自分の型を把握して、進む臨床の方向性を決めることー心理職がキャリア形成にMBTIを活用するー

さて、MBTIです。
私は自分のタイプを知ることで、自分の思考-メインストリームやマジョリティのイデオロギーの対比ができたし、現代社会の中での自分の立ち位置もおぼろげながら見えてきました。苦しいのから救ってくれたと思います。

トラウマ治療についてもMBTIは役に立ちました。
例えば、
フラバに対しては、冷たい氷を掴んだりアロマを嗅いだりして五感を使って現実に戻るって、よくトラウマ本には書いてあったりするけど、私に関して言えば、劣勢機能がSe(外向的感覚)なので、五感使うのはあまり効果なく、それよりも、音楽聞くと、ガンっと意識や世界が頭の中で入れ替わり、
フラバから逃れられやすいです。

心理師が自分の型を知ることを業務に活かすという発想は、複数のThと接してみて湧いてきました。この人は心理師であるにもかかわらず、心理学上の重要なキーポイントを、表層的にしか理解できてない、体の芯から理解できてない、と思ったことが何度かあること。

たとえば、私はINFJなので、基本的に、INFJのライターとは相性が良く、
彼らの言っていることは、すうっと心に入ってきます。プラトンやShahida Arabi (米のセラピスト兼ライター )など。Adlerはたぶんextravertなので、私はアドラー心理学、全然内部にすうって入ってこないです。

型が違うと、感覚的に心的に理解することができず、頭で理解することしかできないかもしれません(つまり、相手の言っていることを"理論"としか捉えられない)。·

ユングも確かINFJだったかと思いますが、ユングの概念って、割と私は、頭でというよりも、感覚的にイメージ的にとらえてます(ユングは、ほぼ読んだことないですが💦)。

自分の型を知り、自分がどの学者と相性がいいか知っておくことは、自分がどこまで深くその学者の内部に入れているかを測るのに重要だと思います。

また、Se機能が優勢でFe機能が劣勢のThは、共感能力やempathとしての能力に乏しく、Clを彼らの属する世界にあるモノ(外的刺激)の一つだと見なしている感覚を抱かせます。多分このタイプって、いち個人の内部に自然にすぅっと入っていくことが苦手なんじゃないかな。

なので、一対一の臨床よりも、グループでプロジェクトとか、対外的な交渉役とかそういうのがイイかもって思います。心理師だけど臨床不得意な人はたくさんいるし、医師だけど臨床不得意な人は放射線科で読影だけしたり、麻酔科医として勤務したりと、適材適所はあると思います。

また、「ああ、このThは、一対一の臨床が不得意なんだな」とClが気づいてしまうと、Clが気遣ってそのThの不得意さをカバーしようとしてしまうので(Thに気付かれないようにそれをしてしまうClはゴマンといます)、Clの負担を増やさないためにも違う道を選ぶのが良いかもしれません。

現役の心理師、@Nico_counselor さんは、こうおっしゃっていて、私もそれに同意します。

”心理学的タイプによって臨床の方向性を決める人はあまりいないのではないかと思います。それは色々な要因に影響を受けるでしょうから。 心理士がタイプ論を自分に適用するときは、いわゆる劣等機能を把握して、教育分析的視点から主機能を頼りにしながら、自分の影の問題に取り組むと思います。”

https://twitter.com/Nico_counselor/status/1704807719591690430
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