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2022J1第3節 横浜F・マリノスvs清水エスパルス プレビュー ~Confront Choices~

大学院生の赤松先輩と20歳の青人は同じフットサルサークルの先輩後輩。
マリサポの同志である2人は、会うといつもマリノスの話をする。

【プロローグ】

青人:
神戸戦!すごい試合でしたね、、w

赤松:
ほんとだよ。見てて疲れたわw
でも総力戦をよく勝ったな、、

青人:
なんだか2019年後半戦を観ているようで楽しかったです。

赤松:
それは結構真理なんだよな。
あの行ったり来たりのイケイケドンドンサッカー、マリノスの土俵で戦えたよね!それをケヴィンは意図的に作り出していたと思うよ。

青人:
意図的に、、でもそのわりにはピンチが多くて結構危うい試合だなと思ってました。

赤松:
それも狙いだよ。相手にも攻めてもらわないと攻めるときにスペースがなくなっちゃうでしょ?
だからアレは前に出てきてくれる相手じゃないと通用しないんだよ。

青人:
肉を切らせて骨を断つ的なことですか?

赤松:
まさにそういうこと。2019シーズン後半戦もそうやっていたからこそ、似てると思ったのかもしれないね。

青人:
なるほど、そうなんですね。


【最近の清水エスパルス】

青人:
パイセン、そんなこんなで連勝をかけた清水戦になります。ホームは今季4試合目ですw

赤松:
たしかに多いよなw

青人:
清水は今オフ結構静かでしたよね?
あんま上手くいってないのかなって思ってました。

赤松:
まあ昨季に大型補強したでしょあそこは。
だから今季はこんなもんじゃない?

青人:
たしかに。今季ここまで結果は出ていて状態は良さげです。

赤松:
リーグだと1勝1分けだね。
開幕からかなり状態の良いチームの一つだと思うよ。

青人:
まだ負けてないですもんね!
どんなサッカーですか?

赤松:
トランジションベースで素早く攻めきるサッカーがやりたいみたい。
あまり構えて守ることはしたくないように見てとれるよ。

青人:
そうなんですね!清水って勝手にディフェンシブなイメージが強いので意外です。

赤松:
それロティーナが監督を務めていたからじゃない?
しかも清水時代のロティーナはセレッソのときよりももう少し攻撃に傾倒していたイメージだよ。

青人:
まさにそのイメージでした。いつも苦戦しますよねw

赤松:
開幕の札幌戦でね、前半かなりボールを持たれて押し込まれていたんだよ。そこから先制点も許して。
それは清水の2トップvs札幌のビルドアップ隊のところで数的不利を作られていたのが原因の一端にあるんだけど、前半の途中で清水のサイドハーフを前に出して圧力をかけられるように修正してた。

青人:
それって前からプレスかけて奪いたいからってことですかね?

赤松:
そうそう。上手くいかないときに押し込まれることを許容せず前から奪いにいくってところに監督の思考とチームの狙いが見てとれるなと思っていて。

青人:
たしかにそうですね。続く磐田戦も札幌と同様に3バック相手でしたよね?

赤松:
そう。札幌戦で学んでいたからか、コンパクトさを保ったまましっかりプレッシャーかけてボールを奪ってたよ。

青人:
なるほど学習したんですねw

赤松:
んで、奪ったあとはいま売り出し中で絶好調の鈴木唯人のスピードとドリブルでゴールを狙うって感じ。
このショートカウンターはかなり強烈だよ。

青人:
そんな強烈なんですか?w

赤松:
うん、かなりw
鈴木だけじゃなくてそこに神谷をはじめとする前線の4枚とボランチの白崎、サイドバックの片山あたりが絡んでくるって感じ。

青人:
そんなにたくさん?w

赤松:
そう。しっかりと人数もかけるし、個の局面打開にも優れた選手たちだから、強烈なのよ。

青人:
結構怖いチームじゃないですか、、
高い位置で奪われてカウンターは喰らいたくないですね。

赤松:
そうだね。あとはビルドアップで言うと、キーマンは原輝綺かな。

青人:
なんかイメージは松原健に近いかなと思いました。

赤松:
そうね!タイプとしてはケニーが近いかな!
長短のパスとポジショニングを強みとする選手だね。

青人:
札幌戦の同点弾は原から鈴木唯人で決めてましたよね?

