない人の中ライブ。
久しぶりってこともあって最初は良くなかったけど、途中から調子上がってきて、結果はまずまずだったかなと。ライブ後に色々と声かけてもらえたし。


で、他のアーティストさんのライブやDJタイム見てて思ったんだけど、結構「身内ノリ」な感じだったんよ。

別に「嫌だった」わけじゃないし、僕は呼ばれた立場なんだから勝手に遊んでて。

てのも、朝イベント終わったらそのまま山梨へMCの仕事しに行かなきゃ行けないから、そんなにはしゃげないってのが本音。
もっと遊びたかったけど悪いことしたな。


まあとりあえず、その「身内ノリ」への不安として、僕はその「ノリ」に合わせる選曲もってきてない気がしてさ。
怖かったなー。

今回の主催がトリでライブを終えて、そのあとに僕のDJタイム。
みんなは「終わった!」感ですごい。
そこでDJ。

そもそも僕はBPM合わせることもできないから、本来の「DJ」からすると「DJ」名乗っちゃダメなんだよね。

ただ好きな曲かけてるだけだよ。
一応自分なりに考えてやってるけどさ。

ここでDJ。
ちなみに日本語ラップしか持ってきてない。

一曲目はBADHOPのAsianDoleだったかな。
ええ曲やし反応はまあまあ。

一応芸人だし途中で「おもしろ」に振ろうとしたら明らかに反応悪くなったので急いで戻す。

偉そうにあーだこーだ言いたくないんで流れは省くが、後半かなりみんながノッてきて、気がつけばブース前をメインにフロアはダンスであふれている。
バーカン前で女口説いてた兄ちゃんまでブース前に。


ここで気づく。
DJとしてこんなにフロア盛り上げたことないぞ。と。



芸人としてのステージに置き換えて見た。
これは何にでも当てはまるんだが、いろんなことは「くせ」として染み付く。

よくウケると「ウケるくせ」がつくし
よくスベると「スベるくせ」がつく

勝つと「勝ちぐせ」
負けると「負けぐせ」
がつく

ウケぐせがついてない芸人は、ウケると対処が遅れる。

これは別の記事でまたしっかり話します。


僕はDJとして「盛り上げぐせ」がついてない。
ここでの表情や選曲、客の期待を読み取る能力が劣る。

「ウケ慣れてない芸人ならここで強いボケしすぎてスベるよな。ウケたボケを引っ張りすぎて白けるもんな。それを考慮して〜」
なんて考えながらプレイ。

曲調や少ないながらのこれまでの傾向など、頑張って頭フル回転させながら繋いで繋いで、なんとか回し切る。
どうにか最後までブース前で何人も踊ってくれました。

終わってバーカンに行くと
「めっちゃ選曲よかったですね」
って。
そりゃ嬉しいよね。

アーティストさんからもいい感じで声かけてもらえたし。

浮かれず頑張ってできたんで、あの日かなり成長できた。
ありがとう。


どんなエンタメも根本は同じだと思ってるので、その思想に助けられたなと感じる。
もちろん毎回どの現場でも思想は変わらないけど、僕もまだまだ集中が途切れちゃう時があるから。



そんな僕の犯した一番ダサいミスは

「盛り上がって嬉しいけどそんな気持ちバレたくないからスカした表情しながらプレイする」でした。
ダサすぎる。

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