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初めてのタワマン宿泊記


人生で初めて、東京湾近くのタワマンのゲストルームに宿泊させてもらった。きっかけは仕事関連で出会った、社外の先輩。めちゃくちゃ仕事ができるその方はタワマンに住んでおり、雑談をしているときに「興味あったら、ゲストルームおいでよ!」と言ってくれたことで宿泊することになった。タワマンに入ったこともなかったので、この機会に足を踏み入れてみようとなった。

タワマンといえば窓際三等兵 (@nekogal21) さんのタワマン文学の印象が強く、ギスギスしていて、マウントを取り合っている人たち(失礼)が住んでいるのかなあ…と勝手に想像していたため、実際住んでいる人たちってどうなんだろうと気になっていた。


夜、マンションに到着。
まずエントランスからすごかった。噴水がある。マンションの前には銀座行きのバスが停まってある。住人の移動手段のためにそこまであるのかと驚いた。
入居者専用のラウンジにも入らせてもらった。夜景が綺麗だった。マンション内にカフェやパーティールーム、シミュレーションゴルフもある。プライベートでパーティなんて企画したこともないので、これからも一生使わなそうな部屋だなと思った。

夜ご飯を食べた後、川沿いの散歩コースも歩いた。東京湾の、磯の香りがほんのりとする。海だから、自然といえば自然なのかもしれないが、きっちりと整備された、”造られた自然感”があった。芝生も整備されてあるし、緑が十分にある環境だが、全て人の手によって型取られたもので、本当の意味での自然ではないような気がした。

住んでいる人は少ししか見ていないが、犬の散歩をする人は裕福そうだったし、だらしない見た目の人は1人もいなかった。区画にはゴミも落ちておらず、治安の良さを感じた。

宿泊した部屋はこんな感じ。(1人なのにこの部屋の広さ)

朝起きた時の眺めはとても良かった。夜の夜景よりも、朝の晴れわたる空の方が好きだ。

マンションに併設されてあるカフェテリアで朝食のパンを食べた。

種類が意外と多い
パン2つとアイスコーヒーで1000円以下。値段は普通のカフェぐらい。

朝マンションを出る時、ちょうど母親が子供たちを幼稚園や学校に連れて出ようとしていて、こういうマンションで育った子たちは今後どういう人生を歩んでいくんだろうと考えた。マンションからは、ビルとビルの間に窮屈そうに建設されている小学校も見えた。自分が育ってきた環境と違いすぎて、この子たちは都会の窮屈さとか感じないんだろうかと思った。


ゲストルームへの宿泊は、ディズニーランドのような非日常の感覚だった。ひとつひとつの建築や設備がラグジュアリーで、感動したのは間違いない。このマンションに住んでいる先輩、すごいなと思った。

そして私は将来住みたいのだろうか…と考えてみたが、コンクリートだらけの景色にあまりそそられなかった。もし私が住むようになれば、愛媛のド田舎から出てきてタワマン暮らしをするなんて大出世なのかもしれない。けれど、田舎者DNAが遺伝子に組み込まれているせいなのか、瀬戸内海を見て暮らした方が幸せそうだなと感じた。それか、郊外の平屋とか一軒家に住みたい。タワーでなくても良いから、築浅の綺麗なマンションでもいい。


タワマンに住むその先輩は、東京のビルやマンションの夜景を見ながらウイスキーを飲むのが最高に癒しの時間だと言う。癒しを感じる条件は人それぞれだが、私が将来タワマンに住むことはなさそうだ。


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