2019年放射線治療専門医試験 解答・解説案

2019年放射線治療専門医試験 解答・解説案

・個人が調べた範囲の解答案ですので、誤植や間違い、リンク切れはご容赦ください
・複数正解や正解がなく、答えが導きだせていない設問があります。
・最小限の解説はありますが、必要に応じて成書をご参照ください
・適宜アップデートしていく予定です
・ステージングは2019年現在のものを採用しています。
・何かあればコメント頂ければありがたいです。

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更新情報:2020年5月に解答・解説案をアップデートしています
2020.8.16 Q41
2021.7.9 Q18, 35
2021.8.1 Q47
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1. 
a: ◯
b: ◯
c: ◯
d: ×最大線量に代わるものとして D2%を,中央値線量として D50%を確実に記録。D98は最低線量
e: ◯

d

2.
a: x2.5cm
b: ×build-up(ビルドアップ)効果とは、光子線束が体内に入射したときに、1次線より2次散乱線の増加が多く徐々に線量を増すこと
c: ×入射エックス線のエネルギーが高くなると、後方より前方に多く生じるようになる。
d: ×For a given beam energy, the largest zmax occurs for fields of ~5×5 cm2
. For fields larger than 5×5 cm2, zmax decreases because of collimator scatter effects; for fields smaller than 5×5 cm2, zmax decreases because of phantom scatter effects.
e: ◯半分が体内で二次電子線のエネルギーとなり、後者がγ線の生体作用の根源的要因としてはたらく。

3.
a: ◯ワブラー法は、陽子線治療における照射野形成方法の一つ
b,c,d: ◯従来のブロードビーム照射方式は、細いビームを散乱体・リッジフィルタで立体的に広げ、患者毎に必要な専用の補償フィルタや患者コリメータなどでビームの形を整えて照射します。ただし、腫瘍の形状によってはその手前に不要な高線量部分ができる場合があります。

スキャニング照射方式は細いビームを用い、腫瘍の形状に合わせて正確に照射することが可能な技術で、従来に比べて周囲の正常な細胞への影響を抑えることが可能です。また補償フィルタ・患者コリメータが不要であるため、治療準備期間と治療時間が短縮されます。
https://www.osaka-himak.or.jp/whats/merit/

e: ×

答えはeでしょうか

4.
a: ◯IMRTの治療計画を立てるときには、逆計算を用いてフォトンビームのフルエンスを計算させます。
b: ×inverse
c: △VMAT-FFFを考えると、MLCの移動スピードは速くないとあまり意味がないような気がします
「最新のフラットニングフィルタフリー技術を採用した高線量率モードと,従来の2倍のスピードを誇る高分解能160枚リーフのマルチリーフコリメータAgility™との組み合わせで,SRSやSRT,VMATなどの先進治療がこれまでにない高いレベルで実現します。」
https://www.innervision.co.jp/sp/expo/products/elekta_radi_versahd
d: ×VMAT
e: ◯?MLCの動作精度がIMRTの線量分布に非常に大きな影響

あまり確定的でないですが、a-eでしょうか

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