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Synspective衛星打ち上げ予測、まとめレポート

PredictionGeeksで行われた予測トピック「Synspectiveの小型SAR衛星の打ち上げが成功するか?」についてのまとめレポートです。

予測結果

最終的な集合知予測:99.0%(打ち上げが成功する確率は99.0%だと予測されていた)

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実際の結果:Synspectiveの小型SAR衛星の打ち上げは成功した

この予測トピックは、日本の宇宙ベンチャーの一つであるSynspective社の衛星打ち上げが成功するかを予測することを通じて、衛星そのものや日本の宇宙スタートアップについて理解を深めるために行われた。

日本時間12月15日 19時09分に、ニュージーランドの マヒア半島にある発射場からRocket Lab社のElectronロケットにより、Synspective社初の実証衛星である小型SAR衛星「StriX-α」が打ち上げられ、予定通りの軌道(太陽同期軌道、高度500km)への投入に成功した。

集合知予測は予測期間を通じて、成功する確率を95%以上で予測していた。非常に正確な予測だったと言えるだろう。

日本スタートアップの衛星打ち上げ

SAR衛星は電波の一種であるマイクロ波を使って地表面を観測する衛星だ。マイクロ波は可視光より波長が長く、雲を透過するため、雲の下にある地表面も観測することができる。 従来の光学衛星では太陽光が当たらない地球の夜側や、雲で覆われた地表面は観測できず、地表面のおよそ1/4しか観測できないという問題があった。SAR衛星ではその問題を克服する。

Synspectiveの「StriX-α」は、従来の大型SAR衛星の約1/10である100kg級で小型化・軽量化を実現している。これはロケットを含む衛星打ち上げシステム全体のコストを下げることにもつながる。

Synspective社は、SAR衛星が取得したデータをほかのデータと組み合わせて機械学習で分析することで、さまざまな問題を解決するための情報を抽出・提供するビジネスを目指している。具体的には、地盤変動を解析するサービスや、施設における稼働状況の異常検知を行うサービスなどの提供を行う。

Synspective社は今回StriX-αの打ち上げに成功した。今後これに続く実証機『StriX-β』を2021年に打上げ予定だ。 最終的には30機のコンステレーション(衛星群)により広範囲、高頻度の地上観測を可能にするシステムの構築・運用を目指している。

Synspective社、及び日本の宇宙スタートアップの今後に注目だ。

予測動向

予測期間:2020/12/01 ~ 2020/12/15

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予測は期間を通じて90%前後の水準で推移していた。特に予測を大きく変動させるようなニュースはなく、予測平均はほとんど変化がなかった。最終的な予測平均は91%であった。

PredictionGeeksについて

集合知予測はユーザーの皆さまの予測をもとに、独自アルゴリズムを用いて算出されています。

PredictionGeeksではその他様々な予測を行っています。予測を通じて健全な情報共有・議論を行うことを目指しています。是非ご参加ください!


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