エンジェルス・イン・アメリカ(NTlive)

ナショナル・シアター・ライヴ 「 エンジェルス・イン・アメリカ第一部 至福千年紀が近づく」 done!

舞台を映画館で見ることに慣れず、今回もBWに行くべきか、映画館で見るべきか迷いました。が、行ってよかった!
まず、映画ではありません。カメラワークが見たいところを見せてくれる、しかも少し先に視点が動きます。


確かTPT版は見ていたと思う。でもその時は、起きている現象しか見ることができていなかったんだなあと。人物はみんな感情的に乱高下するし、その現象ひとつひとつがPOPでは全くないので、RENTのように楽しめなかった印象。でも今回のNTLはおかしみがあって、そりゃ、生きてればいろいろあるわな。という感覚で、エイズ・裏切り・嫉妬も見ていることができました。セリフ1つ1つを聞き取れるわけじゃないけど、字幕にも助けられて、ストーリーと感情をリンクしながら見ることができました。

3つの小舞台が入れ変わりながら場面転換するところ、
役者が複数の登場人物を演じているのだけど、「あれ?同じ人??」ってなるくらい自然(ネイサン・レインは何やってもわかりますw)
装置につけられたネオン管がすんなりつかないところも、猥雑さに見える。

なんといっても、アンドリュー・ガーフィールドのプライヤーでしょう。プライヤーって、私の中ではよく描かれるドラッグクィーンのイメージだったのですが、エイズではあるし、ドラッグクィーンではあるけど、人としての生命力がぐわっと出ていて、すごい。

ネイサン・レインのロイも、ほんと嫌な感じ。横暴で、自己中心的。横暴さの裏側にきっと何かそうさせる要素があることも見え隠れ。ロイが嫌味な人だから、ジョーの正義さも嫌味に見えるところあるんだろうなあ。

ルーはあんなに泣いてた印象がなかったので、どう表現したらいいかわからないなあ。私の彼氏だったら、ほんと嫌w
泣きわめいてばかりだし、いつも寂しげだし、ヒトに寄りかかることだけを考えているみたいで。自己弁護と自己陶酔の塊。

アマンダ・ローレンスのエンジェルがとてもかっこよくて、やはりマリアン・エリオット演出ならでは。白く怪しくかわいいエンジェルではなく、死と生を行き来する存在に見えました。いやー、2部早く!!って感じです。目撃しないなんて、損してます、ほんと。

2020/5/1~ 舞台芸術を未来に繋ぐ基金=Mirai Performing Arts Fund への寄付とさせていただきます😃