ベイトキャスティングの試行錯誤(メンタル面)
前回唐突に始めた試行錯誤の記録(技術面)が思いの外好評(当社比)だったので、勢いが衰えないうちに次のセンテンスに移ります。
前回のお話はこちら
今回はベイトタックルでオカッパリのルアーフィッシングを始める、もしくは続けていくためのメンタル面の試行錯誤です。
もう一つ、セッティング面の話を別に記事にしようと考えていますが、技術・メンタル・セッティングのうち、このメンタル面の話が一番重要かもしれません。
①現実は甘くないことを認識すること
まずここが大事です。
よくYouTubeなどで「ベイトタックルのハードルは高くない」だとか、メーカー付きのアングラーがハウ・ツーを解説しながら、「最近のベイトリールは技術革新がすごい、バックラしない」などど宣伝しています。
確かにそれはその通りです。異論はありません。
ですが、それは皆まで語られない前提条件があると考えてください。
「ベイトタックルのハードルは高くない(安いラインナップが豊富、ソルト対応機種も増えた)」
「技術革新がすごい、バックラしない(飛ぶとは言ってない)」
というような感じです。
もちろんマーケティングの一環なので、ウソは言ってないですし何も問題ありません。
が、真に受けるのは間違いです。ベイトタックル初心者はそもそも最初はほとんど釣りにならないと考えましょう。
そういった心構えがまず大事になってきます。
②プロアングラーの解説を真に受けないこと
①と些か重複しますが、プロアングラーの解説動画をそのまま真似しても役に立つことはないと思います。
なにせ自身で動画撮影して解説を公開するような人たちです、そもそもの運動神経やキャスティングの上手さ、釣行回数などのベースが一般人と違います。
大谷翔平のフォームや理論を真似しても、メジャーリーグでホームラン王になることはできないように、プロアングラーを形の上で真似たところでどうにかはならないのです。
それよりも一般人の釣友でベイトキャスティングが上手い人に教えてもらった方が、吸収できることは多いです。おとじゃにも身近にベイトタックルについて詳しい友達がいるので、いつも参考にさせてもらっています。
③練習すること
当たり前ですが練習しないと出来るようにはなりません。釣りしながら練習すればいいじゃん?と思われるかと思いますが(もちろんそれでもいいのですが)、大体は釣ることに集中してしまい、キャスティングの練習にはならないことが多いです。慣れないキャストで釣れるほど甘くはないですし、バックラ&高切れで貴重なルアーをロストしかねないです。
またプロやYouTuberの解説動画を見て練習した気になっている人は、洋楽や洋画を聞いているだけで英語が喋れるようになったでしょうか?
楽をしていても快適なベイトキャストはできるようにならないと思います。
④背水の陣
これは過激派の意見ですが、例えばチニングでスピニングからベイトタックルに移行した人などが対象ですが、スピニングの存在は忘れてください。
風の強い日はスピニングかなぁなんて、コロコロ持ち替えていたりすると、いつまで経っても上手くなれないです。ある程度まではキャスト量=上達速度だと思います。スピニングに逃げないようにする心持ちが大切です。おとじゃは去年ベイトを導入してからスピニングでチニングはやっていません。
「ここでスピニングだったらなぁ」と心にスキマを作ることは上達速度を緩めます。なんだったらスピニングは売っちゃいましょう。
大丈夫、ベイトをマスターした頃には各メーカーから上位互換のタックルが発売されています(笑)
⑤そもそも飛ばない、飛ばそうとしない
そもそも論、よほどの上級者やベイト狂でもない限りスピニングより飛距離はでません。
用途を間違えてはいけないです。これは物理の話なので、如何にがんばって飛ばそうと思ってもスピニングに大半の人は飛距離面では劣ります。
ムリにがんばって飛ばそうとすると、身体は力み、リズムは崩れ、余計に飛距離は出ないです。
飛ばそうとしないこと、釣果より飛距離を優先しないこと、そういったメンタリティが逆に飛距離や安定感のベースとなると思います。
おとじゃもこの部分についてはずいぶん苦労しました。自覚していてもなかなか飛ばそうという力みは取れなかったです。ベイトキャスティングの最大の障壁かもしれません。
以上が、ベイトキャスティングの試行錯誤、メンタル編でした。
なんか偉そうになってしまいましたが…
ヘタクソはこんなこと考えてるんだなくらいに捉えていただければと思います。
ご笑読ありがとうございました。
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