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父と暮らせば

父と暮らせば done!!
今回で3回目。ストーリーも覚えてるし、主な台詞も残ってるのに、竹造と美津江が変わると、こんなにも印象が変わるのか!

戦争を知らない私にとっては、穏やかな暮らしに見えるおとったんと娘の物語。8/6の広島を口伝えで描写するシーンは何度見ても辛く悲しく悔しい。

父・竹造は山崎一さん。
軽やかで愛らしく、とても現代的な感じ。
昭和のがんこなお父さんから、
寄り添うお父さんに変わった気がする。

「かなしいこと、
たのしいかったこと、
それを伝えるのがおまいの仕事じゃろうが」

には、(木下さんと)この出来事を後世に伝えてねという想いがあふれてた 。

娘・美津江は伊勢佳世さん。
美人な美津江なのに、父との会話ではプンスカしてて可愛い。
生き残る辛さと恋するフワフワ感を行き来する美津江は、人としての矛盾が見え隠れして、1日1日をどうにかこうにか3年過ごしたんだなあと。
あばら家にいる姿がしっくりくる美津江でした。

最後の、

「おとったん、ありがとありました」

の後のお手振りが恋する女子だった!

じゃんけんのシーン。
山崎さん×伊勢さんの凄みに圧倒された。
原爆投下直後、家の下敷きになった父がじゃんけんで勝ったら逃げろ、グーを出すからという場面。たぶん、伊勢さんの声色が急に変わったので、一気に、火の海に連れていかれた気がした。

戦わない覚悟を今一度胸に刻む。
戦争はしない。


2020/5/1~ 舞台芸術を未来に繋ぐ基金=Mirai Performing Arts Fund への寄付とさせていただきます😃