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番外編:ある日パパが石垣島に単身赴任になって変わったこと

こんにちは。はるちゃんです。
一気に冬に突入しましたね。皆さんいかがお過ごしですか?

今回は番外編。
たまちゃんファミリーのお話です。
以前も書きましたが、たまちゃんは単身赴任で石垣島へ。

現在、奥さま・中学校2年生のお嬢さん、小学校5年生の息子さんは東京で生活を送っています。
そして奥さまは東京で私たちと一緒に働くメンバー…ということもあって、今回は奥さまのおかぴぃさんにお話を聞きました。

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(たまちゃんとお子さんたち:おかぴぃさん撮影)

たまちゃんのチャレンジについては事前にご夫婦で相談をされており、お子さんへは決まった後に伝えたそう。
お子さんは生まれも育ちも東京、おじいちゃんおばあちゃんも東京にいる環境で、キャンプも行ったことがなかったとのこと。
その中でお父さんが石垣島への単身赴任が決まり、これまでの生活や価値観は一変しました。

周りからは石垣島へ単身赴任している話をすると「いいねー!羨ましいわ」と本当によく言われるけれど(笑)、夫婦二人の共通認識として「赴任する」とは「土着する覚悟を持つ」ということ。「郷に入っては郷に従え」というように、現地とのバランスに配慮する気持ちは今でも変わらないと話をしてくれました。

旅行者視点では見えない、感じられない地域のしきたりや文化の違いを肌で感じ、いかに適応していくかを常に考えており、これはお子さんを連れて現地に行く時も変わらず。
石垣島以外の離島へ遊びに行きつつも、基本的に外食はぜず地元のスーパーや市場へ出かけ、地元産の旬の食材を購入して自炊をして過ごしているそう。

「時々、ドラゴンフルーツや島バナナなど東京で見かけない野菜や果物や呼び名が異なる食材もあって戸惑うこともあるけれど、その時は売り場の人に話しかけてアドバイスを受けるのよ。そうすると一歩、地元人に近づけたのでは?と親子で嬉しい気持ちになれるの!」と。

「子供たちには地域に対して土着する難しさと共にある喜びも肌で感じて欲しいし、欲をいえば東京も地方も知っているからこそできる役割を率先して担って欲しいと思ってて…」と話します。

初めて行ったのはお父さんの引っ越しの時。2017年3月。
これまでに4回石垣島へ行きました。

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牧場には必ず顔を出すというお子さんたち。
お嬢さんは料理を調べる宿題が出た時に沖縄の郷土料理の「イナムドゥチ」を紹介されたり、息子さんも夏休みには牧場で働かせてもらって自由研究のきっかけにしているそうです。

おかぴぃさんも、今年4月から社内のスローフードアカデミーを受講。
食への興味と、様々な理由が重なりコンビニ食がメインになってしまった時期があることを今でも後悔しており、これを機に改めて食について学んでいきたいと思われたそうです。

そこで知った食を中心とした世界のこと。

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食べ物がどうできて…というのも見たことがなかったこれまで。
「これまでは、便利をお金で買っていた」と話します。
お肉の質・それに付随する手間、商売の難しさなどの話を聞くようになり、特に牛や豚は触れる機会も増え、一次産業と私たちの生活を考える時間は圧倒的に増えました。
初めて感じた、自分で食べるモノを作って収穫し、料理をすることへの楽しみや有難味。

それはすでにお子さんも感じていました。
おかぴぃさんがスローフードアカデミーで学んだ話を聞きたがったり、スーパーで野菜を見ながらオーガニックについての話をしたり。
さらにはキッチンで一緒になって割れやすい卵とそうでない卵などの違いに「何故だろう?」と考え、学びや発見の環境を一緒に作ることで視野はさらに広がりました。
さらにはファーストフードやコンビニにも足が遠のくなど、行動にも変化が起きました。

「自分でそれを選択できる知識があって判断できる、何もしならないというのはもったいない。子供たちが大人になる頃は食も環境も世界情勢も大きく変化して人間が地球を守るための知恵と努力と実行力が求められるし、日本を保持することだけでも大変な時代になると思う。そのためにも自分たちの国を良く知る機会が必要だと思っているわ」

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(お子さんにとって自然も生活の一つに)

これまでほとんど自然に触れることがなかったことで、虫・ゴキブリが苦手だったそうですが、今や民宿などにも足を運ばれるほどに。
ちなみに息子さんはお父さんの影響もあり、農業の勉強をして石垣島に帰りたいという想いを持っているそう。またお嬢さんも石垣島やその他の地域にも興味を持って、おかぴぃさんとスローフードアカデミーで足を運んだ地へ遊びに行っているそうです。

お父さんが単身赴任になって、一気に広がった家族の視野。
これまで東京で暮らすことが全てだった中で、これからの社会を作るお子さんたちの意識の変化とそれを見守るお父さん・お母さんの想い。

当たり前だった価値観が一気変わった瞬間に、さらに一人ひとりの可能性が広がるのかもしれません。