赤松:
そう!清水がやりたいのはああいうことよ。
あの時間帯、札幌の足がちょっと止まったこともあって、原にプレッシャーがかからなかったんだよ。
その瞬間にコロリが降りてDFを引きつけて空いたスペースに鈴木が走り込んで決めた。
あのスペースメイクのやり方はピーターが仕込んでいたものに近いかなとも思ったかな。

青人:
なるほど、ピーターの教えも清水の血となり肉となっているわけですね。
解任されちゃったけどw

赤松:
そうだねw

青人:
逆に課題ってないんですか?

赤松:
磐田戦ではかなりDFラインの裏を狙われていたかな。
前への意識が強い裏返しだと思うけど。

青人:
たしかに失点はまさにDFラインの裏に対角線フィードを通されてそのまま〜でしたもんね。

赤松:
そうそう。まあざっくりまとめると、前線にスペースが与えられた状態を作りたいってところが根底にあるチーム。それは、鈴木唯人をはじめとする攻撃陣にスペースを与えたいから。そのためにチームとしては、高い位置からプレッシャーをかけてショートカウンターをやりたいし、ビルドアップでは後ろから繋いで相手を引き込みたい傾向が強い。そのなかでキーマンが原輝綺と鈴木唯人って感じかな。


【試合展開の予想】

青人:
この試合、どんな試合になるんですかね?

赤松:
まずベースはマリノスのビルドアップからになると思う。
清水としてもある程度ボールを持たせたいだろうし、マリノスは自分たちで動かしたいだろうし。

青人:
まあいつもの構図ですよねここはw

赤松:
そうだね。清水としては、いくら今季必死に取り組んでいるチームのスタイルとはいえ、神戸がズタズタにされているのを見て同じ轍(外誘導してサイドバックのところを狙って奪おうとするやつ)を踏んでくるかってとこだよね。

青人:
あーたしかに。
前からいくってことは、マリノスのスピーディーな前線と同数で対峙することになりますもんね。

赤松:
それもそうだし、完全にオープンな展開になるじゃんこれって。
いくら自分たちのカウンターに自信があっても、90分間ずっとやり合おうとは考えないんじゃないかな。

青人:
これで真っ向勝負を挑んできたら大したもんですよね。

赤松:
そうだねw
でも実際は時間帯によって力の入れどころを見極めてくるんじゃないかな。
具体的には、立ち上がりの20分限定とか。そこでマリノスに一泡吹かせて、あとは守備のラインを下げて対応するようなゲームプランは想定できるよね。

青人:
でも、その20分間に清水が点を取れなかったらマリノスの負けはなくなるってことですか?

赤松:
いや、そんなことはないよ。それはあくまでもプランAに過ぎない。
もし立ち上がりに先制できなかったら後半にもそういう時間を設定してくる可能性はある。

青人:
プランBってやつですね。
ちなみにマリノス的にされたら一番嫌なゲームプランってなんですか?

赤松:
今のチーム状態だと、ブロックを作ってスペースを消されたときにどうなるかは正直見えないな。
特にマルコスが不在でメンバーが急激に変わっている今、ブロックを組んで深く守られると、どうしてもできることが限られるよね。
もちろんそれはいずれ超えないといけない壁だし、むしろそこに向けた進捗を測れる機会だと思えば楽しみなんだけど、ことこの試合に限ってはかなり難易度が高いかなと思ってる。

青人:
やれることが限られる、、
良いものを持った選手はたくさんいますけど、それが線でつながるのには時間がかかるということなのでしょうか?

赤松:
そうだね。まあこの清水戦は、神戸戦よりは習熟度の高い選手が起用できるはずだから、うまくそこが嚙み合えばってとこかな。
例えば小池龍太とエウベルを右サイドで組ませるとかね。そこと西村や藤田らがどう絡むかとか、そういう楽しみはあるね。

青人:
なるほど。

赤松:
この試合を左右するいくつかの要素があって、お互いがどんなチョイスをするか楽しみな試合だよ。さて、どうなるかな!

青人:
めちゃくちゃ楽しみになってきました!
勝ちましょう!





To Be Continued・・・








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